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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

お盆用トウモロコシの間引きと土入れ

2024年06月19日 | 畑:豆類

昨年は気温が高く生育が進み、お盆の時には大半が終わってしまったので今年は少し遅らせました。
品種は1回目と同じ「ゴールドラッシュ」。
この品種の収穫期までの標準日数どおり逆算しての種まきです。例年は若干早めに播いています。
畝間は広めの1m、株間は30㎝。


種播きは小生我流の直播き法。結果、今回は非常に良好な発芽でした。
タイミング良く降雨があり気温も高かったことが幸いしたようです。
3粒播きにしましたが、殆どが3本とも発芽し、全てが2本以上の発芽で欠株はありません。


生育も順調ですでに本葉7、8枚に達しています。


少し遅くなりましたが、ここで間引きし、土入れを行います。
まず2本に間引きします。引き抜かずに鋏で根元からちょん切ります。


通常は大きなトウモロコシを穫るため1本立てにするのが常道です。
小生は大型のトウモロコシより本数確保優先。中型のトウモロコシを多く穫ることを目標にしています。
そのため、畝間を広くして2本立てにします。
今回は2本立てが100%となりました。7割以上なら合格点なので想定以上です。


この後は土入れです。
移植ベラで根元に周りの土を寄せてやります。


マルチを剥いで土寄せをすれば良いところかもしれませんが、最後まで張りっぱなしにします。


その代わりになるかは不明ながら不定根を増やすことを期待しています。


ここまで気温が高いため想定より進んでいる気がしますが、お盆に上手く合いますか。
こちらは1回目のトウモロコシ。


雄穂が出揃ってきました。


収穫の目標は7月下旬、7月25日くらいを目安にしていますが、早まりそうな気配です。

ソラマメも間もなく終り遠い昔の終り初物

2024年06月15日 | 畑:豆類

今年のソラマメは例年より1週間ほど早く5月末から穫り始めました。
我が家の品種は中晩生種の「河内一寸」なので、5月中から穫れることは稀です。
平年なら今頃は梅雨に入っている時期なのに気温が異常に高い。
当然ながらソラマメの終了するのも早まっているようです。


倒伏対策は土寄せとしっかりしたパイプ支柱に横テープを2段に張った簡易な方法で問題ありませんでした。


ソラマメ全体が少し黄ばんできました。収穫のピークを過ぎると次第にこのようになってきます。


昨年少し出たエソ系のウイルス病は今年は見られませんでした。
ソラマメに付き物の赤色斑点病(チョコレート斑点病)通称チョコ斑は少し見えています。


雨が多ければ蔓延することも珍しくありませんが、今年は総じて高温乾燥です。
病害虫対策は越冬前のアブラムシ予防の粒剤施用のみです。
当地方の主力品種は中早生種の「打越一寸」。一方、我が家の品種は「河内一寸」です。
元々3粒莢が少ない品種のため後半は殆ど2粒、1粒莢になります。意外にも今年は結構3粒莢があります。


「河内一寸」は粒の大きいのが取り柄なので自家用向きです。
今年は上段の着莢が良く5、6段くらいまで着莢している株もありました。
しかし、高温乾燥の影響か思ったほどは肥大しませんでした。


一方で後半になると例年錆の付いた莢が目立ってくるのですが、今年は非常に少ない。


もう少し雨が降ってくれれば良かったとは思うもののトータルで見れば良作だったと思います。
この程度穫りました。我が家のこの時期としては綺麗な莢です。


終盤になるとどうしても穫り遅れ気味になります。
今年は莢の外観に余り変化がなかったため実の熟度は進んでいることが多かったような気がします。
むき身としては悪くありません。


熟度が進んでいると思い3分間茹でてみました。


茹でた粒はお歯黒が黒くなっているものが多かったので長めに茹でるのが正解でした。
この後は、一度に纏めて穫って終了とします。
最盛期の先週末、当地方のある直売所でそらまめ祭りが催され賑わっていました。
当地方がソラマメの生産が盛んになったのは、その昔「終り初物」の産地として珍重されたからです。
かつて、越冬栽培されるソラマメは当県南部が北限とされました。
京浜市場に出荷されるソラマメは鹿児島から順次北上し当地方が最後なのでした。
しかし、30年余り前、当県北部で春播き栽培が開始され、以来、どんどん北上して北海道にまで達しました。
当地方がかつて「終り初物」の産地だったのも遠い昔となりました。そして、それを知る人間も少なくなりました。




サヤエンドウはもう一花

2024年06月07日 | 畑:豆類

今年のサヤエンドウは5月早々から穫れ始め5月中旬が最盛期。
茂りすぎになるかと思いきや、そうはなりませんでした。
当地は4月下旬以降雨が降らず異常乾燥状態。
気温が高かったためサヤエンドウも急速に成り込みました。実の成る作物に起こりがちな成り疲れの状態に。
5月20日頃から咲いている花はなくなり、ほどなくパタリと穫れなくなりました。
一方、5月下旬になりようやく雨らしい雨。
サヤエンドウも息を吹き返し、再び花が咲き出しました。


一気に成り込んだため黄化してはきましたが、まだ余力があったようです。
草丈も人の背丈並になってきました。


5月末から6月早々に2度目の花盛りに。今はほぼ花収まりしてきました。


間もなく穫れそうな莢が多くなってきました。


上段ばかりでなく中段のわき芽の花も咲き莢が肥大してきました。


もう一度サヤエンドウを味わえそうです。


終りかもと思っていたところでのもう一花、サヤエンドウに少々拘りのある小生としては嬉しい。
ところで、この時期になると必ず穫り残しのサヤエンドウが目立ってきます。


特に葉に隠れていた中段に多い。


もちろんこれは絹さやの赤花蔓ありエンドウ、実取り用のエンドウは別種です。
しかし、自家用には十分実エンドウとして使えます。
幼少の頃によく豆ご飯にして食べさせられたのですが、妙に懐かしくなるのです。
今年2回目。結構穫り残しがあるものです。


炊き上がった豆ご飯が半日くらい経つと赤飯のように赤く染まります。
昔は何の感慨もなかったのですが、間違いなく歳のせいなのでしょう。
今肥大している莢を収穫した後は、うどんこ病が蔓延する前に速やかに片付けます。


ソラマメの収穫は例年より1週間早い

2024年06月03日 | 畑:豆類

5月末からソラマメを穫り始めました。例年より1週間は早い。


暖冬だったため不織布を外した時点で想定を超えて伸びていました。
そこで簡易な方法で早めに誘引しました。
今年はしっかりしたパイプ支柱を立て横2段にテープを張り支えにしました。
これで倒伏することはありませんでした。


枝は弱いわき芽を整理し7、8本確保されています。莢の整理はしていません。
丈が結構伸びたので腰の辺りでピンチしました。但し、節間が伸び最終的には胸の辺りに達しています。
品種は中晩生の河内一寸。一方、当地方の主力品種は中早生の打越一寸です。
打越一寸は3粒莢の比率が高いので3粒莢の価格が高い市場出荷には有利です。
河内一寸は2粒莢が多い。その分粒が大きいので自家用向きです。種も少し安い。


昨年に引き続き5月末からの収穫となりました。
当地で河内一寸が穫れるのは通常6月になってからで5月から穫れるのは稀。
越冬時の生育が進み、春の気温も高く想定以上に早まりました。
例年、成りがいいのは下部3段くらい。5、6段になると着莢がぐっと悪くなります。
今年はかなり上段まで着莢しています。


但し、春の過乾燥による肥大への影響はありそうです。
昨年少し見られたモザイク症状のある株は今年は見られません。
穫り頃になると莢が膨らみ照りが出てきます。


やはり触ってみるのが確実。粒のところにしっかりした手応えが感じられるようになります。
莢の向きが下向きになると穫り頃とも言いますが、これははっきりしません。
目安になりやすいのは縫合線(筋)で、筋が緑から少し黒褐色に変わり始めた頃が穫り頃です。


筋が冴えた緑色では未熟、すっかり黒くなれば過熟。但し、これも穫り進めると次第に変わってきます。
穫ってみました。乾燥続きだった割りには手応えのある莢が多いようです。


むき身にしたもの。


豆の端の爪のところが通称お歯黒。熟すると黒くなるのでそう呼ばれます。
同様に穫ったつもりでもこのくらいの違いがあります。


むき身にして初めて分ることですが、未熟なうちはお歯黒は緑、次第に黒ずんできて完熟すると真っ黒になります。
市場の卸会社の方からはお歯黒が黒くなる前に穫るよう言われることが多い。
2分茹でてみました。河内一寸は粒の大きいのが取り柄。


茹で時間は個人の好みにより1分半から3分程度。未熟気味の場合は短く、過熟気味の場合は長くです。
お歯黒部分が少しだけ黒ずんだ頃が丁度。未熟でも過熟でも風味が落ちます。と言うのは簡単でも実際は難しいもの。
いずれにしても穫ったらすぐ茹でるのが一番。


蔓なしサヤインゲンは不調も間引きと土入れをする

2024年05月24日 | 畑:豆類

蔓なしサヤインゲンは4月25日に直播きをしています。我流の省力直播き法です。
トウモロコシと同様、指で直接マルチに穴を開け、種を土に押し込みます。


これも老朽化したパイプハウスの解体後に早播きするために始めたもの。
3粒播きし、発芽後に間引いて2本立てにします。4粒播きなら安心なのですが、不安は的中。
この畑は強粘土質の上、風当たりが強く条件は良くありません。
畝間は蔓ありサヤインゲンの支柱に合わせているため150㎝と超幅広。
その分株間は20㎝強と狭くしています。


品種は「さつきみどり2号」と「スーパーショット」の2品種。
残念ながら発芽もイマイチの上、強風で傷められ生育も不調。
それでも気を取り直し間引きと土入れをしました。
こちらが昔ながらの「さつきみどり2号」。


当初発芽はまずまずと見ていましたが、強風で傷めつけられました。乾燥の影響もあります。


欠株のところに追い播きをしたもののその発芽も悪い。
3本発芽したものは少ないながら2本立てに間引きます。


引き抜かずに根元から鋏でちょん切ります。

続いて、土入れをします。


細身の移植ベラで根元に周りの土を寄せてやります。
根張りを良くし倒伏予防の足しになるようにと思いやっていますが、効果の程は定かでありません。


一応こんな姿になりました。2本立てになったのは半分くらいです。


こちらがカネコ種苗の「スーパーショット」。莢の形が良いので近年作っています。


「さつきみどり2号」より発芽が落ちました。初期の生育も少し劣ります。
この程度になっていればまずまずなのですが。


同様に間引きし、土入れ。
こちらも2本立てになったのは半分程度。欠株もあるので効率は悪い。


初期の生育は不調ながらも、間引きと土入れの作業は終了しました。

出だしから躓いてしまいましたが、少しでも挽回してほしいもの。