金沢発 あれやこれや

-ヒントをくれる存在に感謝しつつ物語をすすめます-

前後不覚の日々 9

2012-04-02 23:50:29 | スピリチュアルコラム
≪高野山案内犬ゴンとの出会い後日談2≫

金沢に戻った私は、ある日北国観光のバス旅行に、高野山宿坊
に泊まり慈尊院や犬飼山転法輪寺を巡るプランを見つけ、参加
することにしました。宿坊は前田家ゆかりの天徳院、加賀藩
前田家が珠姫の菩提所として高野山に建立したものです。
四国詣では鳴和観光さんが得意のようでそのときも鳴和観光
さんのバスでした。

出発してまもなく気づいたのは、ほとんどの参加者が四国八十八
箇所参りの達成報告が目的であること。私だけが唯一、慈尊院
訪問がメインでした。装束から違う皆さんのなかで始終ひとり
浮いてましたが、さすが八十八箇所を巡るほどの方たち、アル
バムにまとめた道中の写真を見せていただき、まだ渡ったこと
ない四国での遍路風景を想像しました。
私はそのお返しに持参した高野山の案内犬ゴンの本を見せて
この犬の像ができたのでそれを見に行くのですと説明しました
が面白い変わり者と見られました。
宿坊では朝の勤行に参加したり貴重な体験をしました。

慈尊院では建物の説明から始まり、ご住職による大画面テレビ
を駆使した寺ならぬゴンの熱心な説明があった後は15分くら
いしか自由時間がなく、まずゴンの本の裏表紙に慈尊院の朱印
をもらい、ペットお守りを買ったのち、ゴンの石像を探し当て
その前であれこれ思いをはせてるうちにもう時間がきました。
なにしろ団体でつめかけてるので、私の個人的な体験談で
ご住職を占有する間などありません。

何も知らず観光にきてあれだけ熱心に犬の説明聞くと、ゴンに
じかに会ったことなければ、住職が相当いぬ好きな寺 という
印象が残るだけだが、ご住職がやりたい事であり、なにより
ゴンへの感謝なので、私はほほえましく感じました。

予定時間が満ち、次の目的地転法輪寺に向かうためバスに乗り
出発しようとした時、ご住職がバスを見送りに門まででら
れてました。そのとき、同乗してた人が
「あら、住職が見送りに出るなんて珍しい」と叫びました。
恐らくかなり珍しい事だったのでしょう。

私は自分の席に戻った時に、正体はわからないが、背の低い
霊体がバスまでついてきてたのに気づき、あれーと驚いてて
ご住職に笑顔で手を振ったが十分な余裕はありませんでした。
その者はしばらく私の近くにいましたが、今は戻ったように
思います。まったく敵意の無く横にちょこんと座ってる霊で
した。

訪問した密かな目的に、ゴンが自分が死んだことがわからず
まだ参拝者を案内しようと山道をさまよってないかの確認が
ありました。そんな気配は感じなかったのでとりあえず安心
して帰路につきました。

転法輪寺は弘法大師ゆかりの寺であるとともに、以後の私の
感謝の対象となる丹生明神、狩場明神を祭神と祭っており
とても興味深くお参りしました。

自宅に帰り、道中を思い起こしてたなか、慈尊院の当時の
飼い犬 カイ を見るのを忘れたと気づき一声あげました。
カイはその後一生を終え亡くなったそうです。
カイよごめんなさい。

コメント
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