2018年の7月から3年3か月、長い間本当にお世話になりました。
3年前、地方出身で業績もない自分を受け入れ、今日までご指導いただきました、矢野先生をはじめ、医局スタッフの皆様に、改めて深く感謝申し上げます。
また、多くの方々の計り知れないサポートのもと、実験に没頭できるすばらしい研究環境をご提供いただき、おかげさまで、学位論文も一定のめどをつけることができました。
3年間で強く印象に残っていることは、クリニカルクエスチョンに対して真正面から向き合った基礎研究を、常に世界に向けて発信され続けていること、またその基礎研究で得られた知見を臨床に還元しトランスレーショナル・リサーチをリアルに実現されていること、その臨場感や躍動感に日々刺激を受ける3年間でした。分子標的のラボとしては、間違いなく日本一のラボだと思いますので、その恵まれた環境で大学院生として基礎研究のベースを築けたことは一生の財産になりましたし、また今後多くの困難に直面した場合でも、それを乗り越えていけると思える自信にもなりました。
新潟の呼吸器診療は、中山間地や離島を含む地域の医療水準を維持することに、まだまだ大きなウェイトをとられていますが、金沢で学んだ実験のノウハウや基礎研究の楽しさそして厳しさを、より若い世代の後輩たちにも伝えていけたらと思っています。
新型コロナウイルス感染の流行は、感染者が減ってきているとは言え、これから冬に向けて予断を許さない状況が続いています。どうか皆さんも、お体に気を付けてお過ごしください。
またいつかどこかで、元気な姿で再会できることを心より願っています。
3年間本当にありがとうございました。
柳村 尚寛
12月より留学される谷本先生の壮行会が11月24日午後5時より医局で行われました。
冒頭の竹内先生の挨拶に続き、矢野教授が谷本先生のこれまでを振りかえられました。
山下先生の乾杯の音頭のあと、みんなで会食。
そして、谷本先生の挨拶へ・・・
「自分に不足していることを留学して身につけたい」
「物事の真理に迫るために、事象を深堀し、さらにスピード感を持って」と自身を分析されていました。冷静と情熱のあいだ、その内なる熱い思いに感動しました。
最後は教授から花束と佐藤先生お手製の寄せ書きを贈られ、みんなで写真撮影してお開きでした。寄せ書きのクオリティの高さに教授はびっくりされていました。
西山より
先生にはこれまで色んなアドバイスや励ましの言葉を頂戴し、言葉では伝えきれないほど感謝しています。
体調管理には十分に気を付けて下さい。ありがとうございました。
文責:西山明宏
谷本より追記
西山先生がおられない金沢生活が考えられないほど、公私ともに大変お世話になりました。
矢野教授、医局の先生方にはどんな時期にもサポート頂きましたことを心より御礼申し上げます。
研究のみに集中できる貴重な期間をしっかり生かせるよう努めてまいります。
皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
谷本 拝
2018年5月21日にブログに投稿した「患者さんとご家族への報告」の続きとして、ようやく論文という形で報告できる状況になりました。
タイトルは「MET amplification results in heterogeneous responses to osimertinib in EGFR-mutant lung cancer treated with erlotinib」で、
患者さんの検体から樹立できた細胞株を解析し、7月15日にCancer Scienceよりアクセプトの報告を頂きました。
別刷りと手紙を添えて、ご家族に報告したいと思います。引き続き、貴重な臨床検体を用いた細胞株の樹立とその解析を頑張っていきます。
写真は今年の1月2日に六甲縦走路で走り初めをした際に、六甲山最高峰で撮ってもらったものです。この写真を見て、色々と思うことはありますが、それよりも今こうして元気で過ごせることに感謝したいと思います。
文責:西山
タイトル:金沢、中能登、そして伊豆へ
今年もあと早いもので残り僅かとなりました。10月後半から12月はじめにかけて3つのレースに参加でき、それぞれを報告させてもらいます。
①金沢マラソン(10月27日)
今年で5回目の記念大会になります。昨年はまさかの入金漏れで走れませんでした。今年は山中伸弥先生が一般参加され、先生とベストタイムが近いことから奮起しました。
ラップタイムと1kmペース推移は図1を参照して下さい。
図1 後半にペースを落とすことなく、いいレース展開かなと思いました。
残り4km付近で山中先生を偶然にも確認することができ、スパートをかけました。よだれをたらしながら、なりふり構わず走り切り無事にベストタイムを更新できました。
山中先生を発見できたことがベスト更新につながったと考えています。
②中能登トレジャートレイルラン(11月3日)
昨年から始めたトレイルラン。大会の雰囲気が大変良く、迷うことなく50kmのドリームコースにエントリーしました。
金沢マラソンから1週間しか経っていなかったので、きちんと走りきれるか心配しましたが、昨年の記録より30分程タイムを縮めることができました。
ゴールには、金沢循環器病院で診ているOSAS患者さんの奥さんがおられました。
色んな大会で応援に来て下さり、本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
③伊豆トレイルジャーニー(12月8日)
自分が初期研修医2年目だった頃に一緒に働いていた後輩(現在は堺市立総合医療センターに勤務)に誘われ、初めて参加しました。
今年は台風が多く、伊豆半島にも上陸し、開催そのものが危ぶまれましたが、色んな方が尽力され、コース変更し距離を68.3kmと短くし、無事に行われました。
朝6時スタートで、この時期だと外は暗く、ヘッドライトをつけた状態でスタートしました。
この日は天候に恵まれ、雄大な富士山を見ながら走るという貴重な体験ができました。
9時間15分28秒(217位/1239人)で無事にゴールしました。
誘ってくれた後輩とは、トレイルの遠征にいつか行きましょうと約束しました。
8月25日にトライアスロン珠洲大会Aタイプに参加してきました。今年で4回目になります。
トライアスロンには、その距離から、ショート、ミドル、ロングの3種類あり、Aタイプはミドルになります。
具体的には、スイム2.5km、バイク100km、ラン23kmと通常のミドルと比べ若干長めになっております。
珠洲大会は今年で30周年を迎え、毎年この時期になると大会参加者などで、珠洲の人口が1/10程度増えるようです。
2年前にもAタイプに参加しましたが、スイムで離岸流らしき海流に遭遇し、制限時間内に浜に戻ってくることができずリタイアとなりました。
昨年は天候の影響でスイムはなく、バイクとランのデュアスロンとなり、完走はしましたが、少しモヤモヤが残りました。
今回は午後から少し暑くなりました、全体的には比較的過ごしやすい天候でした。スタート前は、チームのメンバーと全体写真をとり、緊張をほぐしました。
海は比較的波が強く、2年前のことが脳裏をかすめましたが、目標のブイをこまめに確認し、落ち着いて泳げたと思います。
スイムアップしたときは、安堵の胸をなでおろし、トランジッションに向かいました。
バイクとランも苦戦しましたが、無事に完走でき、2年前のリベンジを果たすことができました。
チームメンバーが全員ゴールした後に、全体写真をとりました。
ゴール後の達成感と安堵感は何者にも代えがたく、ぜひみなさんも参加されてはどうですか。興味のある方は、声をかけて下さい。
文責:西山明宏
6月10日から6月15日は充実した1週間でした。
6月10日はリサーチミーティングで自身の研究がどこまで進んでいるか、報告しました。建設的な意見を沢山頂きました。
6月11日は、13日と15日に講演する予演会をさせて頂きました。
貴重な意見やアドバイスを頂き、勉強になりました。
13日は大阪国際交流センターで開催されました分子標的治療学会の午後のシンポジウムで「中枢神経系転移における分子標的耐性の機序とその克服」を発表させて頂きました。
また15日は金沢アートホールで開催されました頭頸部癌学会と北信がんプロ共催の市民公開講座で「甲状腺癌治療の切札的存在 薬物療法」について発表いたしました。(右端にいます)
二つとも無事に発表を終えることができ、安堵の胸をなで下ろしています。
今回を通して、いかに予演会が重要であるかを再認識しました。
予演会に参加して下さった矢野先生をはじめ、教室の皆さまに感謝申し上げます。
ありがとうございました。
文責:西山明宏
5月25日にホテル日航金沢でがんセンター開設13周年記念会が執り行われました。
ご列席のみなさまには、この場をお借りしまして深く感謝申し上げます。
記念撮影後、18時30分より総合司会の竹内先生が開会宣言を行い、スタートしました。
矢野先生が開宴の挨拶でがんセンターならびにがん進展制御研究所/腫瘍内科のこの1年間の出来事をプログレスレポートの形で発表されました。
祝辞を曽根先生、澤武先生、和田先生から頂戴いたしました。
和田先生から医師主導型治験を矢野先生が先取りしたこととその情熱について
スピーチされていました。非常に興味深く、聞くことに没頭しました。
乾杯の音頭は藤本先生がされました。その挨拶で、「白い巨塔」の主人公財前五郎のモデルはご高名な大阪大学の外科医師である神前五郎先生であるということを我々に教えて下さりました。
19時20分頃より、柳村先生と坂口先生が自己紹介されました。
柳村先生は終始落ち着ており、非の打ち所がないスピーチでした。
坂口先生は始まったばかりの新婚生活の現実と今後の抱負について話されていました。
活動状況は、大坪先生が入院と外来、その他について報告され、竹内先生が治験の進捗やがん遺伝子外来の開設と現時点でまの実績を報告されました。
講評は金沢大学附属病院臨床開発部教授の村山先生にして頂きました。
テーブルスピーチは、荻野先生、仲井先生、毛利郁郎先生、増永先生、渡邊先生より頂戴しました。
中締めの挨拶と一本締めの音頭を佐久間先生がされ、閉会宣言を竹内先生が行い、記念会はお開きとなりました。
記念会は終始和やかな雰囲気で、大変楽しかったです。
個人的には、和田先生、川島先生、佐久間先生に声をかけて頂き、大変嬉しかったです。
総合司会の竹内先生、秘書の堂林さんと小堀さんは、準備と運営で大変だったと思います。
本当にご苦労様でした。
文責:西山 明宏
お久しぶりです。2019年3月に大学院を卒業し医学博士の学位記を頂きました西山です。
遅ればせながら、2018年シーズン後半戦をレポートします。参加したレースは3つで、何れも初参加でした。
9月14日・15日の2日間はツール・ド・のとに参加しました。
2018年から3日間のチャンピオンコースに加え、2日間コースが設けられております。
初日は県庁から輪島の120km、二日目は輪島から珠洲→宇出津→穴水→七尾の160kmの合計280km走りました。
この2日間は本当に天候がよく、奥能登の風景(輪島千枚田や珠洲の見附島など)を満喫しました。
9月30日は小松鉄人レース・ロングの部に参加しました。ロングの部はラン6km、バイク60km、ラン20kmのデュアスロンとなっております。
ツール・ド・のとで長距離バイクした効果が出たと感じました。フィニッシュ後にUPSのメンバーと記念撮影しました。
そして、2018年で最も印象に残ったレースが、11月4日の中能登トレジャートレイルランになります。初のトレイルランで50kmのドリームコースに挑戦しました。
本大会のプロデューサーはプロのトレイルランナーの鏑木毅さんで、初挑戦で50kmは無謀と評価されました。
トレイルは舗装されていない、という意味で、参加したコースのトレイル率は70%で、走る前は全然ピンと来ませんでした。
いざ走ってみると、ゴロゴロした石や岩が転がっている林道や山道、ぬかるみが多く、中にはロープでがけを上ったり、下りたりしました。
山肌にある階段は急すぎて這いつくばって登るなど、普段使わない筋肉を目いっぱい使いました。
エイドステーションで感動した食べ物がありました。汗をかいて塩分が体から抜けていく状態で、口にした“フジッコの塩昆布”は格別な美味しさでした。
いい塩梅の塩加減と昆布のうま味に思わず笑ってしまいました。ゴールに近づくと、無事に戻って来ることができたという安堵感で包まれました。
いつも応援に来られる外勤先の患者さん夫婦が乾燥した塩梅を塩分補給のために渡して下さりました。
ゴールした瞬間は、患者さんの奥さんは感動され目が赤くなっていました。本当にいつも応援ありがとうございます、この場を借りて感謝申し上げます。
文責:西山明宏
この度、金沢大学附属病院 がんセンターに入局しました坂口 裕之です。
出身は長野県と新潟県の県境にある長野県信濃町で育ちました。そこから、地元の高校である、長野県立須坂高等学校を卒業し、2011年に金沢医科大学に入学、卒業後は初期研修医として1年目は恵寿総合病院、2年目は金沢医科大学病院で勤務し、金沢大学附属病院 がんセンターに入局することになりました。
趣味は小学校から大学まで続けていた野球です。特に阪神タイガースの試合結果は翌日の気分に大きく関わってきます。裕之という名前の由来が「代打の神様」である八木 裕さんと「ミスタータイガース」の掛布 雅之さんから一文字ずつ頂いているという事もあり、小学生や中学生の頃は自宅の自分の部屋で勉強をしていると、「八木が代打ででてきたよ!」と父親に大声で呼ばれ、勉強を中断してテレビの前に駆け寄っていたのを覚えています。小学校の際、将来の夢は当然「プロ野球選手」でしたが、中学校、高校と自分の実力を客観的に評価し、いつしか医師を志すようになりました。
私自身、社会人として働きだして、まだ2年間の経験しかありませんが、関わる患者さんを笑顔にすることの大変さを日々味わっております。私のことを安打一本で笑顔にする野球選手の裏には相当の努力があったのだと痛感しています。今後、自分の診療で一人でも多くの患者さんや御家族の方を笑顔にすることができるよう、ここがんセンターで私自身も努力していきたいと思います。
また、この度「内科学会 ことはじめ 2019」にて優秀演題賞を受賞させて頂きました。指導医である谷本先生をはじめ、多くの先生方のお力添えがあり受賞する事が出来ました。今後もこれに満足する事なく、がん治療に少しでも貢献が出来ればと思っています。今後ともご指導、ご鞭撻の程宜しくお願い致します。
文責 坂口 裕之
7月より、金沢大学がん進展制御腫瘍内科および金沢大学附属病院がんセンターでお世話になっております、柳村尚寛と申します。
出身は新潟県で、新潟市から南に60kmほど離れた長岡市で生まれ育ちました。平成26年に新潟大学医学部を卒業し、今年で医師5年目になります。
おおもとの所属は新潟大学の呼吸器・感染症内科で、今回、大学院の博士課程への入学にあたり、
肺癌の領域で世界的な研究をされている矢野聖二先生の研究室に、国内留学という形で勉強させていただく機会をいただきました。
至らない点も多々ありますが、ご指導いただけましたら幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。
文責:柳村尚寛
9月5日水曜日に柿木畠のリトルスパイスで柳村尚宏先生の新人歓迎会がありました。
店内はエキゾチックな雰囲気で、振る舞って頂きましたタイ料理も大変美味しく、歓迎会は終始楽しく和やかでした。
柳村先生は5年目の若手医師です。挨拶では意気込みを語ってくれました。
先生のご活躍にがんセンター・東10病棟一同期待しております。柳村先生には自己紹介のブログをアップしてもらいますので、そちらを見て下さいね。
文責:西山明宏
去る8月25日に東京医大臨床講堂にて第17回FNA-Club Japanが開催されました。この会は超音波内視鏡下穿刺術 (EUS-FNA) の教育と普及を目的とした研究会ですが、
今回は誠に僭越ながら自分が当番世話人を務めさせていただきました。
昨年自分が世話人になった際、いきなり来年の会の当番世話人に指名された時はまさに青天の霹靂でしたが、約1年かけて準備を進めてきました。
今回は「EUS-FNAのさらなる発展を目指して」というサブタイトルをつけ、第一部「EUS-FNAの正診率を上げるために」、第二部「EUS-FNAの新展開」の二部構成としました。
本会では全国から120名余り参加していただきました。参加者は主にEUS-FNAをされる消化器内科の先生でしたが、中には病理の先生や技師さんも参加されました。
自分は当番世話人とともに第一部の座長も担当しました。
今回は学会のワークショップなどにも決して引けを取らない演題が多く集まり、特に第一部の病理に関する演題は他の学会や研究会ではあまり取り上げられない内容であり、大変好評でした。
1年前に当番世話人に指名された時にはどうなることかと思いましたが、無事会を終えることができ、安堵しています。
今後もEUS-FNAの普及、発展に尽力してゆきたいと思っております。
案内
写真:会を終え、6月に富山大学第三内科教授に赴任されたFNA-Club Japan代表世話人の安田一朗先生 (左) と
文責 大坪公士郎
ワンさんの送別会を下本多町の旬菜焼はざまで8月31日金曜日に行いました。
ワンさんから海鮮を食べたいとリクエストがあり、夏限定の海鮮しゃぶしゃぶを堪能してもらいました。
終始笑顔が零れ本当に上機嫌で、写真をたくさん撮ってましたね
送別会の最後には、福田さんと新井さんからプレゼントと腫瘍内科メンバー全員からのメッセージが書かれた色紙がワンさんに贈呈されました。
福田さん、新井さん、プレゼントと色紙の準備、本当にありがとうございました。
ワンさんはこれまでのことを思い出し目が真っ赤になるほど涙し、多くのエピソードを教えてくれました。
金沢に来た最初の頃、ものすごくお腹がすいたときがあり、そんなときに谷本先生、お菓子を差し出してくれたことが本当に嬉しくてまるで昨日のことのように思い出しますと言ってました。
ワンさん、3年間本当にご苦労様でした。
これからもお互い頑張りましょうね。
文責:西山明宏