公共事業は慈善団体ではないということです。
慈善団体なら慈善が目的なので赤字でもいいでしょうが、公共企業はそれとは違うのです。
もちろん福祉や警察など国や自治体が行なう例外はあります。
公共事業に勤めている人が民間の人より劣るということはありません。
むしろ民間より優秀な人が多いのではないでしょうか。
なぜ、そういう人の成果が上がらないのでしょうか?
公共事業を慈善事業と勘違いしていたのです。赤字のほうがよくやっているのだと。
そして最大の問題は責任の所在がはっきりしていないことです。
責任者がいないため、国からの干渉が起き、スムーズな経営ができないのです。
手かせ、足かせをはめられたようなもので、いくら優秀な人でも能力を発揮できません。
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「公共事業というのは、国民にとって非常に大事だから、そういう形にするわけで、営利を目的にするわけではありませんから、赤字を出しているということはそれだけ国民にサービスしていることのなるでしょう?」
「みな赤字経営ということでは国が潰れます。
公共事業に、働く人の身になってみたらどうでしょう。
一生懸命働いても、その結果がいつも赤字で、成果があがらないということでは張り合いも薄れ、働きがいも十分に感じられないようになってしまう。やはり、働いただけの成果があらわれ、収益もあがって収める税金もキチッと納めてこそ、真に国民国家に奉仕できるわけで、そこにはじめてその仕事にたずさわる喜びも働きがいも生まれてくると思います。」
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民営化の意義を「働く喜び」に見出す点は、松下幸之助の経営哲学の真骨頂であろう。
(松下幸之助が描いた21世紀の日本 PHP)
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