金沢発 あれやこれや

-ヒントをくれる存在に感謝しつつ物語をすすめます-

混乱の増すグリーン調達事情27

2020-10-04 22:04:58 | グリーン調達
《韓国のRoHS指令は罰金で尻たたかれる》
7/4に電気・電子製品にフタル酸などの有害物質の
使用制限拡大の通知がでた模様。来年から導入。

良い特徴は、
①欧州RoHSと同じ10アイテムの制限物質指定は、
輸出比重の大きい韓国にとって良い方向
②他国はRoHS指令の目的を読み取れなかったが、
韓国はリサイクル推進と明確に押し出している。
10アイテムはリサイクルを妨げる物質と説明
されており、目的と手段は本家EU-RoHSと同じ。
意味不明の活動に大金が注がれ、効果不明の活動に
陥る恐れを排除している。

きついのは、リサイクル目標を数字で設定させ、
未達の場合にメーカーに罰金を払わせること。

そもそも、リサイクルにつなげるには、廃棄家電の
どこにどんな部品、材料が使われてて、その内部
構造と各部位に含まれる物質の情報が、リサイクル
処理する担当者に伝達されてないと実現できないが、
いまだそんな情報は解体現場に渡ってないと
私は推測してる。

リサイクル業者は、買取業者が
買ってくれない物質目当ての分解は一切しない。
しごく当たり前の真実。損する解体はしない。
おおまかに分解し、プリント基板まわりは
貴金属目当てに溶かすことしかしない。

米粒より小さな部品をミクロン単位で
分解することは解体現場では行わない。
分解すること自体がほぼ不可能だし、
そんなカスのようなものを買い取る
業者はこの世にいない。新品よりも
リサイクルするほうが高くつく。
ここまでの想像ができない人が
キーマンに多すぎて収拾できる人
がいない混乱が継続してる。

政府は罰金を課す以上、リサイクル目標値を現実
目線で設定するという、世界でどの国も経験して
いない仕事に直面するのだろう。

その展開と、そのことが各国のRoHS同等法に
与えるだろう影響には少し興味あり。

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