金沢発 あれやこれや

-ヒントをくれる存在に感謝しつつ物語をすすめます-

混乱の増すグリーン調達事情26

2020-08-22 22:19:17 | グリーン調達
私ももう定年が近いのであれこれ言わなくなった。
能力のある若い人がいなくなっており、育てられる人が
いないからである。一般論を振り回したくはないが、
世の中が急激に成長してるときはすごい人材を
よくみかけた。いい人材を前にするとわくわくする。

RoHS指令の均質材料の定義を多くのセットメーカー
が間違えていることは理解できてますか。

RoHS指令登場時の均質材料の定義はすみずみまで
ユニフォーム(均一)なマテリアルでした。

それが数年後の改定で、隅々までユニフォームな
マテリアルか、もしくは、工具等でうまく分離すること
が困難な、複数のマテリアルからなる部位。
になりました。

この背景は至極もっともです。
RoHS指令は廃棄家電をすべて埋め立てに回さず
リサイクル率を上げて埋め立て場所をセーブする
ことを目的のひとつにしてました。
ユニフォームな部位だけだと、該当するのは筐体
や金属パーツなどごく一部だけになり、リサイクル率
が低く、埋め立て負担が下がらないからです。

優秀なセットメーカー、特に海外企業は英語圏なので
間違えることなく、新定義に移行しましたが、
英語が苦手な日本企業の多くは古い定義のまま
今も変えてません。

なぜ変えなかったのか

考えるレベルを落として推理してみると、面倒と
現状を変えたくない人情が働いたか。恐らく、
法律より細かく部位分けするほうが、より効果
があるとか、にわかには理解しがたい理屈のもと
変える必要なしと判断したのかなと思います。

なぜ理解しがたいかというと、
 すべての製品をRoHS指令の部位定義で分ける
 ときれいに残らず均一部位に分かれる
との前提がひどすぎる。
中学生でもおかしいとわかる。
強引に分けることで、本来は定義どおりの部位
分けで20部位で済むところが、100部位
くらいに増えて、逆に管理負担が増えて現場が
混乱するが、それはおかしく映らない。

そもそも、RoHS指令の目的と照らして冷静に、
考えることができたら、効果につながらない、
意味不明の行為だとわかったはず。

よくわからないことがまだあります。

わりと多くのセットメーカーがいまだに分析データ
などの科学的管理を実行せず、不使用確認書など
の信用だけがカギの宣言書で運用してることです。

電気店で販売してる製品は、均一部位でわけると
恐らく、数百、数千部位になるでしょう。
これをひとつひとつ分析し、科学的管理するのは
かなり大変です。法律の定義の解釈を間違える
ほどですから、たいした成果も出せないなか、
大量の人件費と時間を投入できにくい。
そんなストーリーなのかなと思いました。

 IPCの精密分析は1件3万円ほど。
 1000部位はかると3千万にもなる。
 現状は川中、川上企業がタダで提出してる
 3千万もかけて何を得るのでしょう。
 この話を社内で話したとき、同僚が
 絶対分析業界とつながってると興奮してた

このことは今、けっこうピンチにつながってます。
台湾や中東、中国などでRoHS指令同等法が
次々発効してますが、いずれも、認定審査で、
分析データが必須になってます。

日系メーカーはまず、普段集めてない分析データ
をそろえなければならないのと、定義を誤解した
均質材料単位で記入した成分表の説明をその国
の審査官にしなければならない。

たぶん大変だけど、私は心配する立場にない。
この責任者は別にいる。

     ********
JAMPが運用してた成分調査ツールAISはもろに
均一部位単位の調査をするツールでした。
日本政府が後押しして作り上げた新成分調査
ツールケムシェルパは、当初は均一材料単位の
成分表ツールだったか、途中で、分母を広げて
複数部位をひとつにまとめる機能が追加されて
ようやく混乱を脱して、まともになりつつある。
ユーザーが定義を間違え続ける限り正しい
成分表は作られないので、再教育の努力も
いるのかな。
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菩薩とはその4

2020-08-13 23:47:31 | スピリチュアルコラム
人間を見極めること

相変わらずスピリチャルが大流行。
人間の進化には天井が無く、可能性は無限大で
わくわく感が先行してます。

これは人間が対象を見通す力が低いから。
わかってたら酔いしれることなどできません。

人間に相手の心を見通す力があれば、戦争も起きにくいし、
予想外の敵襲ということもありません。
対決はすべて予見された時間と場所で始まります。

人間は力が無さ過ぎて、周りが見えてない部分が多く、
知らぬ間に閉じこもり、自分勝手な妄想にふけがち。
神様という存在を前にしても、それに気づけない者が
多数ですが、もし気づいてしまうと、それはもう
赤っ恥どころの話ではなくなります。

まず、スーパーマンのような独立した超人はいません。
もしそのような超人がいたら、必ずそのまわりは
能力に比例した神様や精霊が取り囲んでて、
大事なことは神様が指示し、ファミリーで行動します。

私もよくわかりませんが、神様という存在は、
これぞという人間には、その事実をやんわりと
伝えてるように思います。

中学のころでしたか、いつもどおりぼおっと
景色を眺めていたとき、ふと、人間がゴリラや
チンパンジーの次に続く動物のように見えて
おえっとなったことがあります。
動物園にいる動物のひとつのように。

普通、人間は別格に考えるじゃないですか。
事実を突きつけられたのですね。まだ中学なのに。

神様は人間の進化の延長線上にはおられません。
畏怖と尊敬の対象です。
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