昨日は近代競馬発祥の地、横浜は根岸にある馬の博物館に行って来ました。
よく晴れてシルバーウィークのイベントもあり、ここにも沢山の人!
写真の白馬くんはウェストファーレンという種類の馬で、名前はグッパイレディ。
ウェストファーレン種はドイツ原産の馬で、特に馬術競技に向いていて、オリンピックにもよく出るそうです。
ここのリンク先の一番下にウェストファーレン種の説明があります。他の馬の説明も面白いですね。
午前中には少年愛馬団による馬術披露があったそうなんですが、それには間に合わず。
着いた時には披露を終えて、体をきれいにしてもらっている所のようでした。
馬の博物館の中や近辺にはレストランなど食べる所がないので、お昼をはさむ場合はお弁当を持ってゆくか
(すぐ隣が根岸森林公園)、それとも根岸駅辺りで食べて行った方がよさそうです。
電車で行くなら、駅からかなり急坂を登ってゆくのでバスがおすすめです。
こちらは競馬でおなじみサラブレッドのマイネルキッツくん。写真で見るよりずっと大きく感じました。
サラブレッドは足が細いですね。まるでバレリーナみたい。
企画展の方では「ひく馬はこぶ馬」展をやっていました。(撮影NGとのことで写真はなし。)
サラブレッドは人を乗せ、速く走ることに特化させられた馬ですね。
ということは、まさにユーラシアの騎馬民族の歴史が作った馬といっても過言ではないのかも。
柵から顔を突き出してたてがみをなびかせているのはミニチュアホースのホワイトミニーくん。
すると、大きな袋を持ったお兄さんがやってきて、お昼ごはんのかいばの時間になりました。
親切なお兄さんに見せてもらった袋の中身。いわゆる牧草でイネの仲間。日本では北海道にしか自然では生えないそうです。
広々とした馬場。園内は広くて緑が豊か。散歩するにも気持ちがいい所です。
馬立場。説明板の説明によれば、馬を山野に放牧したとき、夏は風の吹く涼しいところに、秋が深まって気温が低くなると
日当りのよい風のこないところに集まって休憩するような場所を馬立場というんだそうです。
ちょうど写真のような場所が馬立場に向いてるとのこと。ちょうど陽だまりになっていい感じ!
群れによって踏みかためられた馬立場は裸地になってしまうそうです。
十戦十勝の伝説の幻の馬、トキノミノル像。ダービー優勝の二週間後に破傷風で亡くなってしまった悲運の馬でもあります。
馬と物語はすごく相性がいいですね。ギャンブルとしての魅力だけでなく、馬の気性や血統、
生い立ちのエピソードなどにひかれて競馬ファンになった人はけして少なくないはず。寺山修司さんは特に有名ですね。
こちらは常設の儀装馬車。明治41年制作。説明によると
「現在これと同型式の馬車は、宮内庁において主に信任状捧呈式の際の外国大公使送迎用として使用されています。」
たしかしばらく前にケネディ大使が乗ったことでニュースになってましたっけ。。
これと黒塗りの高級車のどちらか選べるそうなんですが、馬車の方が人気があるんだそうです。わかる~
撮影OKの常設展の写真です。馬の祖先の骨格と復元模型。
左から古い順にヒラコテリウム→メソヒップス→ブリオヒップス。
ちなみに現在の馬の学名はエクゥウス・カッバルスだそうです。発音しづらそう。
立派な馬の骨。左がサラブレッド、右は由比が浜から出土した鎌倉時代の馬の骨格。由比が浜ってあそこか。。。
牙(犬歯)があるかないかでオスかメスかわかるそう。へええ、オスメスで違うんだ!
また、歯のへり方で年齢もわかるそうです。
こうして見るとサラブレッドがいかに大きいかわかりますね。しかし荷物をのせるには背高がありすぎる感じ。
一度生で見てみたいのが重馬種の馬たちなんですが、サラブレッドの体重が大体400から500キロ、
一方重馬は軽く千キロを越える種類もあるそうで、なんか象のように見えそうだな。。。
昔のハミ。これが大変重要な発明なのです。ハミをかませることによって、スピードや力を制御することができるようになり、
最小限の力で乗り手の意志を伝えることができるようになったのだそう。馬と人とのコミュニケーションの道具なんですね。
そりゃあムチよりハミの方がいいよね。
時間になったので馬とふれあうにんじんタイムの列に並びます。今日は他にも色々イベントがあったせいかすごい行列。。。
細く切ったにんじんスティックをあげるんですが、指はグーにして握って下さいとのアナウンス。
指出してるとまちがってかんじゃうことがあるんだよー
一番最初になでた中半血ポニーのペルニーくん。いきなりペロリと腕をなめられてビックリ!
女の子にたしなめられてました。暑くて汗を結構かいていたので塩分補給されたのかも知れない。。。
マイネルキッツくん。額に走る美しい白い流星はハンサム馬の証なのだ。
さて、実は私にとって本日のメインイベントは、日本の在来馬チャリティーイベントだったのです。
この馬の博物館では時々やっているそうなんですが、在来アイドル馬のユキちゃんミカンちゃんとふれ合えるのです。
野間馬のミカンちゃん。ちっちゃくてかわいいんですよ…!
野間馬は、愛媛のミカン農家で収穫したミカンを運んだりしていた馬だそうです。
瀬戸内海のミカンは小さい島で作ったりしてるそうですから、傾斜のきつい斜面を歩いたり、
樹高の低い木の下を歩くのには小さい馬が適していたのかも知れませんね。そんな光景見てみたいなあ。。
こちらは道産子のユキちゃん。ごぞんじ道産子は、北海道の開拓時代に大活躍した馬だそうです。
他には木曽馬、トカラ馬、宮古馬、与那国馬、御崎馬、対州馬の全部で8種類が在来馬と認められているそうですが、
頭数は全部でわずか2000頭に満たないのだそう。
宮古馬はこころ旅にも出て来ました。あと御崎馬もあったかな。。
農業の機械化や車の普及によって、みんなあっという間にいなくなってしまったんですね。
宮本常一さんの本にありましたが、日本の在来馬は小柄で足が太く、頑丈で粗食に耐え、大人しくがまん強いんだそう。
なんだか宮本さんの語る、昔の日本人のようではありませんか。。。
のんびりミカンちゃん。時々柵を脱走して園内をおさんぽすることもあるそうです。大目に見てヒン。
というわけで、ユキちゃんとミカンちゃんは、在来馬保護を訴えるアイドル馬として全国の競馬場へ出張し、
ぬいぐるみなども売り出されたようです。ていねいにできていてかわいいですよ!
ユキちゃんは頭の上に雪だるま、ミカンちゃんはみかんをのせています。
少しでも多くの人に知ってもらえるといいね。
※在来馬については、このページに詳しくのっています。在来馬について
よく晴れてシルバーウィークのイベントもあり、ここにも沢山の人!
写真の白馬くんはウェストファーレンという種類の馬で、名前はグッパイレディ。
ウェストファーレン種はドイツ原産の馬で、特に馬術競技に向いていて、オリンピックにもよく出るそうです。
ここのリンク先の一番下にウェストファーレン種の説明があります。他の馬の説明も面白いですね。
午前中には少年愛馬団による馬術披露があったそうなんですが、それには間に合わず。
着いた時には披露を終えて、体をきれいにしてもらっている所のようでした。
馬の博物館の中や近辺にはレストランなど食べる所がないので、お昼をはさむ場合はお弁当を持ってゆくか
(すぐ隣が根岸森林公園)、それとも根岸駅辺りで食べて行った方がよさそうです。
電車で行くなら、駅からかなり急坂を登ってゆくのでバスがおすすめです。
こちらは競馬でおなじみサラブレッドのマイネルキッツくん。写真で見るよりずっと大きく感じました。
サラブレッドは足が細いですね。まるでバレリーナみたい。
企画展の方では「ひく馬はこぶ馬」展をやっていました。(撮影NGとのことで写真はなし。)
サラブレッドは人を乗せ、速く走ることに特化させられた馬ですね。
ということは、まさにユーラシアの騎馬民族の歴史が作った馬といっても過言ではないのかも。
柵から顔を突き出してたてがみをなびかせているのはミニチュアホースのホワイトミニーくん。
すると、大きな袋を持ったお兄さんがやってきて、お昼ごはんのかいばの時間になりました。
親切なお兄さんに見せてもらった袋の中身。いわゆる牧草でイネの仲間。日本では北海道にしか自然では生えないそうです。
広々とした馬場。園内は広くて緑が豊か。散歩するにも気持ちがいい所です。
馬立場。説明板の説明によれば、馬を山野に放牧したとき、夏は風の吹く涼しいところに、秋が深まって気温が低くなると
日当りのよい風のこないところに集まって休憩するような場所を馬立場というんだそうです。
ちょうど写真のような場所が馬立場に向いてるとのこと。ちょうど陽だまりになっていい感じ!
群れによって踏みかためられた馬立場は裸地になってしまうそうです。
十戦十勝の伝説の幻の馬、トキノミノル像。ダービー優勝の二週間後に破傷風で亡くなってしまった悲運の馬でもあります。
馬と物語はすごく相性がいいですね。ギャンブルとしての魅力だけでなく、馬の気性や血統、
生い立ちのエピソードなどにひかれて競馬ファンになった人はけして少なくないはず。寺山修司さんは特に有名ですね。
こちらは常設の儀装馬車。明治41年制作。説明によると
「現在これと同型式の馬車は、宮内庁において主に信任状捧呈式の際の外国大公使送迎用として使用されています。」
たしかしばらく前にケネディ大使が乗ったことでニュースになってましたっけ。。
これと黒塗りの高級車のどちらか選べるそうなんですが、馬車の方が人気があるんだそうです。わかる~
撮影OKの常設展の写真です。馬の祖先の骨格と復元模型。
左から古い順にヒラコテリウム→メソヒップス→ブリオヒップス。
ちなみに現在の馬の学名はエクゥウス・カッバルスだそうです。発音しづらそう。
立派な馬の骨。左がサラブレッド、右は由比が浜から出土した鎌倉時代の馬の骨格。由比が浜ってあそこか。。。
牙(犬歯)があるかないかでオスかメスかわかるそう。へええ、オスメスで違うんだ!
また、歯のへり方で年齢もわかるそうです。
こうして見るとサラブレッドがいかに大きいかわかりますね。しかし荷物をのせるには背高がありすぎる感じ。
一度生で見てみたいのが重馬種の馬たちなんですが、サラブレッドの体重が大体400から500キロ、
一方重馬は軽く千キロを越える種類もあるそうで、なんか象のように見えそうだな。。。
昔のハミ。これが大変重要な発明なのです。ハミをかませることによって、スピードや力を制御することができるようになり、
最小限の力で乗り手の意志を伝えることができるようになったのだそう。馬と人とのコミュニケーションの道具なんですね。
そりゃあムチよりハミの方がいいよね。
時間になったので馬とふれあうにんじんタイムの列に並びます。今日は他にも色々イベントがあったせいかすごい行列。。。
細く切ったにんじんスティックをあげるんですが、指はグーにして握って下さいとのアナウンス。
指出してるとまちがってかんじゃうことがあるんだよー
一番最初になでた中半血ポニーのペルニーくん。いきなりペロリと腕をなめられてビックリ!
女の子にたしなめられてました。暑くて汗を結構かいていたので塩分補給されたのかも知れない。。。
マイネルキッツくん。額に走る美しい白い流星はハンサム馬の証なのだ。
さて、実は私にとって本日のメインイベントは、日本の在来馬チャリティーイベントだったのです。
この馬の博物館では時々やっているそうなんですが、在来アイドル馬のユキちゃんミカンちゃんとふれ合えるのです。
野間馬のミカンちゃん。ちっちゃくてかわいいんですよ…!
野間馬は、愛媛のミカン農家で収穫したミカンを運んだりしていた馬だそうです。
瀬戸内海のミカンは小さい島で作ったりしてるそうですから、傾斜のきつい斜面を歩いたり、
樹高の低い木の下を歩くのには小さい馬が適していたのかも知れませんね。そんな光景見てみたいなあ。。
こちらは道産子のユキちゃん。ごぞんじ道産子は、北海道の開拓時代に大活躍した馬だそうです。
他には木曽馬、トカラ馬、宮古馬、与那国馬、御崎馬、対州馬の全部で8種類が在来馬と認められているそうですが、
頭数は全部でわずか2000頭に満たないのだそう。
宮古馬はこころ旅にも出て来ました。あと御崎馬もあったかな。。
農業の機械化や車の普及によって、みんなあっという間にいなくなってしまったんですね。
宮本常一さんの本にありましたが、日本の在来馬は小柄で足が太く、頑丈で粗食に耐え、大人しくがまん強いんだそう。
なんだか宮本さんの語る、昔の日本人のようではありませんか。。。
のんびりミカンちゃん。時々柵を脱走して園内をおさんぽすることもあるそうです。大目に見てヒン。
というわけで、ユキちゃんとミカンちゃんは、在来馬保護を訴えるアイドル馬として全国の競馬場へ出張し、
ぬいぐるみなども売り出されたようです。ていねいにできていてかわいいですよ!
ユキちゃんは頭の上に雪だるま、ミカンちゃんはみかんをのせています。
少しでも多くの人に知ってもらえるといいね。
※在来馬については、このページに詳しくのっています。在来馬について