金沢発 あれやこれや

-ヒントをくれる存在に感謝しつつ物語をすすめます-

混乱の増すグリーン調達事情13

2016-08-12 09:25:39 | グリーン調達
《グリーン購入法のスマホ適用》
この法律は政府機関および市町村からなる自治体と
その関係機関が、一般製品よりグリーンな仕様の
製品・サービスを優先的に購入することにより、
製品全体の環境度の押し上げをはかるものと理解
してます。

少しちくりする言い方すると、実績を優先したのか
ハードルは高くなく、申請すれば承認もらえる
ケースが多いです。そのせいか、折角設定したのに
どのメーカーも申請してない製品ジャンルが
あります。省エネ大賞のように明らかにこれより
消費者に訴求力のある賞も存在してますし
無視されることもあるのでしょう。
中くらいのちくりを言うと、資料が日本語しかなく
海外からの申請に対し全く親切ではありません。
国内メーカー優先とは書かれてませんが、結果
としてそう見えてしまいます。この市場はわりと
でかく、貿易障壁に見られるとややこしい。

さて、海の向こうではスマホに対するEPEAT認証
基準が検討中とのことで、環境ラベル業界では
注目の的でしたが、日本はかなりあっさりと
グリーン購入法にスマホ認証基準を設定しました。

認証されると、政府と自治体、学校を含む政府
関連機関が優先して購入しなければならない法律
なので、市場を独占できてかなり有利です。

先日、各キャリアのホームページで対応状況を
調べてみました。そしたらなんと、検討してる
キャリアはソフトバンクくらいとわかりました。
ドコモとKDDIは未着手の可能性があります。
政治家や官僚、役人、病院や学校関係者がみんな
ソフトバンクスマホで統一されたらさぞ見事な
風景で、戦略効果ばつぐんでしょう。

話をEPEATにもどすと、iFixitがAppleやSamsung
製品の分解しにくさ、修理困難さを指摘し、
EPEATはそこもちゃんと環境要素として評価する
ようにと主張してました。
グリーン購入法はどんなものさしで評価するで
しょうか。

たぶん世界初のスマホ環境ラベルになるため
多少の混乱はあると思います。
交換用バッテリーを発売から6年後まで在庫する
というのは、グリーン思想に照らすとなるほどと
思いますが今の生き馬の目をぬくような開発・
販売競争状態からすると非現実的かもしれません。
6年間競争に耐えて存続し続けるメーカーは
ほんのひとにぎりです。

※NTTSTORE掲載情報によると、Huaweiの
 P9とP9 Liteは対応しててGPN登録も済
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