西暦2024年卯月蝶人花鳥風月狂歌三昧
ある晴れた日に 第723回
樟の葉っぱが落ちて芽が伸びる4月14日は「よい死の日」なり
書く喜びが読む喜びに伝染す世に有難き高橋源一郎
「王様の声には非(あら)ず」といいながら天使が歌うナット・キング・コール
貧するとも美容院にだけは行くようだ見上げたものだこの国のひと
立憲は政権交代を目指すべし低投票率で右翼の党首でも勝てるんだから
出席を「プレザン」と言わせて悦に入るお仏蘭西語講師ヒラオカトクヨシ
真夜中に「対潜水艦戦訓練」をやってくれとは誰も頼まん
「洗濯物は乾きましたか?」と執拗に施設から℡するうちの長男
MIDORI嬢はどこがいいのか分からんがHIMARIの良さならわしにも分かる
今日もまたキシダフミオがしゃベってるもっともらしいカオとセリフで
今日もまたデーブ・スペクターがしゃベってるもっともらしいカオとセリフで
今日もまたミヤネ屋がしゃベってるもっともらしいカオとセリフで
今日もまた伊集院がしゃベってるもっともらしいカオとセリフで
今日もまた中野信子がしゃベってるもっともらしいカオとセリフで
「わああウマイ!」と狂ったように叫んでるホントはたいしてウマクないのに
「なんとなく良さそう」だった内閣があんたの首をグイグイ締めてる
桜咲けばみな花見して酒を飲むこんな国なぞどこにもないぞ
いい加減ジミン支持はおよしなさいでないと揃ってドツボにはまる
喋る時「あの」「あの」というなかれ結局「あの」しか耳に残らず
パッと咲きパッと散りたい俺たちの夢を叶えよ西行桜
見つめればぐっと膨らむチューリップ
五、六人轢き殺してきた戦車かな
大谷が打てなくても勝つドジャースになんでいるのか大谷翔平
「都市博」を公約通り止めさせた青島幸雄はつくづく偉い
幾千里波濤を超えて桜咲く瑞穂の国に着いた燕よ
大谷のドジャースと共に1年間全米各地で戦う俺たち
芸能人の孫の話をふんふんと聞いてるトットちゃんはほんとに偉い
庭に眠る愛犬ムクのお腹から今年も咲いたよ白のチューリップ
一匹の地蟲の如く生きておる神も仏もなきこの世の中を
いつ誰に何を言われるかと怯えてる自閉症の息子の哀しき定めか
ドジャースの手ひどい継投失敗で山本由伸2勝目逃す
笠智衆、東山千栄子をなんとまあ昭和天皇、皇后に擬う
春の夜は獄(ひとや)の中で思い出せその手にかけし十九の命 蝶人