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初めて家計を診断されて考えたこと。

2024-08-05 12:00:00 | 24期のブログリレー

みなさん、こんにちは。事務局メンバー(23 期)の種本です。
最近、私は人生で初めてファイナンシャルプランナー(FP)の方に家計について診断して頂く機会がありました。今回の体験は、これまでFPの方とは縁遠かった私にとって新鮮さを感じさせた出来事であるとともに、診断士としても参考になるものでした。

FPの資格を保有されている方、もしくはFPとして業務に従事されている方も読者の中にいらっしゃるとは思いますが、改めてFPの定義について簡単に振り返りたいと思います。
FPを養成・認証する特定非営利活動法人(NPO法人)「日本ファイナンシャル・プランナーズ協会」のホームページよると、FPとは「一人ひとりの将来の夢や目標に対して、お金の面で様々な悩みをサポートし、その解決策をアドバイスする専門家」と説明されています。私なりに理解しているFPの具体的な業務内容は、個人のライフプランやライフイベントに従って将来の見通しを立ててキャッシュフロー表を作り、将来の問題点と改善方法をまとめ、資産設計や資金設計を提案するというものです。

実際に、私との面談においても、今の家計の収支から将来の家計の見通しを立てて頂きました。話を聞いていて、いろいろと耳の痛い話もあり、なんだかお説教されているような感情を覚え、信頼関係が構築されていない初対面の段階では難しい仕事だなと思いました。その時、「診断士の仕事とも似ているな」と感じました。

FPには何段階かのランクがあるようですが、いずれも試験科目には金融、税務、不動産や保険など幅広い知識が要求されており、試験後も制度改正に応じてアップデートしていかなければクライアントに的確なアドバイスはできないという点において診断士との類似点が見られますし、FPの世界にも企業内FPと独立FPの区分があるようです。
また、FPの業務と診断士の業務には親和性もあるように感じました。例えば、診断士として支援するクライアントの経営者の必要に応じて、経営者個人の経済的な側面の支援やサポートも行うような展開になると、クライアントとの強固な信頼関係を築きやすくなるかもしれないと考えました。(逆に診断士としての業務に支障がある場合も存在するとは思います。)

今回は私個人の家計が診断されたわけですが、その際、「診断士から診断・支援される企業経営者もこのような感情を持ちつつ応対しているのかな」と感じる局面が何度かありました。それは、私が耳の痛いことを言われたときで、「この人(=FP)が真剣に私の夢や目標に向けてサポートしたいと思っているかどうか、私自身が確信を持てるかどうかで、この人から貰うアドバイスを実行したくなるかどうかが決まるな」と思ったときでした。
FPや診断士にとって、クライアントから「真に自分(=クライアント)の事、自分の会社(=クライアント企業)の事を良くしたいと思っている人間」だと確信してもらえる瞬間が、クライアントと信頼関係を構築し始めることができる出発点ではないかと思います。
本日、FPの方に自分の家計を診断してもらった一連の経験を思い返し、診断士としても相手の事を思いやり、奉仕の心をもって接する自分で居たいと改めて考えました。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (今村信哉)
2024-08-05 13:03:58
仰る通り、会社の財務諸表と家庭の家計簿を第三者に見せるというのは、ハードルが高いものですよね。信頼を得るにはどうすべきか、どうあるべきか、自分なりに考えてみたいと思います。
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Unknown (須藤佳代)
2024-08-05 21:12:06
そうですね、信頼関係構築の大切さ、診断士と似ています。私も数年前にFPの方に家計を診ていただいたときのことを思い出しました。今思えば、こちらの情報を引き出す「聴く」スキルの高い方でした。
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Unknown (柴田純一)
2024-08-05 21:36:45
-Quote-クライアントから「真に自分(=クライアント)の事、自分の会社(=クライアント企業)の事を良くしたいと思っている人間」だと確信してもらえる瞬間が、クライアントと信頼関係を構築し始めることができる出発点-Unquote-の部分に深く頷いてしまいました。
想いや熱量は、言葉では誤魔化せず、相手に伝わってしまうものだと思います。もっと自分の心を磨きたいと思います。
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Unknown (山口賢哉)
2024-08-05 21:50:58
FPに相談する個人と診断士に相談する経営者は、同じような気持ちなのでは?という点、私は経験はないのですが、頷けますね。話したいと思ってもらえるような信頼関係をどう築いて行くか、まずはお客様の立場に立って真剣に考えることから始めようと思いました。
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Unknown ()
2024-08-06 03:36:04
FPも診断士も、絶対的な正解のない領域だからこそ、人と人との関わりあい、信頼関係が重要なのでしょうね。同じことを言われても、前向きにとらえられるのは誰に言われた時か。私もそのようなパートナーを目指したいです。
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Unknown (永岡伸一)
2024-08-06 06:25:46
診断士とFP、個人と法人、コンサルする角度の違いだけかもしれませんね。診る、聞く、話すが大切だと思います。寄り添えるコンサルでありたいものです。
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Unknown (森谷進吉)
2024-08-06 08:48:07
診断士、FP立場さえ違えど、相手先の手痛いことを伝える必要がある場合、いかに相手と信頼感を勝ち得ておくか、いかに相手を思いやって提案するかが大事だと認識しました。
相手の信頼感を勝ち得る三意に厚い診断士を目指したいです。
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Unknown (種本 淳利)
2024-08-12 07:31:21
みなさま、コメント頂き有難うございました。診断士としてのスキルを磨くとともに、人間力も磨ける稼プロ!で皆様と進んでいけることが有り難いことだと改めて感じました。
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