蜻蛉・莞爾の無責任漢字樂院

漢字に関する色々なことを発信して行きます。中国語も有りますよ!

「つまずく」「つまづく」

2009年12月11日 | 「語句」「言葉」~動詞扁(あ行~な行)
道端で小石に“つまずく”事もあれば、独立して興した事業に“つまずく”こともあります。  普通ならば、すんなり上手く行くのが当然なのに、何らかの要因でゆく道を阻まれることを言うそうです。   「行くべきか?戻るべきか?」そこが思案のしどころです。   そんな考えを漢字にすれば「躓く」です。これが代表格です。   でも、その発想の違いで、幾つか漢字が存在します。   8つ全て掛けるようになるかで、解字も思い出しながら、自筆で紙に書いて慣れて行きましょう!   . . . 本文を読む

「こえる」

2009年12月10日 | 「語句」「言葉」~動詞扁(あ行~な行)
「こす」という言葉を“自動詞”にしたことばが、「こえる」です。「ふとる」の意味の「こえる」と同じになります。   偶然なのか?必然なのか?同じになります。   ここが日本語の“面白さ”“難しさ”です。   他にもたくさん有りますが、探してみては如何でしょうか!?(邪魔臭い!?面倒だ、ですって・・・、いずれまた題材に取り上げましょうね)   起源を一にする「こえる」を、今回は取り上げます。   中国語では、“胖:PANG4”を使いますが、この方は日本では「ゆたか」の意味です。プラスでしょう?でしょう? 「太っちょ、デブ」と言わないでね。 . . . 本文を読む

「うつす」

2009年12月10日 | 「語句」「言葉」~動詞扁(あ行~な行)
「映像にうつす」「次の場面をうつす」「うつしとられる」、と「うつす」の意味には、幾つかあります。   でも、その方法の違いによって、用いる漢字が違うはずです。   一般に「映」「移」「写」が使われますが、他にも「京を遷す:みやこをうつす~遷都」なども「うつす」です。   解字を知れば自ずと使う文字も決まってきます。   より近い正しい日本語を学んでみましょう。   それの手助けになれば福です。   どうぞご自由にお入り下さい。 是認・否定のコメントなどもお待ちしています。 . . . 本文を読む

「ほこ」

2009年12月08日 | 「語句」「言葉」~名詞編(は行~わ行)
「ほこ」と言えば「かまぼこ:蒲鉾」がありますが、「蒲の穂が、鉾の形に似るところ」ことから付いた名前だそうです。  祇園祭りに「長刀鉾」があり、相撲の世界に「逆鉾」という力士も居ました。   近年の戦争武器としては全く見ませんが、昔々の“いくさ”では、主たる武器でした。 それが神聖化され“いくさ”の守り神にされたのかも知れません。  「しゃちほこ」という「ほこ」が有ったりもします。「ほこる」「ほこらしい」にもつながる「ほこ」を、今回は取り上げます。    . . . 本文を読む

「いばら」

2009年12月08日 | 「語句」「言葉」~名詞編(あ行~な行)
慣用句で「いばらの道」といいまして、“艱難辛苦”“針の蓆”などとも同様なことを表現する言葉です。   「いばら」はトゲを持っていて、触ると痛い痛いはめになってしまいます。 それと、「愛情」を象徴する花ともなっています。 彼女の誕生日にこの花をプレゼントした方は、痛い経験をされたでしょう。  それでも、その美しさは素晴らしく、百貨店の「高島屋」の包装紙にも採用されています。   ところが本当は、もっと厳しい事のようです。  愛の形が歪に捻じ曲がり“SMプレー”になり「鞭」が出てきたりしてしまっては、もう元には戻れません。一生“奴隷生活”です。   「いばら」「ばら」「むち」「しもと」が関連を持ったことばだとは、誰が知り得たのでしょうか?   そんなことで今回は、「いばら」を取り上げます。  どうですか?     . . . 本文を読む

「くに」

2009年12月04日 | 「語句」「言葉」~名詞編(あ行~な行)
「会議・評議会」の意味の「ソビエト連邦」が崩壊して20年、細かい国がたくさん出来ました。   「アメリカ合衆国」は、50もの“州”を抱えて存立する「大きな国」です。   日本で古い言い方で「おらが“くに”」という言い方をする人たちを見かけたことがあります。   規模は違えど自身の存在する国土を表すのは、間違えありません。  その「くに」を取り上げます。   すんなり4つ書ければ、標準的です。のこり6つ全て書ければ、漢字博士間違えありません! . . . 本文を読む

「つみ」

2009年12月04日 | 「語句」「言葉」~名詞編(あ行~な行)
「犯罪」「積と罰」の言葉のように、悪い要素を含む「つみ」が含まれています。   「奈良の春日山にお花を“つみ”に行く」のそれも、「つまむ」「ぬきとる」「その世界から遠ざける」という感じを匂わせています。   現在の刑法では、牢獄に収監され刑期を果たせば娑婆に出てこれますが、精神からは拭い去ることなど、できようはずがありません。   どのように償って行こうとしているのでしょうか?のりピーは?   てなことで、今回は「つみ」を取り上げます。 . . . 本文を読む

「ゆるす」

2009年12月04日 | 「語句」「言葉」~動詞扁(は行~わ行)
「許可」「赦免」「容赦」「宥恕(ユウジョ、寛大な心で許すこと)」など、『ゆるす』意味に使います。「允許」は年寄りを表すことばですが、どちらも「ゆるす」なのですね!?   でも“誰がゆする"のか“何でゆるす”のか、今一好く判りません。   解字からその謎を探って行たいと思います。 . . . 本文を読む

「もれる」

2009年12月03日 | 「語句」「言葉」~動詞扁(は行~わ行)
「漏洩(ロウエイ)」「排泄(ハイセツ)」など、内側から外側に滲み出ることをいう「もれる」と言うことば。   「機密漏洩」は、犯罪になりかねません。   38度線を越えて北の国にその事を行っている人こそ、見入って欲しいものです。   今回は「もれる」を取り上げます。 . . . 本文を読む

「ぬれる」

2009年12月03日 | 「語句」「言葉」~動詞扁(あ行~な行)
「春雨じゃ、濡れて行こう」とは、男女の情愛を表したものです。   「濡れ鼠」とは、不意の雨で衣服を着たまま、全身水に濡れた状態のことを言います。   「ぬれる」は、これらに用いる漢字「濡」ぐらいしか用いられません。   でも、誰が何を何に「ぬれる」のでしょうか?   そこを解き明かしたくて、今回は「ぬれる」を取り上げます。(あまりスケベイな事を想像しないで下さいネ)    . . . 本文を読む

「あらう」

2009年12月03日 | 「語句」「言葉」~動詞扁(あ行~な行)
家電製品で「洗濯機」がありますが、「あらう」くれば、代名詞のように使われます。   “はらわた:腸”を「あらう」意味では、「浣腸」を使います。   赤子を入浴するのを「沐浴」などとも言います。  中国語で「入浴:お風呂に入ること」は、「洗澡」なんかとも言います。   方法が違うと用いる漢字も異なるのが自然です。   「洗う」ばかり使わずに、他のモノにも着目してやって欲しいものです。   今回は、「あらう」を取り上げます。       harawata 臓 「 . . . 本文を読む

「かんむり」

2009年12月02日 | 「語句」「言葉」~名詞編(あ行~な行)
自動車保険の宣伝で「ティアラ」を載せて自慢げに見せびらかす映像が有ります。   音楽・家電・保険を一手に営む起業のようです。   さすが「欧米化(タカ・トシばり)」の風土のCMです。   でも、亜細亜それも中国では、少し変わった形の「かんむり」を被ります。   三国志の中でも丞相(じょうしょう)が、それらを付けていました。映画「レッドクリフ」でも見かけました。   形がちがうのだから、用いる漢字も違うはずと思い、今回は「かんむり」を取り上げてみたいと思います。 . . . 本文を読む

「直」に関する漢字

2009年12月01日 | 構成部分の話し
戦前の学校教育の場には、“修身”と言うものが有りまして、「教育勅語をよりどころとして、国民道徳の実践指導を目的としたもの。」で人の道・“道徳”を説いていました。   まあぁ、色々と異論もありますが、人を鍛えるという意味も有ったように小生は感じます。   それが無くなり、子が親を・親が子を、いとも簡単に殺める時代となってしまいました。   樹木・草木のように光のある方向へ只管伸びようとする“直:まっすぐ”の観念が歪んできています。   今一度立ち止まり、“直”の概念を考え直して未たいと思い、今回は「直”を取り上げます。      . . . 本文を読む