ウィーンで学ぶ

---ウィーン医科大学心臓胸部外科
留学日記とその後...---

巨大食堂

2006年12月14日 | ウィーン
ここAKH(実施的にはウィーン医科大学付属病院)には何人の職員がいるのか分からないが、欧州一大きい病院だということは確からしい。病院は21階立てのツインタワーで市内ならどこからでも見えるであろう。それだけでも十分巨大であるが、同じ敷地内に医学部や研究所など20か30もの関連施設があり、それ全体がAKHのようだ。だから職員、学生などあらゆる人が食堂を利用する。たぶん食堂は一つみたいだ。学生だけでも3000人以上いるし、職員はもっと多い。

それにしてもこんな大きい食堂は見たことがない。日本の大学病院のそれはおそらく200か300席くらいだと思う。それと比べると数倍は広い。しかもほぼ12時前後に皆ここに押し寄せるわけだから、そのシステムも対応している。ほとんど工場のベルトコンベアーのようだ。

毎日日替わりメニューが6種類あり、メニューごとに専用のカウンターが決まっている。たとえば、今日はBメニューを選んだとしよう。するとBカウンターへ行きそこで並ぶ。そこはBメニューしかない。専属の方が何人かいて、大量に作ってある料理をただ皿に盛るだけ。たとえば一人が肉をもり、流れ作業で次の人はいもを盛り、最後の人がソースをかけるって、感じ。つまりある人はずーっと芋だけを盛っているし、ある人はずーっとソースだけかけている。だから早い。
日によって、時間によってはそれでも長い行列が出来るが待ち時間はわずかだ。レジも沢山ある。が、これがまた面白い。

はじめは何も知らなかった。誰も教えてくれないし。
入り口の価格表には1.9ユーロと書いてある。普通に並んでレジに行くと、カードはないかといわれ、何のことか分からないのでないと言うと、7ユーロ払った。全然高い。その後、研修医と一緒に食事をした。彼もカードを持っていないようだ。どうするのか?

彼は、「僕は学生」といった。すると3.5ユーロになった。それを真似して「僕も学生です」と言ってみると、3.5ユーロだった。どうやら学生3.5ユーロで食事とスープとデザートが食べられるらしい。得した気分だが、入り口の価格表の1.9ユーロにはまだほど遠い。

どうしたら1.9ユーロで食べられるのか?
おそらく2ヶ月くらいした後にやっと分かった。食堂の事務室にいけばカードをくれることが。今は1.9ユーロで食事している。毎回、学生ですと嘘をつかなくてもいい。それが嬉しい。

職員はメニューが1.9ユーロで、スープをつけると2.35ユーロだ。デザートも0.45で毎日甘そうなものが置いてある。味はこの国の標準的といっていいのか、日本人からすると大味でしょっぱい感じの日が多い。以外にも量はそんなに多くない。みんなこれで満足しているのか?アンカーで毎日パンを食べて過ごしているに人も多いが、個人的には温かい食事の方が好きだ。そんな感じで毎日巨大食堂を利用している。


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