春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ
昨日の夕方、
ある補聴器メーカーの担当営業さんが
来店されました。
業界情報をいろいろ尋ねると
6月以降の業界の補聴器販売状況が
停滞しているそうです。
ここ数日、平均株価も下がり気味ですし、
4月以降の消費税8%にアップの影響が
間違いなく出ているようです。
本日は、補聴器工業会が発表した最新の、
「2014年第3四半期(7月~9月)の補聴器国内出荷台数」について取り上げます。
前回6月までの第2四半期データも
前年割れしていましたが、
この第3四半期も前年割れしています。
総台数134,679台(前年比99.5%)
出荷金額8,014(百万円)(前年比99.0%)
個別のトレンドを見ていきます。
【ポケット型】
デジタル式…96.5%
アナログ式…64.7%
デジタル式への移行は進んでいますが、
ここに来て前年割れの状態。
ポケット型全体でも、81.8%
全補聴器の構成比を見ても、5.3%。
ポケット型を求める難聴者が
ほとんどいないようです。
【耳かけ型】
耳かけ型全体で101.9%
かつてないほど伸び率が減退してしまいました。
小型BTE(RICタイプを含む)のカテゴリーが
唯一、前年比118%という状態ですが
補聴器全体の伸びを牽引するものではありません。
おそらく、補聴器屋さんで
在庫をもつお店が少なくなっているので、
本来の成長度合いに
なってきたのではないでしょうか?
【耳あな型】
オーダーメードタイプでは、
唯一、CICタイプが前年比103.2%。
カナルタイプ、フルサイズは
いずれも前年割れという結果。
全体の構成比も32.6%なので、
かなりオーダーメード補聴器を求める
難聴者の方が減っている様子です。
補聴器屋さんが
相変わらず
精力的に耳かけ型補聴器を
提案しているのかもしれません。
ちなみに、当店のオーダーメード補聴器比率は、
49.3%なので、業界水準より
耳あな型補聴器を求めるお客様が多いです。
耳あな型補聴器で注目すべき点は、
既製耳あな型タイプ
デジタル式…113.7%
アナログ式…261.3%
通常では考えられない伸び率です。
9月は、敬老の日があったので
考えられるのは、
大手のR社あたりが、
補聴器屋さんに
パッケージ在庫を入れたか
通販で求める方が
瞬間的に急増したかでしょう。(おそらく前者の推測が固い)
アナログ式の既製耳あな型補聴器が
トレンドであるとは
とても考え難いです。
補聴器の平均単価も
99.5%と微減しており、
台数、金額ともに前年割れしているので、
この第3四半期は、補聴器業界全体が
縮小してしまいました。
新聞の折込チラシを見ても
パチンコ店のチラシや
ディスカウントストアの安売りチラシ。
テレビを見ても
お買得情報の番組などが
よく見られます。
景気が良ければ
豪華ホテルや
セレブの豪邸紹介などの番組が
よく放送されるもの。
まだまだ
景気が上がるには
時間がかかりそうです。
本日は、以上です。
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