春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

耳鳴りについて(その1)

2013-05-10 13:13:56 | 耳の病気

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ。

 

 

昨晩から降り出した雨と風であいにくの天気です。

風の流れが結構速いので、週末の天気は好転しそうですね。

 

 

本日は、「耳鳴り」について取り上げます。

 

 

お店に来店されたお客様に、事前アンケートを取りますが、

質問事項のなかに、「耳鳴りがありますか?」という項目を設けています。

 

 

お客様の半分以上は、「ある」と答えられます。

難聴者の方が、必ずしも「耳鳴り」があるわけではないようですが、

「耳鳴り」に悩まされている方は、

難聴者でも健聴者でも多くおられます。

 

 

「生活困難度」には、個人差がありますが、

重度の方になると、仕事や日常生活でも困難を来たし、

ノイローゼ気味になる方もいらっしゃいます。

 

 

私も、仕事の合間に防音ルームで作業をしたりしますが、

密閉すると周囲の環境音がなくなり、室内の騒音レベルが25dB程度になるので、

自身の「耳鳴り」を顕著に感じます。

ず~っと中にいると、だんだん耳鳴りの音が大きくなってくるように感じて

ちょっとおかしくなりそうですね。

 

 

耳鳴りには、「自覚的耳鳴り」と「他覚的耳鳴り」というものがあります。

「自覚的耳鳴り」は、本人にしか聞こえませんが、

「他覚的耳鳴り」は、筋肉の痙攣や耳の周辺の血流の乱流などの音で、

第3者にも確認することができます。

 

 

他人にも聞こえるというと、ちょっと怖い気がします。

Youtube上に他覚的耳鳴りを録音しているものが公開されているので、

ご紹介しておきましょう。⇒⇒⇒こちら

 

 

自覚的耳鳴りの治療は、簡単ではないようです。

よく耳鳴りを持っている方にお聞きすると、

耳鼻科の先生でも、積極的に治療を行うことは難しいようで、

原因特定、効果的治療がなかなか行えず、

中には、「慣れるしかない」とか「気にしないように」と言われて治療に進まないこともあるようです。

 

 

お医者さんのアドバイスを受けても、解消しない方は、

漢方や耳つぼなどの方法を取られることもあります。

 

 

耳鳴りを感知しているのは、「脳」なので、

肉体的疲労や精神的ストレスで耳鳴りに対し、「脳」が過剰反応を起こすと、

余計に耳鳴りが強調されて、さらに意識してしまいます。

 

 

周囲に環境音があり、耳鳴りの音がかき消されてしまうと意識せずに済みますが、

静かなところや、夜、寝る時などは、周囲が静かなので、

再び耳鳴りを意識してしまいます。

 

 

難聴者の場合、聴力低下から周囲の環境音が聞こえにくい状態になっているので、

ご自身の「耳鳴り」に意識が集中してしまいます。

ひどい方は、「頭の中でセミが100匹鳴いている。」と表現される方もおられます。

 

 

補聴器の二次的な効果と言えますが、補聴器を装用すると、

「耳鳴りが無くなる(感じなくなる)」とか、「耳鳴りが気にならないくらい弱くなる」という方は多くいらっしゃいます。

 

 

先に説明したように、聴力低下で周囲の環境音が聞きとれなくなっているので、

補聴器を付けて、環境音が聞こえるようになると

「耳鳴り」を感じなくなったり、弱くなったりする訳です。

 

 

耳鼻科の先生の中には、耳鳴り治療に補聴器を薦められる先生もいらっしゃいます。

 

 

難聴の方で、耳鳴りに悩まされている方は、

補聴器を使うことで、

「きこえの改善」と「耳鳴りの解消」を獲得することができるかもしれません。

補聴器の意外なメリットとして

知っていただきたい特徴ですね。

 

 

 

 

本日は以上です。

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