金沢大学がんセンターブログ

金沢大学がん高度先進治療センター医局における
日々の出来事を適宜更新していきます。

AACR Annual Meeting 2017

2017-05-25 16:57:37 | 日記

201741日から5日にかけてワシントンDCWalter E. Washington Convention CenterにてAACR Annual Meeting 2017が開催されました。

新年度の初日であったため日本人には参加しづらい日程であったこともあり、当科からは谷本が参加させていただきました。

 ホワイトハウスの裏側

今回は昨年投稿した論文の内容をポスター発表させていただきました。私が発表したEGFR遺伝子変異陽性肺癌に関する新たな知見の報告は比較的少なく、免疫チェックポイント阻害薬関連の発表が予想通り多数を占めておりました。一方で、液性検体を用いた網羅的解析に関する発表も非常に多く、世界の興味がダイナミックに動いていることを実感しました。当教室でもすでにCTCに関する研究を立ち上げており、目が離せない分野であります。

アメリカ合衆国の首都であるワシントンDCは言わずと知れた桜の名所であり、「全米桜祭り」を楽しみにしておりましたが、残念ながら突風などの影響でほとんど散ってしまっておりました。しかし、ワシントンDCには無料で入館可能な博物館が集中しており、そのスケールに終始圧倒されました。

巨大な裸人像

また、ワシントンDCで驚いたことは、物価の高さです。調べたところ、全米ではニューヨークよりも物価が高く、1年間快適に過ごすには年収1300万程度必要というレポートがありました。実際に、外食の単価が日本の2-3倍であり、注文したマグロの刺身数切れが約4000円でありました。

緑色のソースはただのわさび

かなり出費をしてしまったものの、世界都市であるワシントンDCのスケールの大きさと文化度の高さを日々感じることができました。 

最後に医局の人事異動であわただしい中、このような発表の機会を与えてくださった矢野教授および当教室の先生方に深く感謝申し上げます。

谷本 拝