≪RoHS指令ってどんな法律かFAQで学ぶ≫
諸々の事情により時既に遅しという時期に掲載する
この企画、誤解してる人があまりに多く注意しても
逆に笑われるだけなので忘れたころにあげます。
英語資料参照のため少しずつアップして完成させます。
①RoHS指令は何を対象にした法律か
RoHS指令は英語では以下の題名です。
Directive on the restriction of the use of certain hazardous
substances in electrical and electronic equipment
ここだけ読むと電気電子装置全般を対象にしてるよう間違えがち。
しかし設問9.8で、規制は完成セットにしか適用されないと
はっきり書かれてます。
ですから、規制は電気店で販売してる完成済み電気電子製品を
想定して書かれてると考えるのが正解でしょう。
②セットメーカーは何を間違えたのか
ここでHomogeneous materialの定義をふりかえります。
Homogeneous material is either
1. A material with a uniform composition throughout; or
2. A material that consists of a combination of materials,
that cannot be disjointed or separated into different
materials by mechanical actions such as unscrewing,
cutting,crushing,grinding or abrasive processes.
均質材料とは
全体に均一な組成を有する材料。
または、緩め、切断、粉砕、研削、研磨処理
などの機械的作用により異なる材料に分離できない
複数材料の組み合わせによる材料
の2種類あると勉強しました。
繰り返しますが、RoHS指令は完成済み電機電子製品を
対象にした法律です。それなのにその説明で
なぜ機械装置や工具による分解プロセスが登場するの
でしょう。なぜかわかりますか。
それはその記述がまさに廃棄家電製品をリサイクル
するときに業者が分解する工程を表してるからです。
政府やセットメーカーのかなりの担当者がこのことに
気づけず、EUがセットメーカー向けにどんな単位で
含有規制するのか気を回して説明したものとすっかり
勘違いしたように見えます。
これは口をあんぐりあけるしかありません。
リサイクル業者が精密工作機器を使い、多額の費用を
かけて徹底的に均一部位に分解してると思いますか。
薄いめっき層を時間かけてはがしてると思いますか。
するわけないでしょう。コストにみあいません。
金を含む部位と樹脂部品以外のリサイクルしにくい
部位は焼却や埋め立てにまわされるでしょう。
セットメーカーは自社製品のどの部分がどの程度
リサイクルされるか勉強し、やりすぎない程度の
内容で部品メーカーに要求を出すことが求まれます。
今までそれができてなくて、分析費用など対策
コストが川中にしわよせされてた感じが強い。
やりすぎは無意味なだけでなく、コストアップにも
つながります。消費者は歓迎しません。
RoHS/WEEEのペア法律が具体的に掲げた目標は
廃棄家電の回収率とリサイクル率向上。これに
リサイクル現場では全く役に立たないほどに
ミクロな部位に分けて、強引に分析させた情報は
ほとんど貢献しません。
おかしいとかやりすぎとかムダと思わず、全く
疑うことしなかった人は力量があやしい。
RoHS指令規制しきい値は廃棄家電のリサイクル率
をあげるのが第一目標。再生処理するときに含有
してるとやっかいな物質をなくす。樹脂は再生時
分離しにくい臭素を含む難燃剤を規制した。
メーカーは自社製品がリサイクルされるとき、
どう分解され、どの部分が再生され、どの部分が
ゴミとなるか想定化し、リサイクルされる各
ブロックをそれぞれ均質部位とみなし、その重量
を分母として規制達成程度を計算する。その結果
を伝達情報として添えるべきなのですが
そうしてる日系メーカーいますかね。
自社製品のリサイクル率アピールが少ないことが
メーカーの理解の低さを示してます。
-----
こちらのサイトによるとスマホでリサイクルされる
金属は、銅、金、銀、白金、インジウムの5つ。
http://eco3e.eu/products/mobile-phone/
-----
EUがRoHS2で狙った目標のひとつに、リサイクル作業
従事者のこうむる健康被害と環境影響リスクの低減が
あります。家電を分解するときに発生する微細チリが
肺にはいるとたとえ有害物質でなくてもひどく身体に
悪かったりします。EUはそれを減らすことを目指した
がメーカーにはうまく伝わらなかったようです。
諸々の事情により時既に遅しという時期に掲載する
この企画、誤解してる人があまりに多く注意しても
逆に笑われるだけなので忘れたころにあげます。
英語資料参照のため少しずつアップして完成させます。
①RoHS指令は何を対象にした法律か
RoHS指令は英語では以下の題名です。
Directive on the restriction of the use of certain hazardous
substances in electrical and electronic equipment
ここだけ読むと電気電子装置全般を対象にしてるよう間違えがち。
しかし設問9.8で、規制は完成セットにしか適用されないと
はっきり書かれてます。
ですから、規制は電気店で販売してる完成済み電気電子製品を
想定して書かれてると考えるのが正解でしょう。
②セットメーカーは何を間違えたのか
ここでHomogeneous materialの定義をふりかえります。
Homogeneous material is either
1. A material with a uniform composition throughout; or
2. A material that consists of a combination of materials,
that cannot be disjointed or separated into different
materials by mechanical actions such as unscrewing,
cutting,crushing,grinding or abrasive processes.
均質材料とは
全体に均一な組成を有する材料。
または、緩め、切断、粉砕、研削、研磨処理
などの機械的作用により異なる材料に分離できない
複数材料の組み合わせによる材料
の2種類あると勉強しました。
繰り返しますが、RoHS指令は完成済み電機電子製品を
対象にした法律です。それなのにその説明で
なぜ機械装置や工具による分解プロセスが登場するの
でしょう。なぜかわかりますか。
それはその記述がまさに廃棄家電製品をリサイクル
するときに業者が分解する工程を表してるからです。
政府やセットメーカーのかなりの担当者がこのことに
気づけず、EUがセットメーカー向けにどんな単位で
含有規制するのか気を回して説明したものとすっかり
勘違いしたように見えます。
これは口をあんぐりあけるしかありません。
リサイクル業者が精密工作機器を使い、多額の費用を
かけて徹底的に均一部位に分解してると思いますか。
薄いめっき層を時間かけてはがしてると思いますか。
するわけないでしょう。コストにみあいません。
金を含む部位と樹脂部品以外のリサイクルしにくい
部位は焼却や埋め立てにまわされるでしょう。
セットメーカーは自社製品のどの部分がどの程度
リサイクルされるか勉強し、やりすぎない程度の
内容で部品メーカーに要求を出すことが求まれます。
今までそれができてなくて、分析費用など対策
コストが川中にしわよせされてた感じが強い。
やりすぎは無意味なだけでなく、コストアップにも
つながります。消費者は歓迎しません。
RoHS/WEEEのペア法律が具体的に掲げた目標は
廃棄家電の回収率とリサイクル率向上。これに
リサイクル現場では全く役に立たないほどに
ミクロな部位に分けて、強引に分析させた情報は
ほとんど貢献しません。
おかしいとかやりすぎとかムダと思わず、全く
疑うことしなかった人は力量があやしい。
RoHS指令規制しきい値は廃棄家電のリサイクル率
をあげるのが第一目標。再生処理するときに含有
してるとやっかいな物質をなくす。樹脂は再生時
分離しにくい臭素を含む難燃剤を規制した。
メーカーは自社製品がリサイクルされるとき、
どう分解され、どの部分が再生され、どの部分が
ゴミとなるか想定化し、リサイクルされる各
ブロックをそれぞれ均質部位とみなし、その重量
を分母として規制達成程度を計算する。その結果
を伝達情報として添えるべきなのですが
そうしてる日系メーカーいますかね。
自社製品のリサイクル率アピールが少ないことが
メーカーの理解の低さを示してます。
-----
こちらのサイトによるとスマホでリサイクルされる
金属は、銅、金、銀、白金、インジウムの5つ。
http://eco3e.eu/products/mobile-phone/
-----
EUがRoHS2で狙った目標のひとつに、リサイクル作業
従事者のこうむる健康被害と環境影響リスクの低減が
あります。家電を分解するときに発生する微細チリが
肺にはいるとたとえ有害物質でなくてもひどく身体に
悪かったりします。EUはそれを減らすことを目指した
がメーカーにはうまく伝わらなかったようです。