ウィーンで学ぶ

---ウィーン医科大学心臓胸部外科
留学日記とその後...---

アウシュヴィッツを訪れて

2007年07月19日 | 旅行
アウシュヴィッツを見学した。2歳になる子供を連れて行けるのだろうか心配もしたが、公認ガイドの中谷さんの配慮により問題なく見学させてもらえた。


まず欧州各地からの学生団体見学の多さに驚く。
200万人もの人々が殺害されたこの強制収容所で、何が起こっていたのか、何がそうさせたのか。


人は特殊な環境下に置かれると、他人を殺害することもできてしまう、色々なことを考えさせられる。

見習うべきは、沢山あったが強いて言えば、歴史が隠さず公開されていること、加害者のドイツ政府やドイツ企業が補助金を出してこの施設を保護しようしている姿勢と、なによりドイツが自国の学生に事実を教えていること思えた。



EUの拡大に伴いここを訪れるドイツ国民も増えているし、EU各国の教科書もアウシュヴィッツ(歴史)をほぼ統一された事実に基づきを教えているとのことだ。

我が日本はどうであろうか?
未だに毎年靖国神社参拝問題が話題になるように近隣諸国との関係はドイツのそれとはかなり異なるであろう。教科書問題に代表されるように、日本と韓国、中国の教科書の中身もかなり異なるであろう。どの国も純粋に歴史を教え、後は各人が解釈すればよいのではないだろうか。EU式の方針でないと、各国の学生同士が討論することさえできない。

各国が事実に基づいた統一した見解を共有せずに相互理解が進むであろうか。
戦後処理が進まない日本であるが、我々戦後世代は偏見なく事実、本当の歴史を勉強したいと思った。
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