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ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

週刊朝日の橋下市長報道について

2012年10月19日 19時37分55秒 | Weblog
朝日新聞は1960年代だったと思うが、差別記事を反省して、問題報道には多くの記者を育ててきた。その伝統がまったく受け継がれていない。時代を逆戻りすれば、「こんな記事など載せられるか」とデスク段階でボツになったはずである。それが堂々と売られるのだから、あきれる。

 朝日をあげつらっても仕方がないが、いま大マスコミはこうした状況に一様に覆われている。大体、競争至上主義が社会をおおい、差別されている人、弱者を「自己責任だ」と堂々と主張してはばからない社会になっているからだ。その雰囲気で覆われた人々の考えは、メデイアの人間も同様だ。差別を見抜き糾すことにあまりにも鈍感になっている。

日本は新聞の信頼度が高いのは、事実報道を貫き、それも検証して報じる真摯さが読者の賛同をえている。差別問題も同様だったが、とりわけ問題は終わったと考えているのか、ほとんど報じられることはない。人材は育たないし、伝統は受け継がれない。

橋下市長の抗議が出て「おわび」が紙面に出たが、「次回もお楽しみに」とする編集幹部のツイッターがその前に出ていたと聞くから(未確認情報だが)、問題点がどこにあるのかわからないことを暴露している。根本的に取材方法を見直していただきたい。字にならないところに差別問題の根本にある。それができるかにかかる。いくら「おわび」を出しても対処療法でしかない。なぜ編集、取材する側が見抜けなかったのかの検証が必須である。
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