蜻蛉・莞爾の無責任漢字樂院

漢字に関する色々なことを発信して行きます。中国語も有りますよ!

「つや」

2009年12月29日 | 「語句」「言葉」~名詞編(あ行~な行)
年寄りを元気だと評する時に「つやつやしている」というのがある。老けてくると油分が無くなりカサカサになる方が多いようである。  美容に気を付けているご婦人は、特に気をつけているようで、ヒアルロンサン等でお肌をケアしている。将に「艷:つや」、「なまめかしい」と読ますもの女性の美的感覚から来ている。   「妖しい:あやしい」と合わせて「妖艶:ヨウセン」と言ったりするが、女性専用の言葉である。   女の色気満開の時期に発する「つや」を今回は取り上げます。   ちょっとスケベイですけど、お嫌いですか? それならどうぞ、飛ばして読まないで下さいネ。(でも、興味津々かなぁ!?) . . . 本文を読む

「みせ」

2009年12月29日 | 「語句」「言葉」~名詞編(は行~わ行)
師走十二月、京都・南座では、恒例の歌舞伎「顔見世」興業が行われています。   てっきりこれは「みせ~(見せる)」違いで「登場人物を見せるものだけのもの」と思っていましたが、人物を見せる・物品を見せる、その行為自体が「みせ」の原形だったのでしょうね!?   どこで何をどのような見せ方をすれば、たくさんの人が立ち止まって寄ってくれるかを「みせ」は考えます。   ごく一般的には「店舗」の2文字が「みせ」ですが、現在手元に留める漢字表では、8ケが訓読み出来ます。   それら全てを覚える必要はありませんが、漢字の構成を考えれば、「みせ」の理解にも役立つことでしょう!   今回は。「みせ」を取り上げます。     . . . 本文を読む

「おそれる」~Part1

2009年12月26日 | 「語句」「言葉」~動詞扁(あ行~な行)
同じ「おそれる」でも「おそれいる」は、こわがっているのではありません。   畏敬の念を持っている意味です。訓読みできる漢字の多くは「心・忄(リッシンベン)」が付くきます。   将に「気持ち・心持ち」の事です。   日本漢字体系の内で手元に留めているものが、「34ケ」有ります。   それらがスラスラと書けるようにする為に解字を考えながら覚えて行きましょう!   さぁ、ハジマリ・はじまりです。   (字数制限の為に2部構成となっています。)    . . . 本文を読む

「とむらう」

2009年12月25日 | 「語句」「言葉」~動詞扁(あ行~な行)
「とむらう」は、厭な響きの言葉です。  死んだ人を丁重に葬る事を意味します。   でも一部、生きた人の苦労を「とむらう」時にも使ったりします。   何れにせよ、マイナスイメージの言葉です。   自身の本名に「とむらう」という言葉の要素の「彦」が関わっているのには、頭にきます。  でもめげずに、今回は「とむらう」を取り上げます。    . . . 本文を読む

「しらべる」

2009年12月25日 | 「語句」「言葉」~動詞扁(あ行~な行)
「しらべる」は常用字体も含め、7つ訓読みできますが、一般には「調」が用いられます。   でも、探ってみると「調性」「長調・短調」「音調」など、音楽に関係する文字のようです。ちょっと重複感はありますが「音楽の調べ」が正しい使い方のようです。   その「調」が、なぜ「しらべる」なのかを含め、今回は「しらべる」を取り上げます。 . . . 本文を読む

「しもべ」

2009年12月23日 | 「語句」「言葉」~名詞編(は行~わ行)
公務員も最近は、偉そうな態度が無くなり、「市民のため」という意識が広まり、本来の「公僕:公の人民に奉仕する人」の名が似つかわしくなって来ています。少なくとも東大阪ではの話しですが・・・   でも「しもべ」「召し使い」という言葉自体が消えつつあります。  「恋の奴隷」の「隷」も「しもべ」なのですが、「僕」と雰囲気が異なります。   どう違うのか探る為に。今回は「しもべ」を取り上げます。 . . . 本文を読む

「ほがらか」

2009年12月22日 | 「語句」「言葉」~名詞編(は行~わ行)
「朗報」「朗詠」「朗読」や「明朗会計」など、“朗”という漢字が用いられます。   名前で「太郎」の“郎”を使わずに「~~一朗」という方もおられます。   この漢字は「ほがらか」と読み、名前に用いるぐらいですから、悪しきものではないようですが、もう一つ掴み切れません。   ですので、今回は、「ほがらか」を取り上げます。    . . . 本文を読む

「きず」

2009年12月21日 | 「語句」「言葉」~名詞編(あ行~な行)
「心のキズ」宝石に付いたキズ」「キズつける」と「キズ」の言い方があります。   心の傷」「甫席に付いた瑕」や「傷(疵)付ける」ですが、本来は「創付ける」のように解字から読み解けます。どうしてでしょう!?   そのキズが及ぼす対象・部位や、方法によって使い分けするべきです、本来は。   でも、書き換え漢字策定によって、意味合いが、ボヤけて来ています。   立ち止まって、調べてみる必要が有ると思い、今回は、「キズ」を取り上げます。   大学に所属する研究者ではないので、資料不足も手伝って、究極まで突き詰められないのが「玉に瑕」ですが、よかったらお付き合い下さいネ。    . . . 本文を読む

「ふくろう」

2009年12月21日 | 「語句」「言葉」~名詞編(は行~わ行)
西洋では、ギリシャ神話の中で,アテネ (Athens) の守護女神であり知恵の神であるアテナ (Athena) の象徴が「フクロウ」であったことから「知恵」「賢明」のシンボルとされていますが、東洋では、どうも違うようです。   中国・日本などでは、「不孝の鳥」とされていて、「張り付け(磔)」の意味を持つようです。   昔、5月5日、この“フクロウ”を捕らえさらし首にして、そのスープ(羹:あつもの)をこしらえ、みせしめに役人に飲ませたと言い伝えられています。  また、殷時代の中国では、辺境地にいる異民族を捕らえてきて、首を刈り祀る「祭梟の俗(サイキュウのぞく)」もあったように聞きます。   西洋と東洋では、こうも捉え方が違うものなのですネ!?   今回は「フクロウ」を取り上げます。    . . . 本文を読む

「はらわた」

2009年12月19日 | 「語句」「言葉」~名詞編(は行~わ行)
“さぶい”時期にこんな話しも何ですが、ホラー映画に「死霊のはわた」というのが有ります。   人間を殺して食ってしまうような話しで、身の毛も弥立つ感じがします。   晴から初夏にかけて、伴釣りを楽しんだあげく、川辺では釣れた“鮎”をその場で「はらわた」をそのままに、それ共々食らう風流人もいるようです。   高級な焼き肉は「ロース」「ハラミ」など、肉の部位を食べますが、安物のホルモン焼きは、「ミノ」「テッチャン」「ハツ」など、「内臓」を“おいしい!おいしい!”といって喜んで食べ散らかしています。気が知れません。   そこで今回は、「はらわた」を取り上げます。   あれっ、そう言えば、今日=12/19(土)は、OB会の忘年会で「モツ鍋」だったっけ!? やっぱり美味しいだもんね。 (神様、肉食することをお許しを!)   . . . 本文を読む

「あらわす」

2009年12月15日 | 「語句」「言葉」~動詞扁(あ行~な行)
政治ネタでお届けいたします。   「怒りを顔にあらわす小沢一郎」「普天間基地移設の全貌をあらわすす」「民政党政権の力を碑を建て、功績を世にあらわした」など、「あらわす」表現は、幾つか有ります。   この3つは、基本的に全部違います。   皆さん、、正確に書けるでしょうか?   蜻蛉は、勉強するまでキチンと書けませんでした。   解字から勉強して、今後正確に書ける為になりましょう。   ゴールは、ズ~と先ですが、元気な人は走って、風邪ぎみな人は歩いて、怪我をしている人は足を引き摺りながらでも、前に進めば必ず終着点に到達します。 でも、生きている内に着けるかどうかは、微妙ですネ!? . . . 本文を読む

「あつまる」

2009年12月14日 | 「語句」「言葉」~動詞扁(あ行~な行)
「民衆があつまる」「票数があつまる」「言葉があつまる」等など、自動詞と他動詞が入り混じる日本語です。人物をさす“民衆”は、自分自身で「あつまって」来ますが、「票」や「言葉」が一人歩きして寄って来ません。この時は「票数をあつめる」「言葉をあつめる」と表現した方が、スンナリ行きます。日本語の曖昧さが気になります。   どのように「あつまって」くるのでしょうか? 解字から解いてみたいと思います。   末尾に自動詞・他動詞の区別に参考になるパートも載せています。   今回は「あつまる」を取り上げます。     . . . 本文を読む

「ひでり」

2009年12月12日 | 「語句」「言葉」~名詞編(は行~わ行)
ご存知でしょうか?物語「孫悟空」の中に「ひでり大王」というのがあるのを。  天空・気象をほしいままにして、雨を降らせず作物の生育を妨げ、農民達を苦しめる悪役・大王の事です。   そうなったのにも、深い訳が有ったからなのです。   世界中で“砂漠化”が進んでいると叫ばれています。生命の根源は、「水」です。今のところ、その水の輸入大国は、もちろん“日本”です。でもそれが何らかの制約を受けた時、忽ち干上がってしまいます。「水はタダ=無料」の時代は、完全に終わりました。  最近日本では聞かれなくなった「ひでり」について、今回は取り上げます。 . . . 本文を読む

「のる」

2009年12月11日 | 「語句」「言葉」~動詞扁(あ行~な行)
「のる」と言っても、「車にのる」「馬にのる」「飛行機にのる」「駕籠にのる」「図にのる」「調子にのる」「エレベーターにのる」「彼女にのる」など、「のる」方法が違うようです。   常用漢字規定で、ほとんど「乗る」か「載る」で集約されていますが、違いを判っておいた上で「乗る」を使いたいものです。   その「乗・乘」もキチンと字源が判ったいなければなりません。   ここではっきり区別しておきましょう。   さぁ。一緒に学びましょうネ!?       . . . 本文を読む