春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

国内出荷台数

2014-10-15 17:43:05 | 補聴器業界

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ

 

 

昨日の夕方、

ある補聴器メーカーの担当営業さんが

来店されました。

業界情報をいろいろ尋ねると

6月以降の業界の補聴器販売状況が

停滞しているそうです。

ここ数日、平均株価も下がり気味ですし、

4月以降の消費税8%にアップの影響が

間違いなく出ているようです。

 

 

 

本日は、補聴器工業会が発表した最新の、

「2014年第3四半期(7月~9月)の補聴器国内出荷台数」について取り上げます。

 

 

前回6月までの第2四半期データも

前年割れしていましたが、

この第3四半期も前年割れしています。

総台数134,679台(前年比99.5%)

出荷金額8,014(百万円)(前年比99.0%)

 

 

 

個別のトレンドを見ていきます。

 

 

【ポケット型】

 デジタル式…96.5%

 アナログ式…64.7%

デジタル式への移行は進んでいますが、

ここに来て前年割れの状態。

ポケット型全体でも、81.8%

全補聴器の構成比を見ても、5.3%。

ポケット型を求める難聴者が

ほとんどいないようです。

 

 

【耳かけ型】

耳かけ型全体で101.9%

かつてないほど伸び率が減退してしまいました。

小型BTE(RICタイプを含む)のカテゴリーが

唯一、前年比118%という状態ですが

補聴器全体の伸びを牽引するものではありません。

おそらく、補聴器屋さんで

在庫をもつお店が少なくなっているので、

本来の成長度合いに

なってきたのではないでしょうか?

 

 

【耳あな型】

オーダーメードタイプでは、

唯一、CICタイプが前年比103.2%。

カナルタイプ、フルサイズは

いずれも前年割れという結果。

全体の構成比も32.6%なので、

かなりオーダーメード補聴器を求める

難聴者の方が減っている様子です。

補聴器屋さんが

相変わらず

精力的に耳かけ型補聴器を

提案しているのかもしれません。

ちなみに、当店のオーダーメード補聴器比率は、

49.3%なので、業界水準より

耳あな型補聴器を求めるお客様が多いです。

 

耳あな型補聴器で注目すべき点は、

既製耳あな型タイプ

 デジタル式…113.7%

 アナログ式…261.3%

通常では考えられない伸び率です。

9月は、敬老の日があったので

考えられるのは、

大手のR社あたりが、

補聴器屋さんに

パッケージ在庫を入れたか

通販で求める方が

瞬間的に急増したかでしょう。(おそらく前者の推測が固い)

アナログ式の既製耳あな型補聴器が

トレンドであるとは

とても考え難いです。

 

 

補聴器の平均単価も

99.5%と微減しており、

台数、金額ともに前年割れしているので、

この第3四半期は、補聴器業界全体が

縮小してしまいました。

 

 

新聞の折込チラシを見ても

パチンコ店のチラシや

ディスカウントストアの安売りチラシ。

テレビを見ても

お買得情報の番組などが

よく見られます。

景気が良ければ

豪華ホテルや

セレブの豪邸紹介などの番組が

よく放送されるもの。

まだまだ

景気が上がるには

時間がかかりそうです。

 

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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