[ブログ内検索] [漢字に関する書籍] [漢字源] [中国古典選] | 投稿者: もも 投稿日:12月23日(金)23時54分40秒 弔の漢字について由来が知りたいです. 私は弓道をしていたんで弔の字に弓が入ってるのが気になります. 予想では昔死んだひとを埋めたところに弓をたてたとかそんな感じかな~と思ってます お願いします |
【弔】
ももさん、「弔」という字は、確かに「弓」を含んでいますね。でもこれは「ゆみ」ではなく、「棒きれ」を表します。
「弔」は、
鳥・弔・吊・督 ・・・ 細長く垂れ下がる
の家族で、天が恵みをたれるというのが原義です。
棒につるが巻きついてたれたさまを描いたもので、上から下にたれる意を含み、天の神が下界に恩恵をたれること。転じて他人に同情をたれること。
古典では、「不弔昊天」<詩経・節南山>とか、「昊天不弔」<左伝・哀公16年>など、天を怨む場合に用いる慣用句があるそうです。これは「天が恵みをたれたまわぬ」という意味で使われています。
藤堂明保博士は、「弔問(とむらう)の意に用いるのは、恵みをたれる(なさけをかける)という所から生じた派生義であろう」と書かれています。(漢字語源辞典・学燈社)
ということですので、字形については上の「図解」をご覧ください。
犬・狗・戌(いぬ)干支 -- 漢字家族