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古豪復活に見る長期的視野

2022-01-21 12:00:00 | 21期生のブログリレー

13期生の西村です。
2022年の私の幕開けも例年通り箱根駅伝で始まりました。

ご存じの方も多いと思いますが今年は青山学院大学の圧倒的な記録で幕を閉じました。
その陰でこれまで低迷していたある大学が復活の兆しを見せてきました。
箱根駅伝の古豪と呼ばれる中央大学です。
中央大学は98回を数える箱根駅伝の中で95回出場し、総合優勝14回と最多出場・優勝の記録を持っています。
そんな中央大学も10年ほど前から低迷期に入ります。
 2012年 8位
 2013年 途中棄権
 2014年 15位
 2015年 19位
 2016年 15位
 2017年 予選会落ち
連続出場回数87回を誇る中央大学の記録が途絶えてしまったのです。
そしてその後、
 2018年 15位
 2019年 11位
 2020年 12位
 2021年 12位
と徐々に順位を上げていくもシード権(予選会を経ずに箱根駅伝に参加する権利、前年の本戦10位以内のチーム)には届いておりませんでした。

それが今年の箱根駅伝ではなんと総合6位、悲願のシード権を獲得したのです。
象徴的なレース展開として1区の吉居大和選手の15年振り区間新記録更新があげられます。
この記録はすごい快挙ですが、全体的に4年生が活躍してつかみ取ったシード権であったと思います。
今年の大会に参加した4年生は予選落ちした年には高校生だった選手たちです。
その状況で中央大学を選び、何とかシード権を自分たちの最後の年に獲得したということ自体が素晴らしい成果だったと感じます。

他の大学の監督のコメントを見てもすべての人が同じようなことを言っているのですが、箱根駅伝で活躍するチームは1~2年では強いチームにはならないそうです。
中央大学の藤原監督も2016年以降、シード権獲得を目標にチームを強化してきたそうです。
今活躍している大学も過去には低迷していた時期があり、5~10年の中長期的な計画でチームの強化に取り組んできたところばかりです。
ちなみに今年圧倒的な優勝を果たした青山学院大学の原監督も2004年に就任し、シード権獲得が2010年、初優勝が2015年と10年単位の時間がかかっております。
チーム力を上げていくのは粘り強く長期的に目標を持ち、改革していくことが必要なのだと感じます。

このような箱根駅伝の状況を見ると、低迷している時期でも数年先を見据えて前を向き、着実に歩を進めることが重要だな、と感じる2022年の幕開けでした。
自分も企業人として、診断士として、能力・力量を着実に積み上げていけるように今年も成長に向けて頑張りたいと思います。

 

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2 コメント

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Unknown (山﨑 肇)
2022-01-21 19:55:10
駅伝は四半期ごとの結果を求められる、欧米流の株式会社の株主対策とは全く違うオペレーションですね。これぞ日本流の強みが生かせるマネジメントだはないでしょうか。
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Unknown (佐々木桃太郎)
2022-01-21 22:01:30
10年かかるとすると、学校と監督はよいのですが、結果を出せるようになる前の強化期間中に卒業してしまう選手は少し残念ですよね。とはいえ短期目線でチーム作りをしたら結果を出すことは難しいのでしょうから、けっきょくは長期目線が正解ということになるのですかね。
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