株式投資と邪馬台国女王、卑弥呼

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「やさしい古事記講座」(201) 大国主80 大年の神の系譜、原文・読み下し・語義。宇摩説の視点

2009-09-29 00:08:18 | 宇摩説早判り(概要)

  はじめに

 

 前回(220)は大年の神の系譜の原文だけを載せた。今回は読み下しと、史学の語義を載せ、僅かながら、宇摩説として気に成る点を上げる事にする。

 

  大年の神の系譜(原文)

 

 故、其大年神、娶神活須毘神之女、伊怒比売、生子、大国御魂神。次韓神。次、曾富理神。次白日神。次、聖神。

 又娶香用比売、生子大香山戸臣神。次、御年神。

 

 又、娶天知加流美豆比売、生子、奥津日子神。

次、奥津比売神。亦名、大戸比売神。此者諸人以拝竈神者也。

次、大山咋神。亦名、山末之大主神。此神者、坐近淡海国之日枝山。亦坐葛野之松尾、用鳴鏑神者也。

次、庭津日神。次、阿須波神。次、波比岐神。

次、香山戸臣神。次、羽山戸神。次、庭高津日子神。次、大土神。亦名、土之御祖神。九柱。

上件大年神の子、自大国御魂神以下、大土神以前併十六神。

 

 羽山戸神、娶大気都比売神。生子、若山咋神。次、若年神。次、妹若沙那売神。次、彌豆麻岐神。<水波神?>。次、夏高津日神。亦名、夏之売神。次、秋毘売神。次、久久年神。次、久久紀若室葛根神。

上件羽山之子以下、若室葛根以前、併八神。

 

 

  大年神の系譜読み下し 

 

 故(かれ)、其の大年(おおとし)の神、神活須毘(かみいくすび)の神の女(むすめ)、伊怒比売(いのひめ)を娶り、生める子は、大国御魂(みたま)の神。次に、韓(から)の神。次に、曾富理(そほり)の神。次に、白日(しらひ)の神。次、聖(ひじり)の神。

 

 また、香用比売(かよひめ)を娶り、生める子は、大香山戸臣(おおかやまどのおみ)の神。次に、御年神(みとしのかみ)。

 

 また、天知加流美豆(あまのちかるみず)比売を娶り、生める子は、奥津日子(おくつひこ)の神。次に、奥津(おきつ)比売の神。亦の名、大戸(おおと)比売神。こは諸人(もろひと)のもち(以)いつく(拝)、竈(かまど)の神ぞ。

 

 次に、大山咋(おおやまくひ)の神。亦の名は、山末之大主(やますえのおおぬし)の神。此の神は、近つ淡海(あふみ)の国の日枝(ひえ)山に坐(ま)し。また、葛野かづの)の松の尾に坐(ま)して、鳴鏑(なりまぶら)をもつ(用)神ぞ。

 

 次に、庭津日(にわつひ)の神。次に、阿須波(あすは)の神。次に、波比岐(はひき)の神。次に、香山戸臣(かやまどおみ)の神。次に、羽山戸(はやまど)の神。次に、庭高津日子(にわたかつひこ)の神。次に、大土(おおつち)の神。亦の名は、土之御祖(つちのみおや)の神。九柱(ここのはしら)。

 

 上の件(くだり)の大年神の子、大国御魂神より以下、大土神以前(さき)は、併(あわ)せて、十六(とおまわりむの)神(はしら)。

 

 

 羽山戸神、大気都(おおげつ)比売の神を芽として、生める子は、若山咋(わかやまきひ)の神。次に、若年(わかとし)の神。次に、妹若沙那売(いもわかさなめ)の神。次に、彌豆麻岐(みづまき)の神。次に、夏高津日(なつたかつひ)の神。亦の名、夏之売(なつのめ)の神。次に、秋毘売(あきびめ)の神。次に、久久年(くくとし)の神。次に、久久紀若室葛根(くくきわかむろつなね)の神。

 

 上の件の羽山の子以下、若室葛根以前は、併せて八神。

 

 

  史学の語義

 

大国御魂の神 この国の神霊の意。

韓(からの)神 文字通り、韓(朝鮮)の神の意か。

聖(ひじりの)神 日知りの神、即、暦日を掌る神の意か。

御年神・若年神 前の大年の神、年穀を掌る神。

竃(かまの)神 へっついの神。

大山咋(クイ)の神 滋賀郡坂本の日枝神社。後、山王の祭神。

 また、京都右京の松尾に坐し、鳴鏑(なりかぶら)を用(も)つ神。

庭津日(にわつひ)の神 屋敷を照らす日の神。

阿須波(あすは)の神・波比岐(はひき)の神。

 共に宅神。祈年祭祝詞にみえる。

大土の神・土之御祖(みおや)の神 大地母神。

妹若狭那売(いもわかさなめ)の神 早乙女の神格化か。

彌豆麻岐(みずまき)の神 灌漑を掌る神。

久久年(くくとし)の神 年穀の茎の成長を掌る神。

久久紀若室葛根(くくきわかむろつなね)の神 新築の家屋の神。

(以上、岩波)

 

大年の神 穀物の実りの神霊。

伊努(いの)比売 延喜式神名帳、出雲郡、伊努神社とある。

韓(から)の神 朝鮮半島系の神か。

曾富理(そほり)の神 朝鮮語、ソフル(京城)か。

白日(しらひ)の神 新羅の神の意か。

庭津日の神 土地の神。

羽山戸の神 山の入口の神。ハヤマは麓の意。

(以上、角川。*岩波と重複は省く)

 

 

  宇摩説の視点

 

 史学の解釈は似ているが、角川の方が、韓神以下三柱の神が朝鮮に結び付けている事が判る。

 

 最初の韓の神については、宇摩説は、「韓国に赴任した神」と解釈している。戦後史学とは反対に、半島に日本の拠点を持っていたとの見方である。この方が後に一致する。

 

 白日を新羅、ソホリをソフルなどは行き過ぎだろう。このような解釈は、朝鮮半島に高天原を置きたい、反日・自虐史観の左翼思想を示すものだ。

 

 宇摩説では、白(しろ・しら)は、高天原の神産巣日の神であり、此処に居た生徒(倭人伝・)の事だと解いている。だから、関東以北に、オシラ神の伝承が残る。

 

 宇摩説では、白も日も高天原(宇摩郡)の同義だが、細かく言えば、日の中の白部門(織物・巫女・稲作など)との意味に成る。

 

 また、最初のイザナギ・ミの国生みで、四国の次に生まれた九州に四つの国が有り、一つは白日別の神が居る。朝鮮系には無縁である。

 

  最後に、先にも言ったが、系譜の神々は、宇摩説では解けていない。神の名からも、神の事績や地域が判るのだが、これだけでは確認が出来ず、宇摩説として、解説出来ないのだ。

 

 宇摩説は、別の面から幾つか重複して、この整合で宇摩説にするのだから、神の名だけで、採用は難しい。地名や伝承、地域芸能など、幾つかの重複が出るまで、お預けだ。

 

 また、歴史としての解明には役立たない様に思うのだ。この系譜の日枝神社などは、仏教採用前の歴史(高天原)隠しの気がするから、この証拠にはなろう。

 

 しかし、朝廷による高天原の痕跡隠しは、系譜を証拠にせずとも、様々な学問の整合で証明しているので、今更加えても、余り意味がない。

 

 系譜は作為迷路のような、年代迷彩のような気がする。これはこれで、解けば、古代解明の補足にはなりそうだが・・。

 

 以上なので、前回(220)に、nihonhanihonさんから、好いコメントを頂いているが、宇摩説の補足にはならず、神社の由来の事実を明かしても余り意味はないので、今後の研究課題にする。

 

 次回は、いよいよ、「国譲り」に入る。此処から、先の「「やさしい古事記講座」のフォルダが、多くなり過ぎているので、「やさしい古事記講座」の(二部)にする予定だ。

 

 

 

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