蜻蛉・莞爾の無責任漢字樂院

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「つや」

2009年12月29日 | 「語句」「言葉」~名詞編(あ行~な行)
【「つや」】

≪辞書調べ≫
<艶>
(1)なめらかな物の表面にあらわれる、うるおいのある美しい光。光沢。
「顔に―がある」
「塗り物を磨いて―を出す」
(2)声が若々しくはりがあること。
声がひきしまってよく通ること。
「―のある声」
(3)(話や態度などに加わる)面白みや味わい。
「―のない話だ」
(4)粉飾(ふんしよく)。飾り。
(5)うれしがらせ。お世辞。
(6)男女の間の情事に関すること。色めいたこと。


≪「つや」と訓読みする漢字≫

艶 艷
エン/* yan4
なまめかしい(あげやか)なまめく つや <したう>
字統:063
1091/09583・09584

<解字(漢語林)>
元の字は、“豓”で、声部の[太/皿]は、「おおう」の意味。
顔形が豊かで満ち足りているの意味から、「みめよい・いろつや」の意味になる。

<解字(蜻蛉)>
“豊”は、高杯の器の中に作物がたくさんある形。
“色”は、男女が性交渉していることを意味。(跪く者に乗り掛かる形。
“艶”は、性交渉中に汗ばんで「つや」が出る様子・色事の盛んな様子を表すか?

●艶は新字体 艷は旧字体 豓は本字 豔は正字 


≪意味合いが「つや」の漢字≫

豓 豔
エン/* yan4
(なまめかしい)(あげやか)なまめく つや 
<したう>
字統:063
1235/11223・11224

<解字>
“艶・艷”参照
●艶は新字体 艷は旧字体 豓は本字 豔は正字 



ユウ/ユ you4
うわぐすり <つや> ∴釉薬:ゆうやく
字統:870
1335/12200

<解字(常用字解)>
“由”は、「油化したもの」の意味。
ヘンの部分は、“釆”に見えるが、“采”のことで、光沢の美しい事を表す。
“釉”は、焼き物に光沢を出す為の油状の「うわぐすり」のこと。
「つやだし用」⇒「つや」


沢 澤
タク/ジャク ze2
さわ(つや)<ひかる><うるおす><しめらす>
<もてあそぶ><もむ><こする><扶持>
字統:593
常用字解:422-3
0742/06048-0743/06049

<解字(常用字解)>
睪は、獣の屍体の形。
罒は、目。幸の部分が肢体(手足と身体)。
沼や湖の水草の生えている所 ⇒ 沢 澤
また、艶の意味があり、「光沢」「潤沢」「恩沢」「恵沢」
「うるおす、めぐむ」の意味
● 沢は常用字体 澤は旧字体 
?(02211:[白/大])は古字


≪「つや」が含まれる漢字≫


①カツ/ゲチ ②コツ/コチ 
①hua2 ②gu3
なめらか すべる <ずるい><つややか><みだす>
<にごす><おさめる> ぬめる ぬめり すべり 
≪なめり≫
常用字解:071-2
0787/06409



①②コウ/* ①gao1 ②gao4
こえる=太る あぶら <うまい>
<つやがあって滑らか><めぐみ><むなもと><うるおす>
0637/04983



①セイ/* ②スイ/* ①cui4 ②sui4
<もろい><顔のつやつやしていること><脳>
0633/04938



スイ/* sui4
<正視するさま><あきらか><つやのあるさま>
<まじりけがないこと>
0923/07860



①コク/ゴク ②カク/ガク ①②he4
<鳥の白くつやのあるさま><鳥の羽の清く白いさま>
<水の白く光るさま><しろい>
1063/09353




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