金沢大学がんセンターブログ

金沢大学がん高度先進治療センター医局における
日々の出来事を適宜更新していきます。

『かなざわ市民マラソン』

2011-11-18 20:18:53 | 日記

今回も、(夜間ジョギング中に職務質問を受けそうな:写真)不肖石川がお送りします。

 

 

日本海沿岸特有の、雲に覆われた冬の空模様となってきた11月13日、がんセンター一同『かなざわ市民マラソン』に参加して参りました。

今回参加しましたのは10kmの部に山田先生、中出院生、石川、3kmの部に中川院生です。さらに10階東病棟からも10kmに3名、3kmに1名参加いたしました。

当チームもメンバーが充実してきましたので、オリジナルランニングウェアを用意しての出走です。

 

 

大阪マラソン(第1回 2011年10月30日)・神戸マラソン(第1回 2011年11月21日)と大都市圏の市街マラソンが次々と運営されていく中、この大会も2015年に金沢フルマラソンへと成長を遂げるべく着々と準備が進められているそうです。最長10kmのコースですが参加者は2000人超。 …ですが、当日は開会式とほぼ同時に土砂降りの雨に見舞われてしまいました。正直小生は帰りたかったです。幸い、出走5分前には雨は止み、8時より無事に10kmのレースが開始されました。

 

(出走前、まだ笑顔がみられていました・・・)

 

最初の陸上競技場からの緩やかな上り坂ではまだ平気なのですが、下菊橋への下り坂が足腰に結構な負担をかけます。そして3kmを手前にして始まる石引への上り坂が物理的に最大の難所、文字通りの前半の『山場』です。そうして大学病院前で南條先生の声援を受け、兼六園を回りまた急な下り坂を過ぎたら片町方面へ。そこを過ぎると緩い上り下りが体力を削ってきます…そして陸上競技場に戻る前1kmの上り坂、石引に比べれば大したことは無い筈ですが、この時点での上り坂は悪夢といえました。 10km、当チームは全員時間内に完走いたしました。

 

(レース後、意外とみんな元気です。)

 

こののちの3kmも白熱したレースでしたが、某Nsがなんと部門6位に入賞しました。

 

(激走中、、、)

 

そして、お天気の神様の気前が良いのか、参加者の皆様の日頃の行いが良いのか、すべてのレースが終了するとほぼ同時に再び雨足が強まったところで、大会は無事に幕を下ろしました。 ランナーだけでなく、たくさんの方が走路に出てきて応援にいらっしゃっていました。雨に負けない活気のある大会です。2015年が楽しみですね。

ちなみに前回、タイムは明かしませんと記しましたが、『TecNetロードレース情報局』http://www.tecnoplan.co.jp/tecnet/というページにちゃんと公表されているそうです。

 

次回は2012年3月11日の『能登和倉万葉の里マラソン』に牡蠣を食べに行くことを企画しています。…誰かフルマラソンに挑戦するのか、悩みどころですが。

 

石川大輔


第52回 日本肺癌学会(2011.11.03-04) & Lung Cancer Diagnosis Symposium(2011.11.05) in Osaka

2011-11-07 09:05:58 | 日記
兼六園の雪吊りも始まり冬の足音が近づいてきました去る11月3-5日、大阪で開催されました第52回日本肺癌学会とLung Cancer Diagnosis Symposiumに参加して参りました。





このたびは矢野教授がJLCS/IASLC joint Symposiumにて1題、山田助教が分子標的薬の口演1題、南條医員が前任地での症例集積報告を1題それぞれ発表しました。
発表でさまざまな鋭い質問いただき、活発な議論が交わせ刺激を受けると同時に、当科の研究が今注目を集めている分野であることをひしひしと感じました。



(矢野教授:Symposium)


(山田助教:口演)


(南條医員:口演)


参加されたほかの多くの皆様の口演も大変勉強になりました。
また、ポスター発表も非常に興味深いテーマが並んでおりました。その数700を超えており全部拝見することは当然できませんでしたが、今我々が行っている研究、そして明日の臨床にも活かせる内容が沢山盛り込まれておりました。



小生が(個人的に)特に感銘を受けた発表は『がん性呼吸困難に対する診断と治療の組み立てかた:現場の知恵とワザ』でした。

我々はがんのメカニズムの解明と治療開発とともに臨床への還元を目指しているわけですが、残念ながら我々の扱っているこの病気は、治療の末に患者さんを御看取りすることになることがほとんどです。
そうした臨終までの経過をいかに安らかに御家族とともに過ごせるようにするか、これを病棟スタッフや他科(特にペインクリニック)、コメディカルとともにサポートすることも我々の重要な使命です。
この経過において、さまざまな身体的な、精神的な、そして見守る御家族の苦痛を除くことが大事になります。この『呼吸困難』は、この中でも見ている人達にも苦痛でなかなか治療が難しい、大きな壁です。
この講演では、呼吸困難がいかに解決が難しいかも踏まえたうえで、学術的な根拠から出たものからちょっとした工夫に至るまでのさまざまな解決法を提示していただきました。
つらつらとここで詳細を書き連ねることはいたしませんが、明日からでも患者様への臨床に活かしていこうと思います。


Lung Cancer Diagnosis Symposiumでは、主に新規分子標的治療薬:クリゾチニブを用いるにあたって、検査をどのように行うべきかが活発に議論されました。
同薬剤は特定の肺がん患者さまに著効する薬であるわけですが、その『特定の』を検査する方法(RT-PCR、免疫染色法、FISH)が確立されきっていない部分があり、どこまで検査すべきかが議論の的になりました。
検体採取が難しい肺がんの治療にあたり、治療可能な患者様をひとりでも取りこぼさないためにも、そして検査のレベルを国全体でBrush upするためにも、これら検査や治療を手広く寛大に保険適応として認めて欲しいと政府・厚生労働省に願うところでした。

                                            
石川大輔



転移とジンジャエール

2011-11-01 14:42:08 | 日記

 20111027日からの第49回日本癌治療学会で、某社がスポンサーのイブニングセミナー「がんの再発・転移を分子メカニズムから考える―骨の役割とは?」で講演をおこないました。

 

昨年と同様に、骨転移研究の世界的権威でいらっしゃる米田俊之先生(大阪大学歯学部生化学)とご一緒させていただきました。

 

 

 

 

米田先生はジンジャエール通でもいらっしゃって、写真の銘柄のジンジャエールをいつもご講演の前に飲まれているそうです。

 

 

「このむせ返るようなしょうがの味が最高」とのことで、私も一口いただきましたが本当にむせました、、、。右側の緑のビン入りが一押しだとか。。。        

 

 

 

矢野聖二