春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ。
今日も、福岡は雨模様です。この後、寒の戻りがあるようですので、風邪などひかないよう気を付けましょう。
さて、今日はオーダーメード型補聴器についてご説明します。
オーダーメード補聴器が登場してもう20年以上になりますが、現在考えられる最も自然の音に近い補聴器と言えます。
オーダーメード補聴器は、お客様の耳の型をシリコンで採取し、お客様の耳の形にぴったりと合うように製作した補聴器のことを言います。
サイズは大きく3種類。
・CICタイプ・・・もっとも小さく、外見上ほとんどわかりません。
・カナルタイプ・・・標準的な大きさで、バランスが取れたタイプ。
・フルサイズタイプ・・・パワータイプ。高度難聴の方に適します。
ここでオーダーメード補聴器の長所と短所をまとめます。
【長所】
・一人一人の耳型にあわせて製作するため、ハウリングなどの音漏れが起こりにくい。
・汗による故障がほとんどない。
・耳の形状(耳介)の集音効果を利用しているので、もっとも自然に近い音の拾い方をする。
・装着の練習次第で、耳かけ型よりも取り付けが簡単。
【短所】
・閉塞感(密閉感)があり、形状の製作(通気孔など)に工夫が必要。
・耳垂れ、湿気質の耳の型の場合、故障の頻度が多い。
・オーダーメード作成のため、価格が高い。最低でも10万円以上する。
これらの長所・短所を比較した上で、購入を検討された方がよいでしょう。
また、オーダーメード補聴器の製作には、必ず、耳型を採取することが必要です。
この耳型採取に関しても、販売店の担当者の方に技術が必要となります。
肝心の耳型がきれいに採取できていない状態で補聴器を作っても、良い補聴器はできません。
出来上がった補聴器にもし、痛いとかゆるいとかの不具合があれば、我慢せずに販売店に申し出てください。
メーカーさんは一定期間(約4ヶ月)であれば、無料で型直しをしてくれます。
「最初から痛かったのに・・・」と我慢して使って、半年後とか1年後に申し出られると、無料再作期間が終わって、有料になってしまいます。
「かすが補聴器専門店」では、購入後再作期間が終了する前に、おハガキでご案内しますので、ご安心ください。
ここ数年、オーダーメード補聴器の製作は、格段の進歩をしており、「レーザーシェル」という画期的な製作工程で補聴器が作られます。
販売店で採取されたシリコンの耳型をスキャナーでCG(コンピューターグラフィック)化します。
お客様の耳型に忠実な補聴器製作が期待されます。
CG化した耳型データから補聴器の形状や内部の機械設置を行います。
これが、製作された補聴器のシェル(形状)データからレーザーで樹脂を成型する機械です。
一台が1億円位します。(驚)
成型された補聴器のシェル。
レーザーシェルのメリットは、標準でアレルギー対策加工されている点です。
これらの工程を経て、小さなオーダーメード補聴器が製作されます。
最近は、小型でカラフルな耳かけ型がメガネ店さん中心に人気ですが、やはりオーダーメード補聴器は根強い人気があります。
世界でたった一つの補聴器を作るのもいいかもしれませんね。
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