春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ。
今日は、補聴器のチャンネルについて説明しましょう。
補聴器の性能を表す一つの基準に、「チャンネル数」があります。
「チャンネル数」とは、簡単に説明すると、低い音から高い音までを何分割で音量調節ができるかを表しています。
当然、数が多ければ多いほど高性能な補聴器ということになります。
オーディオに詳しい方であれば、イコライザーの数と言えばおわかりになるでしょう。
(オーディオのイコライザー)
(補聴器のチャンネル調整画面)
人の耳は、20Hz~20,000Hzまでを聞き取りますが、補聴器が音を出せるのは、125Hz~8,000Hz(機種によっては~12,000Hz)までです。
特に、人が発する言葉がこの範囲に多く含まれるので、この範囲内での音質調整が重要になってきます。
上の聴力図で、赤い線(○―○)の部分が測定した聴力で、実際に聞こえる範囲は黄色に表示された部分です。
グレーに表示された部分は、「スピーチバナナ」とか「バナナカーブ」と言われ(バナナの形に似ているから)、この範囲に言葉の成分があります。
補聴器は、この範囲にまで音を足さないと、聞こえの不自由な方には言葉が聞き取れません。
聞こえる部分が折れ線になっている上、言葉の成分の範囲がカーブになっているのですから、低い音から高い音まで均等に音量を上げるわけにはいかないことがお分かりになるでしょう。
この図は、スピーチバナナ(言葉の成分の範囲)に対しての難聴者のきこえを表しています。
16チャンネルの補聴器が音を足している部分が、濃い紫の部分です。言葉の成分の範囲に十分達しています。
一方、8チャンネルの補聴器では。キメが荒くなるため、特に高い音の部分が言葉の成分の範囲に対して十分に達していません。
すべての方が、チャンネル数の多い補聴器でうまくいくわけではありません。
いろいろな補聴器で価格だけを比較するのではなく、ご自身のきこえの状態とチャンネル数を購入の検討にしてもいいかもしれません。
メーカーさんのカタログには、必ずその機械のチャンネル数が表記されているので、注意してご覧になってください。
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