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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

春告げ鳥

2016年03月17日 00時00分01秒 | 紹介

 ウグイスのことを別名で春告げ鳥というそうである。魚では同様にニシンのことで、春告げ魚という。春は陰暦で立春から始まり、三月、四月、五月の三ヶ月間である。立春が新年に当たるため、現在でも正月の年賀状には迎春という言葉が用いられている。現在では太陽暦を用いているので、3ヶ月も早く正月を迎えているので、寒い冬場には迎春というのはどうも気が早いようで、違和感を覚える。

 

 ウグイスは梅に鶯といわれ、すでに多摩川でもウグイスの声を聞くようになった。鳴き始めは「ホーホケキョ」とうまくいえず、練習して上手に鳴くことができるようになる。

 ウグイスは日本全国にいる。背中がくすんだオリーブ色の野鳥である春先に人家近くにも飛来し、甲高い(かんだかい)美しい声でさえずる。声がよいことから、アナウンサーやバスガイドなどをウグイス嬢などと呼んでいたが、最近はあまりそのような呼び方をしなくなった。

 

 岩手県の盛岡から比較的近い温泉地があり、鶯宿(おうしゅく)温泉といっていたことを思い出した。何度か東京杉並にある高千穂商大の教授に知り合いがいて、当地での講演会の講師として来られ、久しぶりにお会いして旧交を温めたことがあった。鶯宿温泉の由来は定かではないが、おそらくウグイスのねぐらだった場所であったのかも知れない。名称としても珍しく、記憶に残っている。

 

 鴬張りという工法がある。床板の張り方なのであるが、古くは豪邸等の廊下に用いられ、足音がウグイスの鳴き声に似せて優雅さを楽しんだのか、侵入した不審者を検知したのか不明であるが、いずれにして古(いにしえ)の時代のことである。

 

 鶯色(ウグイス色)やウグイス餅はウグイスの羽を模した色彩であるが、イメージとしてはメジロの羽が近いのかも知れない。野鳥のウグイスの色であれば、くすんだ色では食欲を減退してしまう。多分どなたかが見間違えてしまった可能性が高い。ウグイスの鳴き声を頼りに撮影を試みるが、なかなか藪から出てこないし、ウグイスの撮影は難しい。

 

 ウグイスはスズメ科で笹薮を好むようである。チャチャとなく地鳴きは警戒しているときの鳴き声で、笹鳴きと呼ばれている。古くからの伝えであるが、仏の使いとされ、それは法華経との鳴き声から連想されたのであろう。



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