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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

皇帝ダリアの開花

2016年11月15日 00時00分01秒 | 紹介

 九州に帰省した時に見られた皇帝ダリアの開花、本日一輪が開花した。つぼみはたくさんあり、今後、毎日何輪か咲くのであろう。時季外れで花が少ないこの時期であり、3mの丈がある皇帝ダリアであるが、単色しかなく、なんとも変わったダリアである。数年前から株が増え、今では6~8本が狭い庭に鎮座し、見上げてもさほど目立たず、二階のベランダから見て、丁度良い。なんとも不思議な花である。

 

学名は木立ダリアといい、原産地はメキシコ、中米、コロンビアである。なかには8~10mになるそうである。高地や山地の植物で、標高は1500mぐらいに咲くという。塊根を持つ多年草で、毎年花を咲かせる。幹は竹状なので、節から上下5㎝ぐらいで切り取り、土に埋めておくと翌春、芽を出し、植え付ければ立派な茎が成長し、花を咲かすことができる。

 

茎を節部分で切り分けるときに多量の水が出る。これは砂漠等で水を求める旅人に、水分補給をする植物として重宝しているそうである。葉についても食料になるとのことで、自宅に飛んでくるヒヨドリが時々葉を食していることから、人間にとっても食べられるのであろう。

 

幹回りは10㎝を超える太さになるが、夏から秋にかけて来襲する台風によって、突風は最大の被害を起こす。太い幹を持っていながら、耐えられないのである。幹の途中から折れてしまうと、開花できなくなってしまう。通行に邪魔になる枝葉を切り取っても影響はない。その強さに比べると、風による被害が最も大きいといえる。

 

キク科に属し、下向きの薄ピンクの花は次から次に咲くので、しばらく楽しむことができる。何故、いろいろな花が見られないのか不思議であるが、いずれ品種改良して多色を楽しむことができるようになると思う。

 

株で育った皇帝ダリアを嫁入りにと丹精込めてよく春までプランターに入れて保管するのであるが、ほぼ100%芽が出るので、それは良いとしても、狭い敷地では伸びすぎるため、なかなか嫁入り先が決まらない。それでもいくつかは元気に育っているとの話も聞くようになった。もともと元気が良いのかもしれない。



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