金沢大学がんセンターブログ

金沢大学がん高度先進治療センター医局における
日々の出来事を適宜更新していきます。

第2回先端がん転移研究討論会 (金沢)

2012-02-29 12:27:06 | 日記

2月25日~26日にかけ、第2回先端がん転移研究討論会が本学にて開催され、参加しました。

本研究会の開催趣旨は、日本全国からがん転移研究を精力的に進めておられる代表的な7研究室(東京、静岡、広島、富山、金沢)の研究者が一堂に会し、現在進行中のがん転移研究の成果について発表し、お互いに交流を深めることです。また、今回からは各教室の若手研究者も参加することになりました。

今回で2回目の開催でしたが、会長は当科の矢野教授がなさり、幹事は富山大学和漢医薬学総合研究所の小泉桂一准教授が担当されることもあり、金沢で行われるようになったそうです。

当科からは矢野教授と山田が参加しましたが、各施設からのご発表を拝聴させていただき、がん転移研究の最前線に触れることができ、大変勉強になりました。改めて、転移研究の奥深さを体感する良い機会となりました。

その後、宿泊施設に移動したのちも、夜遅く(朝早く?)まで熱い討論がかわされました。また、同世代の先生方の転移研究に関する考え方やがん転移に対するとらえ方などを聞くことができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。 

・・・翌日は朝の討論の後、少々寝不足のまま帰路につきました。

26日は写真のように雪が舞いましたが、太平洋側から参加された先生方には、”これぞ冬の金沢と”、お喜びの様子でした。

 

討論会参加者のみなさんと雪が舞う中で記念撮影

 

次は2-3年後に静岡で開催されることに決まりましたので、次回も参加できるように日常診療と平行して、研究も進めていきたいと思います。

 

山田

 

 


第65回日本肺癌学会北陸支部会 (金沢)

2012-02-09 12:24:03 | 日記

24日に金沢大学にて第65回日本肺癌学会北陸支部会が開催され、当科が主幹しました。

 

 

 

 

矢野教授が金沢大学にご着任されてから、呼吸器グループとしては初めての学会運営であったこともあり、多くの不安を抱えながら準備を進めてまいりましたが、当日は85名と数多くの方々にご参加いただくことができました。

 

 

 

(矢野教授挨拶)

 

(学会の様子)

 

 

学会前日までひどい天気でしたが、当日は、特別講演いただきました愛知県がんセンター中央病院呼吸器外科の光冨徹哉先生も名古屋から無事にお着きになり、肺がん領域の最新のoncogene addiction研究の進捗状況に関して、わかりやすい切り口で幅広い内容をご講演いただき、大変勉強になりました。

 

 

 

(特別講演:光冨先生)

 

 

 

一般演題についても33演題を発表(当日雪のため1演題キャンセルになりましたが)いただき、会自体もおかげさまでスムーズに進行することができました。座長をお勤めいただいた先生方や発表いただきました先生方に感謝申し上げます。

 

 

 

また、当科のスタッフもそれぞれの職責を全うしました。 

 

 

(座長:山田)

 

(発表:竹内助教)

 

(発表:南條医員)

 

(発表:石川医員、胸ポケットには決意の表れが・・・)

 

 

 

今回は業者の介入なしで手作りの学会運営を目指したため、当日もいろいろと慌ただしく過ごしました。中でも、コンピューター系のトラブルに対する対応に関してはなかなかスムーズとはいえず、(WindowsからMacへの移行など)Macには苦しめられました・・・

 

 

期間中は、正直疲れましたが、運営スタッフの献身的な協力のもと、無事に行うことができ、胸をなでおろしているところです。また、日常業務でも発揮されているチームワークの良さが、今回、がんセンターの“絆”として改めて感じることができたのも個人的には大変うれしく思うことでした。

 

 

(学会中のひとこま)

 

 

これまで学会には参加することが主目的でありましたので、あまり学会運営サイドの御苦労など感じずに発表しておりましたが、今回の経験で少し見方も変わった感じがします。

 

 

 

その後、28日に予定通り学会の打上げを行いました。

しかし、学会準備疲れ?のせいか、現在、がんセンターを席巻しているウイルス感染によって、当初の約半分の参加者しか参加できませんでした。


結局、
7名の生存者のみで和やかに催しました。

 

 

 

皆様もお体をご自愛ください。

 

 

山田


がん高度先進治療センターでの研修

2012-02-05 09:28:32 | 日記

2ヶ月間の当センターでの研修を無事終えられた小林英士先生より研修の感想をいただきました。

小林先生は非常に優秀な若手医師でしたが、研修期間中にはがんプロキャンサーボードでの発表も経験され、今後、内科地方会での発表も予定されています。

以下そのまま添付いたします。

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初めまして。12月~1月の2か月間、がん高度先進治療センターで研修医としてお世話になりました、小林英士と申します。

 私は金沢大学附属病院の外科系専門プログラムで研修中ですが、その研修期間の中でがんセンターでお世話になる機会をいただきました。そこで、がん高度先進治療センターでの研修のを終えての感想を述べさせていただきたいと思います。

 

1.さまざまな種類の悪性腫瘍の診断・治療を経験することができた。
 
 
がんセンターには肺癌、膵癌をはじめとするさまざまな悪性腫瘍の患者さんが入院されています。2か月間という短い期間の研修でしたが、肺癌、膵癌、肉腫といったさまざまな悪性腫瘍の化学療法を中心とした治療を経験することができました。特に、がんセンターでは分子標的薬といった新規薬剤も積極的に使用しており、今まで使用経験のない薬剤での治療経験を積むことができました。
 また、がんセンターという性格上原発不明癌の患者さんも多く入院されています。そのため、原発不明癌の原発巣の検索という貴重な経験も積むことができました。


2.アットホームな雰囲気で研修ができる
 
 がんセンターの医局は比較的少人数の医局ですが、その分一人一人の先生方と交流ができ、アットホームな雰囲気で研修を行うことができます。
たとえば、自分の担当の患者さん以外でも処置などの際には声をかけていただいて経験を積むことができました。

 


このように、がんセンターは将来悪性腫瘍を専門にしようと考えている研修医の方にとって貴重な経験を積むことができるところだと思います。

 

小林先生の研修最終日に医局にてみんなで記念撮影