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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

我流直播きトウモロコシの間引きと土入れ、そして2回目種播き

2024年05月22日 | 畑:豆類

最初に播いたトウモロコシを間引きし、土入れを行いました。
このトウモロコシは4月25日に我流の省力直播きをしたもの。


品種は「ゴールドラッシュ」。
畝間は1mと広めにし、株間は30㎝。


当地の直播きは地温が上がってくる5月半ば以降が普通です。
老朽化したパイプハウスを解体する前は、早穫り用に5月半ば過ぎに植付けるよう苗を育てていました。
その後、早播きするために始めたのが我流の直播き法。
1カ所3粒播き。全てが前年の残り種だったため4粒にしようか迷ったところでした。
発芽した後にマルチ穴を広げ、葉を外に出してやります。
気温は総じて高かったものの雨が極端に少なくどうかと思いましたが、まずまずの発芽です。
欠株が1株。2本以上発芽したのが7割ほど、他は1本の発芽です。
概ね想定した範囲です。
雨不足の割には生育もまずまず。本葉5、6枚といったところ。


3本とも発芽しているのは3割くらいでしょうか。
まず3本発芽しているものを2本に間引きます。


引き抜かずに鋏で根元からちょん切ります。


一般的には大きなトウモロコシを穫るため1本立てにするのが普通です。
小生は中型のトウモロコシで本数を多く確保することを目標にしています。
高齢者や子供には小振りのものの方が扱いやすい。
そのため、畝間を広くして2本立てにしています。
最終的には2本立てが7割くらいになったので、この程度なら想定範囲と言っていいでしょう。
この後は土入れ。
細身の移植ベラで根元に周りの土を寄せてやることを土入れと言っています。


マルチを張りっぱなしにし土寄せをしないので不定根を増やすためにやっています。効果は不明です。


収穫は7月下旬。気温次第で変わってきますが、7月25日くらいを目安にしています。
続いて2回目の種播きをしました。メインのお盆用です。
昨年は気温が高く生育が進み、お盆の時には大半終わってしまいました。
今年は少し遅らせましたが、どうでしょう。
品種は同じく「ゴールドラッシュ」。
普通はマルチに丸形の播き穴を開けますが、小生はここでも我流の直播き法です。
我流の直播き法は指で直接マルチに穴を開け、種をそのまま土に押し込みます。


穴は小さく、種は少し離し、適度に覆土します。


マルチポリは出来るだけ元の形に戻し、温度と水分確保の足しにするとの心持ち。


これで本命のトウモロコシの種播きは終了です。


この品種は種播き後83、4日が収穫の標準となっています。例年なら当地の条件を考え若干早めに播きます。
しかし、今年も気温は高めと想定し、今回は標準日数どおり逆算して播いてみます。
果たして吉と出るか凶と出るか。


絹さやの香りは別格サヤエンドウが収穫最盛

2024年05月18日 | 畑:豆類

サヤエンドウが収穫最盛です。


4月半ば頃の伸び具合や茂り具合をみると蔓ぼけ気味のようでした。
しかし、ほどなく花が咲き、5月早々には穫れ始めました。
昨年ほど早くはないものの例年より早いくらいになりました。
5月10日頃から急速に穫れる量が増え、今は莢が鈴成の状態になっています。


1ヵ月前くらいは、今頃は人の背丈を超えるくらいに茂るのではないかと推測していました。
茂ったときのことを想定し支える方法を考えていたところでもありました。
ところが、そうはなりませんでした。
意外なことにまだ人の背丈ほどにはなっていませんし、それほど茂ってもいません。


まったくの正常範囲で我が家の例年のサヤエンドウからみると物足りないくらい。


これなら支柱を立てる際にあれほど整理しなくても良かったかと思ったほどです。
これは一言で言えば水不足。
当地は4月下旬から異常なくらい降水量が少ないのです。そして気温が高い。
そこに一斉に花が咲き莢が肥大してきたため、栄養生長の方が劣ってきたのです。
過日、降雨があり大雨となった地方もあったようですが、当地はほんのお湿り程度で終りました。
それでも穫り頃の莢が沢山成っています。


肥大中のものから花収まりしたばかりのものも多い。


しかし、咲いている花は少なく、収穫が進むまでは一旦花が咲くのは停滞状態になります。


今月末には成り休みの状態になるでしょう。
樹勢の目印はうどんこ病ですが、まだ見えていません。
もし勢いを盛り返すことが出来れば再び花が復活してくるのですが、どうでしょう。
サヤエンドウは当地では通称「三度豆」。
大雑把に言えば秋播き春穫り、春播き夏穫り、夏播き秋穫りの3回穫れるからです。
しかし、今、秋播き以外に作っている方は殆ど見かけません。
エンドウは花芽が出来るのに低温が必要なため穫れる量が大きく異なるからです。
5月は田んぼの作業が忙しく収穫は専ら助っ人に頼りがち。今回は自分で穫ってみました。


サヤエンドウの別名は「絹さや」。
「絹さや」に対して「大さや」もかつて試しに作ってみたことがあります。
「オランダ大莢」や「フランス大莢」と言われるものです。
確かに大きく食べ応えはあるものの大味で香りが全然違います。
絹さやの香りは別格。
小生は香り大好き人間で、5月は山ウド、コシアブラ、野ゼリなど野性的な香りを楽しみます。
一方、サヤエンドウの上品な香りは別物。
小生の好きな野菜は多々あるものの一つだけ挙げろと言われれば躊躇せずサヤエンドウです。
サヤエンドウの香りを味わうには鮮度。穫ったら直ちに調理することです。
少なくとも穫ったらすぐにポリ袋に入れ冷蔵しないといけません。
大量収穫した場合は茹でて冷凍すれば香りはやや落ちるものの長期間美味しいサヤエンドウが楽しめます。
大概サヤエンドウは彩りや香り付けとしてのバイプレーヤー扱いです。
小生のこの時期の楽しみはサヤエンドウを主菜として食すること。
穫りがけのサヤエンドウを卵とじで心ゆくまで味わいたい。
これが半世紀以上前の忘れられないお袋の味なのでした。早いもので亡くなり23年経ちます。


サヤエンドウとソラマメの簡易な誘引

2024年04月18日 | 畑:豆類

サヤエンドウに花が咲き始めました。


ほぼ平年並ですが、この伸び具合、茂り具合をみると蔓ぼけ気味。


蔓ぼけとはあまりに栄養生長が良すぎると花の咲くのが遅れ実(莢)の肥大が悪くなる現象です。
この場所が昨年キュウリの跡地だったことが相当影響しているようです。
不織布のべた掛けを外し、支柱を立てる際に大分枝の整理をしたつもりでしたが。
それでも蕾は沢山見えるので、次第に花数は増えてくるでしょう。
サヤエンドウの支柱には篠竹を利用しています。里山には篠竹が沢山あります。
サヤエンドウの両側に篠竹を立てていますが、横にも篠竹を挟んで支えにしています。
この横の篠竹は一度少し上げています。さらに丈が伸びてきたので2段目の横竹を挟みます。


横に挟む篠竹は縦の支柱には使えなくなった古いものでも十分です。


篠竹は細くしなるため容易に挟むことが出来ます。
この横竹を挟むことでサヤエンドウは外側に倒れにくくなりスムーズに誘引出来ます。
下方の脇にはみ出た枝は切り戻します。分枝は多すぎるくらいなので不足することはありません。


確かにこのくらいの草丈なら本来はもっと花が咲いていてよさそうです。


蔓ぼけ気味なことは間違いなさそうですが、一方、生育旺盛なくらいが長く沢山穫れる傾向にあります。


枝を支えるのに多少苦労しそうですが、その時は対応を考えます。
こちらはソラマメ。


数段目の花が咲いているので、こちらはむしろ進んでいます。
暖冬だったため不織布を外した際は想定を超えて伸びていました。
そこで簡易な方法で早めに誘引することにしました。
所々にしっかりしたパイプ支柱を立て地上20㎝くらいのところに横にテープを張り支えにしました。


その後、湿った重い雪が降った際、茎がこのテープに掛かり運悪く枝折れが出てしまいました。


さらに伸びてきたので横に2段目のテープを張って簡易な支えにします。


テープに茎の節を掛ければより誘引されやすくなります。


この後は生育が進んだらテープを少し上げれば2本で大丈夫でしょう。
このような弱い枝は整理し、最終的に枝は7、8本確保されています。


枝折れしたものも併せて整理しました。


こちらのソラマメの方はサヤエンドウとは対照的に着莢してくると茎葉の勢いが弱まりそうです。
株元に2度目の追肥をしました。経費節減のため在庫の硫安と苦土石灰を混合したものです。


さらに管理機で土寄せしました。倒伏防止のためにも鍬で土を株元にしっかり寄せます。


この後、丈が伸びるようなら腰の高さくらいになったところでピンチします。


ソラマメのべた掛けを外して追肥土寄せし簡易な誘引

2024年03月14日 | 畑:豆類

ソラマメには越冬対策に不織布をべた掛けしています。
それを外して追肥と土寄せをし、さらに支柱を立て簡易な誘引をしました。
10月21日に直播き。品種は河内一寸。
べた掛けは不織布をだぶだぶと緩く張っていますが、見た目にも大きく盛り上がっています。


べた掛けを外す目安は最低気温0℃、最高気温10℃頃。当地方では3月半ばから春のお彼岸頃です。
エンドウはすでに剥ぎましたが、ソラマメはエンドウよりも低温に弱いので少し遅らせていました。
それでも明らかに伸びているのが分かるので少々早めに外すことにしました。


べた掛けをすると多少茎が這うようになるのはやむを得ません。
それにしてもこれでは伸びすぎです。


暖冬だったので当然とも言えますが、想定をはるかに超えています。


2月後半以降はすっかり真冬の寒さがぶり返していますが、凍害の症状は見られません。
べた掛けを外した後に強い低温に遭えば凍害のリスクはありますが、致命傷になることはないでしょう。
すでに主枝には花が見えてきました。今咲いている花は大概ものにならないと思います。


秋播きソラマメは当地方が北限と言われています。
昔は越冬中に寒害を受け春になると多数の欠株が出るということがよくありました。
それが不織布のべた掛けをするようになり大幅に改善されたのです。
すでにわき芽が数本から7、8本出ています。これからさらに分枝するので何れ枝の整理をします。
まずは追肥。


肥料高騰の折り在庫の硫安と苦土石灰を混合して畝の両肩に施しました。
次に土寄せ。


湿気が強すぎるため管理機は使わず鍬のみで土寄せしました。


通常はこの時点ではこれで作業を終えるところです。しかし、あまりに枝が伸び放置するわけにもいきません。
これ以上枝が倒れないよう簡易な方法で早めに誘引することにしました。


今年は丈夫なパイプ支柱を立て地上20㎝くらいのところに横にテープを張り支えにしました。


後にさらにテープを上げながら本数を増やしていくことになります。




サヤエンドウのべた掛けを外し篠竹で支柱を立てる

2024年03月06日 | 畑:豆類

サヤエンドウは越冬の防寒対策に不織布をべた掛けしています。


予定より早いのですが、不織布のべた掛けを外し篠竹で支柱を立てました。
サヤエンドウの品種は赤花蔓ありエンドウ。
不織布を開けずとも異常なほど旺盛に茂っているのが見て取れます。
サヤエンドウは越冬中でも次第に生長するため不織布は緩くだぶだぶに張っています。
べた掛けを剥ぐ時期の目安は最低気温が0℃、最高気温が10℃の頃です。
平年の気温で言うと当地では3月半ば頃に当たります。したがってあと10日ほど先です。
先月半ば以降、寒さがぶり返し最高気温が10℃を超えるようなこともなく、最低気温は連日氷点下です。
しかし、この 不織布の盛り上がり具合を見ると伸びすぎて手に負えなくなりそうです。


どうにも我慢ができなくなりました。
耐寒性は十分ついていると思われ、これから極端な低温にはならないだろうと都合よく考えて早めに外すことにしました。
不織布を剥いでみます。


あっと驚く何とやら、これは蔓ぼけになりそう。
伸びているだけでなく分枝の数も多い。これほど上にも横にも広がったのは初めてです。


原因は二つ。
一つは暖冬。2月半ば頃までは気温が高すぎ、春のような陽気で20℃を超える日もありました。
もう一つはこの場所がキュウリの跡地だったこと。元肥はごく少なく追肥もしていないものの肥料が効いています。
凍害を受けているような所は全く見えません。
発芽も良好で全て2本立てにしているためますます枝数が多くなりました。
このままでは始末が悪いので、枝の整理をします。これまでやったことはなく初めてです。
取り敢えず1/3くらいの枝を間引きました。それでこの程度。


このくらい根元から切りました。


それでもまだまだ茂っています。


半分くらいにしてもよいと思いながらも、これから凍害に遭うリスクも考え後でまた見直します。
もちろん追肥はしませんが。土寄せはしなければなりません。
機械は使わず横に広がっている茎葉を中央に寄せながら鍬で丁寧に行いました。


次に篠竹を使い支柱立てを行います。
篠竹は複数年使えます。当年採ったばかりの篠竹を使うことは殆どありません。
前年に使ったものと前年に採っておいたものを主に使います。
多く作る場合はネット支柱を用いますが、少ない場合は篠竹で手軽にできます。
サヤエンドウを中心にして両側から篠竹を15㎝間隔くらいに3本ずつ立て、計6本で1セット。


両側の篠竹を頭上180㎝くらいで合掌に纏めテープで縛ります。


これで支柱立ては終わりました。


何れ蔓が支柱に絡まりながら自然に伸びていきます。
しかし、想定以上に伸びているため、このままだと茎が倒れてしまいます。


サヤエンドウが外に倒れるのを防ぐため立てた支柱に横竹を挟んでいきます。


例年なら後でやることもありますが、伸びている今年はすぐやらないといけません。
篠竹はしのるので横竹を挟むのは容易にできます。
伸びるにしたがってまた横竹を挟みつつ少しずつ上げていきます。
中段から上は合掌幅が狭くなるのでテープを用いることになります。
これで作業は完了です。
篠竹の支柱は里山資源の有効活用で、一種の風物詩と言えるかもしれません。
最近、寒さがぶり返し最低気温がー2、3℃まで下がっているので少々心配ではあります。
そして、雪を被ってしまいました。吉とでるか凶とでるか。