春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ
今日も真夏日です。
梅雨明けと同時に、夏本番ですね。
昨日のニュースでは、全国で熱中症で病院に搬送された方が900人を超えたそうです。
大半がお年寄りのようですので補聴器を使う老齢者の方は注意が必要です。
節電対策で、冷房の設定温度を高くしたり、使わないで我慢しているような方もおられるようですが、我慢はほどほどに…。
さて、ここ数日は風が強かったので、補聴器での『風雑音(風切り音)』について取り上げましょう。
野外で補聴器を使用する際、屋内と違って様々な雑音(環境音)が入ってきます。
車やバイクの走行音、踏切の警笛、工事現場の重機の音、そして風雑音…。
どれも会話音声を邪魔する雑音ですが、特に風雑音については少々性質が異なります。
風雑音は、補聴器のマイクに直接、風が当たり空気の巻き込み音がそのまま増幅されて発生します。
特に指向性マイク(ツインマイク)が搭載されているタイプの補聴器では、2つのマイクの風雑音が足し合わされて余計に雑音が大きくなってしまいます。
補聴器メーカーさんによっては、風雑音に特化した機能(システム)を搭載している補聴器があります。
【SIEMENS】:eウインドスクリーン
風雑音を感知すると低音域の利得を下げ、マイクシステムを『無指向性』に切り替える。(全自動)
風速が速くなるにしたがい、低域の減衰量を増加させる。
【PHONAK社】:『風の中でのことば』プログラム
両耳装用によって、風雑音を感知。左右の聴取環境を補聴器が判断して、風雑音の影響が少ない側の音声信号を、聞き取りにくい側の補聴器に伝送。
また、補聴器のタイプで言うと、耳かけ型よりも耳あな型のタイプの方が風雑音の影響は少なく、とりわけ『CICタイプ』と言われる極小タイプがもっとも風雑音に対して抑制効果があります。
耳穴の奥に補聴器が設置され、マイクが直接外部の風に当たらないことが風雑音の抑制に貢献します。
更にご紹介すると、NJH社のBeltoneモデルにTouchシリーズというマイク分離型の特殊な補聴器があります。
本体から分離されたマイクが、シンバ(耳の上部のくぼみ部分)に収まるため、風が直接当たることを回避し、風雑音抑制に大きな効果を生みます。
このようにいろいろなメーカーさんで、風雑音に対する対策をとっておられます。
風が強い日、自転車に乗るときなどにも安心して補聴器を使えるのはうれしいことですね。
本日は以上です。
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