春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ
GW後、あるお客様が来店されました。
実は、2年ほど前に一度来店されたということです。
当店がオープンして間もない頃でしたが、
夕方の時間帯にご家族で来店されたことを思い出しました。
その時の聴力は、
軽度から中度に差し掛かる程度でしたが、
弁別能(ことばの聞き取り能力)が75%でした。
店頭で補聴器の試聴を行っていただき、
ある程度の補聴効果はあったのですが、
やはり補聴器を付けることに抵抗があるご様子で
再来店されませんでした。
2年という時間が経過して
きこえが更に低下したことを
ご本人もご家族も実感されたようで
意を決しての
ご来店となりました。
再度、聞こえの状態を調べてみると
聴力は完全に中等度難聴に・・・
弁別能は、65%。
日常生活の中、
顕著にきこえの上での不具合が多くなったそうです。
ご本人様は、
今尚、補聴器を付けることに
抵抗を持っておられます。
多くの補聴器屋さんが言っておられるように、
補聴器は
ご本人が付ける気にならないと
購入しても
『タンスの肥やし』になってしまいます。
補聴器は決して安い(易い)買い物ではありません。
むしろ高額な買い物となります。
「何十万もする補聴器を買ったが、全然使っていない。」
と言われる補聴器使用者は少なくないです。
今回は、1週間の補聴器貸出を
当店の方から提案させていただきました。
最近の補聴器には、
『データロギング』という機能が搭載されており、
この機能は、補聴器を
・1日何時間使用しているか?
・どのような場面でどのくらい使用しているか?
・メモリー別に、どのくらい使用しているか?
などを記録して、
我々補聴器屋さんが把握できる便利な機能です。
お客様とご家族に、この機能のことを説明し、
1週間しっかり補聴器を使っていただくようお伝えしました。
この機能を説明しておくと
貸出中のお客様は、
「使ってないとバレてしまう…」と思われるようで
しっかり使っていただけます。(笑)
貸出期間中、
ベストフィッティングを行うことは不可能。
お客様にはあえて
補聴器を付けている時の不具合を説明しておきます。
通常、補聴器は
ある程度の時間をかけて
その方にあったフィッティングを行っていくもの。
限られた貸出期間中に
十分な満足を得られることは
少ないかもしれません。
ただ、全く補聴器を付けないより、
「やはり、付けたほうが『きこえる』。」と
実感していただくことが重要です。
1週間後、ご家族で来店され、
今度は、補聴器を付けてみようと
前向きなご決断をされました。
最近の補聴器は、
小型化や全自動化が進み
見かけの上で、目立たなく
使う上で、面倒でなくなってきました。
また、カラフルなボディや
スタイリッシュなデザインのものも多く、
「地味」
「年寄りくさい」
といった補聴器のマイナスイメージを払拭しています。
それでも、使う方にとっては
スムーズに購入に踏み切れるものではありません。
老眼鏡を購入するくらい気軽になるには
まだまだ時間がかかりそうです。
本日は、以上です。
「かすが補聴器専門店」のホームページは、こちらをクリックして下さい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます