私ももう定年が近いのであれこれ言わなくなった。
能力のある若い人がいなくなっており、育てられる人が
いないからである。一般論を振り回したくはないが、
世の中が急激に成長してるときはすごい人材を
よくみかけた。いい人材を前にするとわくわくする。
RoHS指令の均質材料の定義を多くのセットメーカー
が間違えていることは理解できてますか。
RoHS指令登場時の均質材料の定義はすみずみまで
ユニフォーム(均一)なマテリアルでした。
それが数年後の改定で、隅々までユニフォームな
マテリアルか、もしくは、工具等でうまく分離すること
が困難な、複数のマテリアルからなる部位。
になりました。
この背景は至極もっともです。
RoHS指令は廃棄家電をすべて埋め立てに回さず
リサイクル率を上げて埋め立て場所をセーブする
ことを目的のひとつにしてました。
ユニフォームな部位だけだと、該当するのは筐体
や金属パーツなどごく一部だけになり、リサイクル率
が低く、埋め立て負担が下がらないからです。
優秀なセットメーカー、特に海外企業は英語圏なので
間違えることなく、新定義に移行しましたが、
英語が苦手な日本企業の多くは古い定義のまま
今も変えてません。
なぜ変えなかったのか
考えるレベルを落として推理してみると、面倒と
現状を変えたくない人情が働いたか。恐らく、
法律より細かく部位分けするほうが、より効果
があるとか、にわかには理解しがたい理屈のもと
変える必要なしと判断したのかなと思います。
なぜ理解しがたいかというと、
すべての製品をRoHS指令の部位定義で分ける
ときれいに残らず均一部位に分かれる
との前提がひどすぎる。
中学生でもおかしいとわかる。
強引に分けることで、本来は定義どおりの部位
分けで20部位で済むところが、100部位
くらいに増えて、逆に管理負担が増えて現場が
混乱するが、それはおかしく映らない。
そもそも、RoHS指令の目的と照らして冷静に、
考えることができたら、効果につながらない、
意味不明の行為だとわかったはず。
よくわからないことがまだあります。
わりと多くのセットメーカーがいまだに分析データ
などの科学的管理を実行せず、不使用確認書など
の信用だけがカギの宣言書で運用してることです。
電気店で販売してる製品は、均一部位でわけると
恐らく、数百、数千部位になるでしょう。
これをひとつひとつ分析し、科学的管理するのは
かなり大変です。法律の定義の解釈を間違える
ほどですから、たいした成果も出せないなか、
大量の人件費と時間を投入できにくい。
そんなストーリーなのかなと思いました。
IPCの精密分析は1件3万円ほど。
1000部位はかると3千万にもなる。
現状は川中、川上企業がタダで提出してる
3千万もかけて何を得るのでしょう。
この話を社内で話したとき、同僚が
絶対分析業界とつながってると興奮してた
このことは今、けっこうピンチにつながってます。
台湾や中東、中国などでRoHS指令同等法が
次々発効してますが、いずれも、認定審査で、
分析データが必須になってます。
日系メーカーはまず、普段集めてない分析データ
をそろえなければならないのと、定義を誤解した
均質材料単位で記入した成分表の説明をその国
の審査官にしなければならない。
たぶん大変だけど、私は心配する立場にない。
この責任者は別にいる。
********
JAMPが運用してた成分調査ツールAISはもろに
均一部位単位の調査をするツールでした。
日本政府が後押しして作り上げた新成分調査
ツールケムシェルパは、当初は均一材料単位の
成分表ツールだったか、途中で、分母を広げて
複数部位をひとつにまとめる機能が追加されて
ようやく混乱を脱して、まともになりつつある。
ユーザーが定義を間違え続ける限り正しい
成分表は作られないので、再教育の努力も
いるのかな。
能力のある若い人がいなくなっており、育てられる人が
いないからである。一般論を振り回したくはないが、
世の中が急激に成長してるときはすごい人材を
よくみかけた。いい人材を前にするとわくわくする。
RoHS指令の均質材料の定義を多くのセットメーカー
が間違えていることは理解できてますか。
RoHS指令登場時の均質材料の定義はすみずみまで
ユニフォーム(均一)なマテリアルでした。
それが数年後の改定で、隅々までユニフォームな
マテリアルか、もしくは、工具等でうまく分離すること
が困難な、複数のマテリアルからなる部位。
になりました。
この背景は至極もっともです。
RoHS指令は廃棄家電をすべて埋め立てに回さず
リサイクル率を上げて埋め立て場所をセーブする
ことを目的のひとつにしてました。
ユニフォームな部位だけだと、該当するのは筐体
や金属パーツなどごく一部だけになり、リサイクル率
が低く、埋め立て負担が下がらないからです。
優秀なセットメーカー、特に海外企業は英語圏なので
間違えることなく、新定義に移行しましたが、
英語が苦手な日本企業の多くは古い定義のまま
今も変えてません。
なぜ変えなかったのか
考えるレベルを落として推理してみると、面倒と
現状を変えたくない人情が働いたか。恐らく、
法律より細かく部位分けするほうが、より効果
があるとか、にわかには理解しがたい理屈のもと
変える必要なしと判断したのかなと思います。
なぜ理解しがたいかというと、
すべての製品をRoHS指令の部位定義で分ける
ときれいに残らず均一部位に分かれる
との前提がひどすぎる。
中学生でもおかしいとわかる。
強引に分けることで、本来は定義どおりの部位
分けで20部位で済むところが、100部位
くらいに増えて、逆に管理負担が増えて現場が
混乱するが、それはおかしく映らない。
そもそも、RoHS指令の目的と照らして冷静に、
考えることができたら、効果につながらない、
意味不明の行為だとわかったはず。
よくわからないことがまだあります。
わりと多くのセットメーカーがいまだに分析データ
などの科学的管理を実行せず、不使用確認書など
の信用だけがカギの宣言書で運用してることです。
電気店で販売してる製品は、均一部位でわけると
恐らく、数百、数千部位になるでしょう。
これをひとつひとつ分析し、科学的管理するのは
かなり大変です。法律の定義の解釈を間違える
ほどですから、たいした成果も出せないなか、
大量の人件費と時間を投入できにくい。
そんなストーリーなのかなと思いました。
IPCの精密分析は1件3万円ほど。
1000部位はかると3千万にもなる。
現状は川中、川上企業がタダで提出してる
3千万もかけて何を得るのでしょう。
この話を社内で話したとき、同僚が
絶対分析業界とつながってると興奮してた
このことは今、けっこうピンチにつながってます。
台湾や中東、中国などでRoHS指令同等法が
次々発効してますが、いずれも、認定審査で、
分析データが必須になってます。
日系メーカーはまず、普段集めてない分析データ
をそろえなければならないのと、定義を誤解した
均質材料単位で記入した成分表の説明をその国
の審査官にしなければならない。
たぶん大変だけど、私は心配する立場にない。
この責任者は別にいる。
********
JAMPが運用してた成分調査ツールAISはもろに
均一部位単位の調査をするツールでした。
日本政府が後押しして作り上げた新成分調査
ツールケムシェルパは、当初は均一材料単位の
成分表ツールだったか、途中で、分母を広げて
複数部位をひとつにまとめる機能が追加されて
ようやく混乱を脱して、まともになりつつある。
ユーザーが定義を間違え続ける限り正しい
成分表は作られないので、再教育の努力も
いるのかな。