春日公園前の補聴器屋さん『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ。
今日は、肌寒いですがいい天気です。
先ほど、電話で予約されたお客様が、スイス製の補聴器をご購入されました。
オーダーメード補聴器ですので出来上がりまでしばらくお待ちいただく必要がありますが、楽しみに待っていただきます。
今回お勧めした補聴器は、スイスのメーカーPhonak(ホナック)社の最新型の補聴器です。
スイスというと、時計をはじめとする精密機械で有名な国ですが、補聴器に関しても一流。
日本国内では、ここ数年、補聴器専門店を中心に話題のメーカーさんです。
先月、東京・大阪で新製品の発表会があり、私も大阪会場に参加させていただきました。
今回登場した補聴器、Quest(クエスト)シリーズは、「両耳間通信機能」が他の補聴器メーカーさんよりも一歩リードしています。
特に最上位機種(Q90)には、「風の中でのことば」という新機能があります。
風の強い日に野外で補聴器を使用すると、風の音が言葉の聞き取りを邪魔します。この新機能が発揮されると、風の影響が少ない側の補聴器の音声信号を反対側の補聴器に飛ばして同期させます。
つまり、よく聞こえている側の声を反対側にも同様にきこえさせるという機能です。屋外で仕事をしたり、よくお出かけをするような方には画期的な機能とも言えます。
他の補聴器メーカーさんにも、「両耳間通信機能」を搭載している機械はありますが、あくまでも設定を同じにする機能で、音声信号を飛ばすまでには至っておりません。
この辺の技術は、唯一と言ってもいいのではないでしょうか。
こういった技術を持ち合わせているメーカーさんなので、他社メーカーさんにはない、クロス(バイクロス)補聴器というものもあります。
なかなか聞かないタイプの補聴器だと思われますが、難聴の中には「一側性難聴」というものがあります。これは、片側は正常で、反対側が全く聞こえない(補聴器の効果が得られない)難聴です。
昔からクロスタイプの補聴器はあるのですが、どれも右と左がワイヤーでつながっているので、なかなか実用向きではありませんでした。
しかし、Phonak社のクロス補聴器は、ワイヤレスでやはり聞こえない方の音声信号を電波で聞こえる方の耳に届けてくれます。
「えっ!片方しか聞こえないのに、両方補聴器をするのは目立たないの?」と思われるかもしれませんが、最近の補聴器、特に耳かけ型タイプは、外見上ほとんどわかりませんのでご安心ください。
こういった技術は、補聴器にデジタル技術が導入された一つの恩恵で、各補聴器メーカーさんが日々開発されています。
今後も様々な難聴の方に希望を持っていただけるような画期的な補聴器の登場が期待されますね。
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