金沢大学がんセンターブログ

金沢大学がん高度先進治療センター医局における
日々の出来事を適宜更新していきます。

第32回奈良県肝・胆・膵研究会

2010-06-24 08:26:20 | 日記

  6月19日 (土) に第32回奈良県肝・胆・膵研究会が奈良市医師会館で開催され、僭越ながら特別講演の大役を小生が仰せつかりました。
  この研究会は昭和54年から続いている歴史のある研究会であるそうです。研究会ではまず肝・胆・膵領域の一般演題15題の発表が行われましたが、どの演題もレベルの高い発表ばかりであり、こちらも大変勉強になりました。その後、当科で20年来研究テーマとして取り組んできました膵液中の遺伝子診断につき、小生が「臨床検体を用いた膵癌の遺伝子診断」とのタイトルで講演を行いました。講演後は、遺伝子診断に関するマニアックな質問がいくつも飛んできて、膵癌の遺伝子診断に興味を持っていらっしゃる先生が多いことを再認識されられました。

  現在奈良市では平城遷都1,300年の記念祭が開催されています。当日は町中至るところにマスコットキャラクターである「せんとくん」の姿が見られました。記念祭のため奈良市内は県外からの観光客が大変多いようで、当日奈良市内にはホテルを取ることができず、京都市内の宿泊になりました。京都までの移動中に太極殿をカメラに収めてきましたが、当時の雰囲気が十分伝わってきました。平城遷都1,300年の今年、奈良に行って古都の雰囲気を満喫されてはいかがでしょうか。                                                                                                       文責 大坪公士郎


第19回日本がん転移学会(金沢)

2010-06-19 09:59:15 | 日記

平成22年6月16日~17日にかけ、金沢にて第19回日本がん転移学会が開催されました。
梅雨の時期でもあり、天気も心配されましたが、初日の朝以外は晴天にも恵まれました。
また、今回は当がん研究所の佐藤博先生が学会長をなされることもあり、当科からも3題(シンポジウム1題、ワークショップ1題、研究奨励賞記念講演1題)の口演発表を行いました。

中でも、王博士研究員(肺癌のEGFR-TKI耐性機構におけるがん微小環境の関与について)が、当学会の研究奨励賞を、安本講師(胃癌癌性腹膜炎の成立機序に関する研究)が、当学会の優秀演題賞をそれぞれ受賞し、ダブル受賞となりました。

このように、がん克服を目指した我々の研究成果を評価いただけたことは、日々の臨床とともに研究を推し進め、臨床への還元を目標に立てている我々にとって大変喜ばしいことであります。

最終日の夜はみんなで片町で打ち上げをしました。 また、明日からも頑張っていこうと考えております。


クリニカルクラークシップ(1ターム目)

2010-06-07 13:35:08 | 日記

今年も4月から医学部6年生を対象としたクリニカルクラークシップが始まっております。
今年は、例年よりも多くの学生さんが当センターの実習を希望してくださり、我々も期待に添えるようにより良い指導を心がけております。
 

以下、第1ターム(4月12日~5月12日)に来られた学生さんからのコメントをいただきましたので、ご紹介いたします。
大変仲が良いグループで、お互い良い刺激をし合いながら、大変楽しい実習を過ごしている様子でした。また、発表の出来も回を重ねるごとに成長していく様子がよくわかり、今後のさらなる成長が楽しみな学生さんたちでした。 おつかれさまでした!!

● クリクラで腫瘍内科を選択させていただいたのは、腫瘍に興味があったので更に詳しく学びたいと思ったためだったのですが、実際は腫瘍についての事はもちろん、各先生方が時間を割いて様々なセミナーを開いてくださったり、検査に呼んでいただいたりと思っていた以上の事を学べました。また、抄読会、カンファレンス、テーマ発表と多くの発表の場を与えていただき、内容はまだまだですが、プレゼンテーションの作り方、発表の仕方などこれから必要な技術もたくさん教えていただきました。 
加えて先生方、スタッフの皆さんには本当に親切にしていただいて、勉強以外の面でもとても楽しくクリクラの時間を過ごすことができました。 4週間という短い間でしたがとても有意義に過ごすことができたと思います。ありがとうございました。
【和田 裕紀子】

 ●僕が腫瘍内科を選択したのは、BSLで回った時に雰囲気が良かった事とERCPなどの検査を数多く見学したかったからです。当初の目的通りERCPなどの検査を多く見学でき、とても良い勉強になりました。最初は、ERCPの検査は見ていてもよく分かりませんでしたが、最終的には手に取るように理解できるようになりました。大坪先生や毛利先生には大変お世話になりました。 
期間中は膵癌を受け持ちました。おかげで、膵癌の化学療法の知識が格段につきました。現在の治療法やこれから期待される治療法、臨床試験など多くの事を学べました。また患者さんと接することで、臨床現場の実情も学べました。 先生方をはじめスタッフのみなさんが良い人たちばかりで、有意義な実習を送れました。教室のみなさんには医学以外のことも多く教えてもらい、今後の人生に役立たせたいと思ってます。クリクラで腫瘍内科を選択したのは、大正解でした。4週間という短い間でしたが、ありがとうございました。 
時間ができたら、またコーヒーを入れに行きます。
【森 雅之】

●「腫瘍内科のクリクラは、癌治療に対する知識を深められとても有意義でした。そのことに加えて、腫瘍内科は親しみやすい先生方がばかりでとても雰囲気が良く、楽しく実習を終えることが出来ました。 
先生方に教えて頂いた医学的知識・人生経験を、今後の自分の人生に役立てて生きたいと思います。本当にありがとうございました。」
【谷口 裕太】