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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

拡大について(3回シリーズその2)

2013年07月06日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 最近の健康食品やサプリメントの類は、芸能人などを起用した事例が散見され、効能については拡大解釈されている宣伝広告が多い。効能についてのインチキなデータ表示は、数字やグラフの表示が何となくもっともらしいという先入観があり、低価格や限定商品などの言葉に消費者側も左右されやすく、誤った行動(衝動買いなど)を起こしやすい。効能に於いても使用に当たっては個人差があり、副作用などかえって健康を害する場合もあるため注意が必要である。表現の制限や効能の真偽については十分に検証できてないものや、明らかに不当表示で、摘発された商品も多い。罰則や違反メーカー公表が始められているが、常に後追いである。

 拡大均衡は経済用語で、生産・所得・雇用・貿易などについて経済的に拡大させ、収支を均衡させることで縮小均衡の対極を示す用語である。また、拡大という用語は、消費、勢力、規模等が大きくなる、大きくするときに使い、拡大鏡は細かい字などを大きくして見るときに使われている。

 さて、拡大で陥る盲点は、経験や立場の違いによって、物事の判断基準の置き方が異なる点である。縮小の項で既に申し上げたことは、縮小することによって表に出ないことがあり、正しい判断が出来なくなる危険性を指摘した。拡大も同様で、基準の置き方が人によって異なるため、結果的に異なってしまうことである。従って、対話する相手との摺り合わせというか、同じ土俵に乗る必要がある。例えば、家を新築する場合など、設計図に基づいて打ち合わせを繰り返すが、専門家である設計士と施主との間では知識の違いは明白である。しかし、建てた後では変更が効かない場合が多く、変更ができても費用がかさむことになる。物事の齟齬が発生しないよう事前の詳細な打ち合わせは欠くことが出来ない。そうは申し上げても現実にはプロに任すことで安心できる。その場合には、相手が信頼できることが前提となる。(次回へ続きます)


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