あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2024年水無月蝶人花鳥風月狂歌三昧

2024-07-01 13:29:42 | Weblog

 

ある晴れた日に 第727回

 

御一新の頃からのDNAで訪日外人みな嫌いなり

 

施設では飽食の自由を許されず一膳飯で痩せゆく息子

 

水と油の偏屈老人に導かれ老廃帝国はいずこへ行くか 

 

いずれにせよ滅びの道を辿るらん水と油の老人に従い 

 

伯父さんのアルファロメオの助手席で我もセレブの一員となる

 

藤圭子の歌なら大好きなんだけど娘の歌は珍紛漢紛

 

じゃんけんに負けた蛍に負けたので生まれてきたのが我が家の長男 

 

来年のG7では各国の首脳の首がみなすげ変わるだろ

 

誰よりもホクロが色っぽかった元華族久我美子死す93歳  

 

そのかみに葉山から来て鎌倉を征服したり台湾リスは

 

獰猛な紅谷の台湾リスどもが鳩サブレーの鳩を蠻食

 

いったんはヒグチさんチに入った青大将思い直して我が家に入る

 

ソガワさんの名前が出てこないのでサシスセソガワと覚え直した

 

「お父さん、ボク自閉症?」と聞かれたがすぐには答えが出てこない

 

17年真暗闇にいた蝉たちがヨーイドンで地上に出てくる 

 

都知事選はいますぐ降りてタヌキにはカイロで単位を取り直すべし

 

極右ともファシストとも知らないで緑のタヌキに靡く民草

 

蓮舫よ金切声はおよしなさいお世辞笑いのタヌキに負けるよ

 

数多き候補者のうちただ一人親しみ覚ゆ老発明家

 

ユウウツの鬱という字をすらすらと書きたる媼が死して十年

 

山人も日本狼も生きてると信じ続けた柳田國男

 

神奈川の中井やまゆり園の職員が利用者の肛門にナットを突っ込む

 

ホボホボと誰かがテレビでぼそぼそとそれではお前がボボブラジルか

 

蕭々と降る雨の中訃報ありその口臭もいま懐かしく

 

大谷のヒットだけを取り上げるドジャースが大敗した試合も

 

「ここで打て!打てば勝てる!」というときにだいたい打てないドジャース大谷

 

大谷が20号を打ち込めばバックスクリーンから鳥が飛び立つ

 

下劣なるジミンを応援しているよジミンより下劣な選挙民が

 

ピアノだけ弾いていれば良かったと思う指揮者はアシュケナージ

 

一枚のカードで君の恥部を国家に委ねるマイナカード

 

馬場下の電話ボックスでソウちゃんが凝視していたアカマツ嬢の立派な太腿

 

ヨーイドンで地上に出てくる千年蝉

 

除草剤をかけたる野原を掘り返し3羽の土鳩が餌を啄む 蝶人


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