情報の加工は著作権の問題を無視するわけにはいかないが、利用しやすい形に加工すべきで、人手のかかる情報のデータベース化が欠かせない。氾濫する情報から何を得るかの問いは、将に今、パソコン検索を行う状況で体現される。いらない情報(ノイズ)をいかに少なくし、必要な情報を失わせることなく(モレをなくす)絞り込み、ヒットさせることが賢明であるといえる。最近では、検索を経験した人でなくても、比較的簡単に情報が得られる検索エンジンや、階層状に作ったサイトマップを用意したホームページも一般化している。情報を作る側と利用する側とが同じ土俵に乗らないと検索のミスマッチが発生する。
蓄積された情報はデータベースとして整理され、検索や加工が容易となったのも、パソコンが得意とする正確な情報記憶にある。記憶力で人より勝っていれば、それを利用することは自然であり、利用する側の立場に立って操作できるものでないと使いづらいものとして敬遠されてしまう。
どこにどんな情報があるかを知ることで、情報収集の目的の半分は達成される。同じ情報は誰にでも必要ではない。電子メールで情報発信を行う企業では個人の趣味や研究分野に沿った情報を選択的に発信している。個人にとっていらない情報があっても使いようがない。情報が価値を持つとは必要なときに必要な情報が得られる環境のことである。ますます情報提供サービスは個別化に向け情報操作も変化していくべきある。
公共図書館が地域ニーズに合致した情報の宝庫となり、住民へ積極的なクリアリングサービスと情報提供サービスができる機能を持つことが求められているといえる。(今回が最終回です)
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