照る日曇る日 第2047回
詩のムラ世界に「現代詩手帖」というジミン党のような専制雑誌があるのは知っていたが、生まれて初めて手に取ったこの「角川短歌」もやはり短歌ムラの異臭がする雑誌だ。
こういう権威ある雑誌から頼まれると、どんな歌人も喜び勇んで10首なり30首なりを徹夜してでも作るのだろう。
さて今号では藤原龍一郎という人の「人間は戦争やめず寒北斗」という総題による反戦歌というか反抗歌が積極果敢に総身を曝け出していて好ましかった。
文芸精神総動員法ある明日は「俳句尽忠」「短歌報国」
地下ライブハウス曼荼羅パルチザン轟きわたれ!短歌絶叫!
享楽的娯楽の極み少年団(ジャニーズ)と呼ぶ退廃の血と薔薇の贄
夕暮の土手を走りて健やかに令和愛国少年団ぞ
シキシマノヤマトコココロヲヒトトハバヒノマル爺アイコク婆
そもそもは自分が仕掛けた戦争をぜんぶ他国のせいにしている 蝶人