■ 一人綴り

イロイロやってますが、停滞中。(モノが出来たらアップする感じですから...。)更新はしますが数が減るかも。

■ Audacityの面白い使い方

2008年09月09日 | ▲△ TIPS ( SOUND・VOCALOID ) △▲
 Audacityの事を結構取り上げていますが、このソフトでは、音作りが出来

ると言う事を書きました。とりあえず、前回、音階を作る上でピッチシフト

を使いましたから、このソフトのピッチシフト機能について触れておこうか

と思います。

 このソフトでは、


 『 範囲選択を行った部分のピッチを変更する機能がある 』


のですが、グラフィカルと言えばグラフィカルなのですが、少し独特なモノ

となっています。

 それを行うダイアログがコレです。

■ ピッチの変更

  


DAWのエラスティックピッチチューンとかをまるっきり使った事がない方

だと独特は感じないモノですが、波形編集ソフトらしい、わかりやすい記

述となっています。

 まず、GからGと言う状況になっていますが、これは、左辺が現在の音の

音階を示しています。

 この音階は絶対音感をお持ちの方や幼少の頃からピアノや楽器を触り続

けていらっしゃる方だと聞いた瞬間に何と解るのですが、実は音には音階

が存在しています。

 VOCALOIDでジェンダーファクターで声が変わりますが、極度に声を変え

る場合ピッチシフトを利用します。これは、基本となる音が変わる事によ

って発生している現象なのですが、声の違いは音階の違いによる部分が大

きい事を考えても、違う声のCの場合、認識させると結構驚く表記になっ

ている事がある訳です。

 この機能では、その音質の基本となる部分を変更できる訳です。

 右辺が変更したい音に当たる部分ですから、12音階

■  12音階
  


   




で変更が可能です。とりあえず、この記述の部分での変更では、


 『 1オクターブの範囲内での変更 』


となっています。また、

 ・ 半階 


での調整も可能です。そして、1オクターブ以上の変化については、さらに

下に存在する

 

 ・ 周波数
 ・ スライダー


で調整を行います。周波数指定や半音階では、結構細かな音の変更ができる

ので便利ですし、スライダーは直感的に音階を変更できるので重宝します。

 これを利用して

 
  『 音階変更 』


のほうで調整をすれば、テキスト読み上げソフトでも12音階の範囲内で作ら

れた曲であれば破綻なく歌わせる事が可能となります。

 ただ、複雑な音の場合、1オクターブ以上に上げると破綻する傾向がある

ので注意は必要です。

 使ってみた感じでは、

 ・ ノイズ
 ・ サイン波
 ・ ソウ・トゥース波
 ・ スクウェア波
 ・ トライアングル
 ・ トーン

などの場合だと、破綻なく音階を構築できる感じですから、それを使えば

楽譜のように並んだ音の集まりも作れなくもない訳です。

 そして、このソフトでは、速度自体を変更できる2つの機能があります。

それは、


 『 スピードの変更 』
 『 テンポの変更 』
  


です。この2つは似ている気がしますが、別物となっています。

 スピードの変更は、アナログ盤の回転数変更にあたるモノで、速度変化

と共にピッチシフトまで発生します。物理的に速度を上げた状態がこれに

あたります。(山下達郎さんのピッチを上げると奥さんの竹内マリアさん

に似た声なると言う面白い状況があります。)

 それに対し、テンポの変更では、ピッチを維持したままその音の長さだ

けが変化するモノだと言えます。ある種、4分音符を2分音符や8分音符に

するような操作と言えます。

 では、操作を行うダイアログを見ていきましょう。

 スピードの変更ですが、

■ スピードの変更

  


と言う感じのモノになっています。

 見ての通り、直感的に変更するものと回転数で変更する2つのモノが存在

しています。

 特に下の方は


 『 何の事だ?! 』


と思われる方もいらっしゃるかも知れませんがアナログ盤の再生スピード

の事だったりします。

 そして、テンポの変更ですが、


■ テンポの変更

  


となっています。

 これは、物凄くフレキシブルに対応した作りになっています。

まず、最上部のスライダーは触れるまでもなく、直感的に速度変更を行う

ものですが、一番下の項目は


 『 音の総時間単位で設定できる 』
 

と言うモノになっています。つまり2秒の音を1秒にするとかが可能な訳で

す。

 そして、中央のBMP変更ですが、これはDTMをされている方にはありがた

く感じそうな、


 『 露骨にテンポを変更する代物 』


だったりします。音楽では楽譜に


  90BMP


と言うような表記があると思うのですが、これは、


 『 1分間に存在する4分音符の数 』


が示されています。

 つまり、ピッチシフトなしで90BMPを120BMPにしたりできる機能である

と言えます。効果音の場合だとこう言うBMP単位の変化は関係ないのですが

音楽の場合には重宝する機能だと思います。

 ウマウマ(キャラメル・ダンセン)は、スピード変更っぽいのですが、

あれだけ曲の状況が変わるのを見て頂くと、このスピードの変更と言うのが

面白い効果を生むモノであると言うのはご理解頂けるのではないかと思いま

す。

 また、ピッチシフトとテンポの変更があると言う事は、


 『 1秒の音であったとしても、好き勝手に尺を変えられる 』


と言う条件まであるので、


 ・ 音階
 ・ 音符の種類


の変化が可能であるとも言える訳です。

 となると、このソフト単体でも結構好き勝手に音は作れると言う事に

なるのも頷けるのではないかと思います。

 

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