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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

五月の害虫

2020年05月19日 01時00分07秒 | 緑陰随想

 新緑のこの時期、若葉が虫にとっては食料になり、住みかとなるのでしょうが、植物を栽培している園芸家諸氏にとっては、防虫、殺虫等の防疫の時期です。農家ではないので、にわか知識で申し訳ありませんが、目についた害虫は梅の木にはアブラムシ、サヤエンドウにはヨトウムシ、椿や山茶花にはチャドクガ等が卵から孵化した幼虫を見つけることができます。これから梅雨の時期には、さらに多くの害虫が発生し、一夜にして、せっかく植えた野菜類や草花が見事に穴だらけになってしまうこともあります。

 チャドクガは露出した肌に触れただけで、一面に赤くかぶれ、腫れあがることもあり、大いに難儀します。薄着のこの時期、服についた幼虫には注意する必要があります。かぶれが治まるのに一週間以上もかかり、原因がわからず、皮膚科で受診して初めてわかることもあります。季節が良いことで、野山に散策へ行ったり、自宅の庭の手入れで知らずに触れたりすることもあるので、注意する必要があります。毛が皮膚に刺さるともいわれ、かぶれた箇所をかきむしると毒が拡散し、かぶれを広範囲に広げてしまいます。

 幼虫は全身毛でおおわれていて、この毛が毒を持っているようです。チャドクガというガの幼虫です。椿や山茶花の葉につきますが、数十匹の幼虫が、集団で移動しながら次から次へ葉を食していきます。途中で脱皮を繰り返し、大きくなっていきます。葉の上に細かい糞があり、脱皮した殻を散見することもあります。防疫にはマラソンかスミチオンの原液を1000倍ぐらいに水で薄め、プラスチックのスプレー容器に入れて噴霧すればよいと思います。

 ヨトウムシは厄介な害虫で、日中は地表部分に隠れていて、名前の通り、夜になって野菜等の植物を食い荒らします。ヨトウガの幼虫です。夜間に懐中電灯で照らすと発見できることがあります。何回か定期的に防疫を行うと良いでしょう。

 ついでに、今からの時期、カエデやツツジの枝に大豆代の茶色の殻に包まれたイラガの幼虫が、誕生します。地域によって名前が異なりますが、電気虫、シドムシ、キントキなどと呼ばれる幼虫です。刺されると激しい痛みを覚えます。子供のころに刺された記憶があり、アマノジャク(天邪鬼;仁王像の足元に踏みつけられている小さな悪鬼)と呼んでいたのを記憶しています。それこそ電気が走るような痛みでした。

 薫風薫る五月といわれますが、コロナ以外にも害虫に刺されないように気を配ることも大切です。



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