大抵のことは公式に書かれているのですが、あまりにも弱い
環境で作業をすると厳しいので、そうした内容は注視したほう
がいいと言えます。
まず、Blednerですが、ダウンロードサイトに必要なスペッ
クの記述があります。
■ Requirement:Blender
https://www.blender.org/download/requirements/
ここのポスプロの項目で、
■ 64bitの8コアCPU
■ 16GBのメモリー
■ フルHDで24ビットkラー以上のディスプレイが2つ
■ 3つボタンマウス+タブレット
■ Open GL3.2以上に対応した、4GB以上のVRAMを
持つグラフィックボードx2
となっています。当然ですが、この条件だと、
■ WINDOWS 7 Professhonal x64以上
■ WINDOWS 8/Proの64bit版
■ WINDOWS 10/Proの64bit
などになります。MACは出たそのまましか選択肢がない
のでその条件はMAC Proしかありません。
Linuxの場合も、この条件だと64bit版のOSを選ぶこと
になります。
ただし...。メモリーが多いほうがいいのは確かですか
ら、32GB以上で予算に応じて64GB以上の選択をすると
言う流れになります。
つまり、8コアの8スレッドもしくは8コア/16スレッド
となると、LGA 2011v3のCore i7かXEONになるので、
そうした選択をするか、メニープロセッサ構造のワーク
ステーションやサーバ用の何かになります。
つまり、現実的な選択で個人となると、8コア製品を
導入するか、8スレッド以上の製品を導入するかと言う
選択肢になります。
DualGraphic表記なので、SLIやCrossFireを意味し
ているのか、上位製品に見られるシングル製品ではない
DualGraphicのモノを指しているようにも思えるので、
そうした製品になるような気がします。ただし、これは
ージョンが少し前のモノになるんド絵、その当時の4GB
でその状態の製品と言うのは上位機種のみですから、G
PUだとハイクラス以上の話になります。
個人的にはメモリーは32GB以上と考えているのです
が、そう感じるのは、やはり、近年のレンダリングの高
解像度化とSculptを行う選択肢が増えてきた事から、そ
う感じます。また、これによって動画編集やトラッキン
グにおけるパフォーマンスも高くする事が出来る事も、
そうした事を裏付けています。
また、テクスチャーの解像度が高くなる傾向があるの
で、個人的にはCyclesのGPUレンダリングがエラーで落
ちるなどを回避する意味も含めて、VRAMは多いほどい
いような気がします。
次に、公式には、
■ Optimizing Render Performance
https://wiki.blender.org/index.php/Doc:JA/2.6/
にレンダリングのパフォーマンスを上げる方法が書かれています。
基本的に、リソースの消費を減らす事や仮想メモリーなどについ
ても書かれていますが(スワップ領域と言うのはLinuxでの仮想
メモリーの事)その領域の確保も重要になります。そうなると、
32bit環境のような4095MBまでの割り当てしかできない状態は
いただけないですし、メモリーの消費が多い作業での3.5GB頭打
ちと言うのは論外です。そして、メモリーの割り当てについても
1.5GB程度しかアプリケーションで使えないと言うのも終わって
いますから選択肢に入りません。(なので、ネットブック以前の
ものはは論外で32bit環境は無理があるわけです。)
その為、ハードの選択もそれ相応にしましょうという事になり
ます。当然、この場合、Blenderやテクスチャー制作用の画像編
集ソフトなどもOS同様に64bit版を導入する事になります。
とりあえず、バージョンが異なる物の、テストして動いた環境
を書いておくと、
【 2.69以前のもの 】
■ ネットブック
■ ネットトップ(4GBのメモリー)
■ Core i5 650のマシン(8GB/IGP/SATA HDD)
で、OSはLinuxとWINDOWS 7/8/10で大丈夫でした。
Core i5 650のIGPでは2.77辺りがダメでQuadro K
620実装で、2.78が動きました。つまり、この辺りは、
GPUの問題になります。
その為、シェーダーモデルが大幅に変わる時期には
マシンの構成も少し考えないといけないのでこうした
分野では注意が必要です。その為、IGP構成だと最新
の2.78aが動かない環境があります。
ノート製品だとビジネスノート系のものだとIGP構
成のモノがありますが、古い製品だと3D性能は皆無で
すから相当厳しい物があります。
3DCGの場合、グラフィックボードの依存度が高い
のでその性能で相当差が出てしまうのですが、作業で
言うと、Open-GLのバージョンが新しいボードのほ
うが性能は高くなります。
この場合、
【 ソフトのリリース時期よりも後に出たグラ
ボを試しても対応してないのでパフォーマ
ンスが著しく悪くなる 】
ので、出てからしばらくして、バグフィックスが終
わったようなバージョンでそれ以前の時期に出てい
る上位に近いモデルを導入するとパフォーマンスは
見込めます。
Realtime PBR in Blender 2.78
ちなみに、2.78でGTX1080でのCyclesに対応しています
から、現状の2.78aでもそんな感じになっています。つまり、
2.77系で試した場合、パフォーマンスは出ないし、2.69辺り
だと無理があるので、バージョンも大事だと言えます。