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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

自動車運転免許更新その1

2021年07月19日 00時00分05秒 | 緑陰随想

 高齢者と呼ばれる年齢に近づくと自らの年齢がそのように呼ばれる範疇に入ることに驚くとともに、身体ばかりでなく、精神面においても、もう戻ることができない年齢の加算を恨むようになる。やり残した仕事は定年退職した時点で、整理がついたと思っていたので、ことさら執着はないが、これから生きる年月の目標というか、今世間で言われている終活への道標すら心もとない。

 

 いつの時点で、認知症検査が免許更新に必須となったのかは記憶にないが、そう古いことではないであろう。最近、新聞紙上をにぎわす高年齢者が引き起こす交通事故の原因の多くは、認知症によるものと言われている。アクセルとブレーキを踏み間違えることによる運転操作ミスは、人身事故を引き起こし、関係者を奈落の底に突き落とす。病気と判断され、危険運転の事故は、従来言われてきた水泳や自転車運転などの身体が覚える技能の限界が見えてきたようでもある。技術上の危険運転防止には、人工知能を使った自動運転や、自動ブレーキシステムなどの他、タイムレコード等による体調管理、視野を広げるセンサー類等幅広い改善や工夫が行われている。しかし、どれだけ技術が向上しても、人間が運転するということ自体は、変えようがない。

 

 昔、よく話題になったケアレスミスなどの累積が、危険予知活動として、多くの職場で取り入れられた。300:30:1と言われ、重大事故の発生に至る前には30の中程度の予兆があり、その前には、300件の小規模なケアレスミス、別の表現では、ヒヤリ、ハッした経験があるというものである。これらの予兆を見逃すことなく、原因を入念に調査するとともに、原因を明らかにして、改善に努め、事故の発生を未然に防ぐことが求められる。

 

 そこで、認知症検査は、記憶力の低下を未然に発見し、症状に応じた対策が始動しているといえるが、明らかに気づくことは、運転免許を返納する者を増やす方向性が強調され始めている。つまり、健常者に於いても、運転する機会をできるだけ減少させ、運転が生活上他の代替え手段がある場合には他の公共交通手段や、タクシー等を利用することも選択肢として考慮する必要があろう。このベクトルは現状の痛ましい交通事故を鑑みれば、当然の選択といえる。しかし、便利さに慣れた運転者が、そう簡単に代替え手段に切り替えられるかという悩ましい問題もあり、十分に解決できていない段階では、行政も含め、何らかの手段も必要と思われる(例えば、病院の外来には、病院自体が送迎を行う等、市町村では、通学、買い物や銀行へ行く機会に定期的にマイクロバスを提供する等)。また、運転者においても、自分が認知症であるとの認識は、受け入れられない問題もあり、強制的な免許更新時の認知症検査は有用であろう。



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