金沢大学がんセンターブログ

金沢大学がん高度先進治療センター医局における
日々の出来事を適宜更新していきます。

第100回日本消化器病学会総会

2014-05-08 15:16:00 | 日記

4月23日 (水)~26日 (土) 東京国際フォーラムで第100回日本消化器病学会総会が開催されました。日本消化器病学会は1898年に創設されて以来、110年以上の歴史がある学会であり、会員数は現在3万3千人にも上ります。当初は2~3年おきの開催であったり、戦時中は休会されていたこともあり、今年が第100回となる節目の会となりました。

今回の学会は当科からは自分のみの参加でしたが、「膵疾患に合併した膵外分泌機能不全に対するパンクレリパーゼの効果に関する検討」のポスター発表を行いました。自分のライフワークでもある膵疾患にとってパンクレリパーゼ (高力価の消化酵素剤) は画期的な薬剤であり、その臨床的有用性をお伝えできたかと思っています。

また、今回は第100回を記念した祝賀会が行われましたが、当科の前教授で恩師の澤武紀雄先生と渡邊弘之先生と御一緒させていただきました (写真:中央が澤武紀雄先生、右が渡邊弘之先生、左が筆者)。澤武紀雄先生は2年前にご病気をされましたが、今ではすっかり元気になられ、積極的に学会活動などをされていらっしゃいます。

今年の上半期は学会活動で多忙になりそうですが、頑張ってゆきたいと考えています。

 

文責 大坪公士郎


第54回日本呼吸器学会学術講演会およびVICTORY-Jキックオフミーティング

2014-05-05 18:09:47 | 日記

4月25日から27日にかけて日本呼吸器学会総会が催されました。

 

日本内科学会総会の発表からわずか2週間の間隔でしたが、今回は口頭発表をさせていただきました。

矢野先生をはじめとした当科の先生方のご指導を賜ったおかげで、私の演題は学術部会優秀演題賞候補に選ばれました。

姿勢悪くポインターをかざす筆者

しかし、濃密な矢野教授のご指導があったにも関わらず、私のプレゼンテーションの拙さにより悔やまれる結果となりました。

一方で優秀演題に選ばれた他施設の先生方のご発表はいずれも素晴らしく、一朝一夕では得られない膨大な研究データを提示しており大変刺激を受けました。

この学会を通じて、現時点における己の実力を思い知らされたという収穫があり、次の研究テーマにはこれまで以上に綿密に取り組んでおります。

若手医師(卒後6年目以下)を対象としているトラベルアワード賞は受賞することができ、改めて矢野先生および研究室の先生方に深く感謝申し上げます。

 

4月26日の夕方からはVICTORY-Jキックオフミーティングが学会会場の近くで行われました。

矢野先生のごあいさつに始まり、竹内先生の具体的なご説明があり、名古屋大学、東北大学、静岡がんセンターの先生方の白熱した議論により盛況に終わりました。

医師主導治験は少ない対象の患者さんの治療を開発するため医師が自ら計画・実行する臨床試験です。実際に行うには様々なハードルがあり、具体化するまでに矢野先生と竹内先生の多大なるご尽力がありました。いよいよ始まることを実感し、期待とともに緊張を禁じ得ません。

計画通り安全に遂行できるよう分担医師として弛まぬ努力をいたします。

                                                                         谷本 拝