はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

素晴らしきドラマ2 つあり。

2011年06月13日 17時49分39秒 | テレビ番組シリーズ
今のこの混沌とした時代を生きる僕らにこそ
必要とすべき世界観だと
勝手に思わせて頂いている2つのドラマ がある。
毎週日曜夜放送の『マルモのおきて』と
毎週木曜夜放送の『ハガネの女』である。

『マルモ』は
大手文具メーカー平社員のマルモが
ひょんな事から亡くなった友人の、双子の子供を引き取り
ついでに犬も引き取って
各々互いに成長してゆくコメディドラマ。
『ハガネ』は
小学校教師のハガネが問題クラスの担任となり
様々な問題に生徒・親・教師・社会へ真っ向から立ち向かう
学園ドラマである。

全く違う作家、演出家、製作会社によって作り出された
それぞれ全く別物のドラマであるが
不思議とこの2つには
根底に共通するコンセプトが存在するようだ。
それは「実直」「愛」「強さ」「絆」「癒し」である。

「」に入ったそれらがもたらす影響は凄い。
はっきりとしたコンセプトにより
架空のお話にリアリティが生まれ
ストーリーがより身近に感じられ
我が事、我が家族の事
我が社や国や地域の事のようにすら思えてくる。
僕らがそれらを強く求めている証。
放送時間約1時間は
まさに現代のお茶の間にふさわしい時間の流れだ。

両ドラマとも健全なホームドラマと言えよう。
『マルモ』は果てしなく明るい
『ハガネ』は果てしなく不思議な
ホームコメディドラマである。

小説より漫画より映画よりテレビより現実が
広い意味合いでドラマチックになっている現代に於いて
娯楽、テレビドラマは今までより更に刺激的に
そして強い過激さと個性を要求され続けているように思う。

エスカレートしてゆくその声に答えようと
作り手の大人たちが脳味噌をひねりまくっている。
不感症気味な世の中を喜ばせるのは容易な事じゃない。
ひねりすぎな気もしてならないくらいだ。

『マルモ』と『ハガネ』2つのドラマは
ひねった頭を伸ばして更にアイロンをかけたような発想がある。
確かに、そう思う。
“ただされて”いるのだ。

両ドラマ共、基本ベタベタなストーリー。
定番のテーマでもってコミカルで安全POPだが
よくよく見れば結構エグい。
どちらも一見子供が目立ってかわいい様子だが
しかし大人の現実がしっかり絡み付き
ドロドロ感満載なのである。
結構悲惨だ。

個人的考えも含めて言えば
エグくてグロいリアリティは正直もう過食気味。
過食過ぎて拒食みたいな、そんなの捨てて
おば様が韓流純愛ドラマにハマるようなもの。
ドロドロはもうお腹いっぱい
あんましいらないのだ。
冷静に観ると意外とグロいのに
この2つのドラマは不思議と爽やかだ。
いっっっぱい食べられる。
スーッと入って来て
しっかり心に栄養となって残るのだ。

それは
そんなものをも超越してしまう程の
無我夢中なまでの明るさが全面覆っているからである。
共感できる無邪気さとひたむきさ
たくましさもある。

マルモも双子もムックも大人たちも
ハガネも教師達も生徒達も親達も
みんな自分自身と仲間との関係の上
ドラマの中の現代社会に於いて
何があろうがしゃかりきに明るいのだ。
明るく全てをバシバシに乗り越えクリアーし成長してゆくのである。

そんな「実直」なドラマにスペシャルな「愛」と「強さ」を感じ
僕らは「絆」と「癒し」を求めて
また『マルモ』と『ハガネ』のイカした奴らに会いたくなる。

ハマってみたら楽になる。
楽しくて興奮する。
顔の筋肉が自然とゆるみ
あぁ良いシワ出来そうだ
なんて思ってまた微笑む自分に気付く。
そんなドラマはなかなかあったもんじゃない。

そしてこの2つのドラマは
僕ら世代がビビッとくるたくさんの作品を
良い意味広くオマージュしている。
それに、幅広い年齢層にウケる要素が
各所に多くちりばめられている。
年代としてもそうだが
人間としてDNAから刷り込まれた感覚をくすぐる術を、狙い所を
これらドラマは知っているのだ。

子役にも注目である。
子役の演技が本当に上手い。
いちいちびっくりさせられる。
その演技力は大人を越えているくらいだ。

何でこんなに上手いんだ?なんてドラマを観る度に思う。
昔の子役はかわいく元気なだけだったように思う。
それで充分だった。
今はある意味知的でもある。
子供のくせして最早何かを背負い込むような切なさもある。
しっかり演じているというよりは
役としてドラマの中でしっかり生活しているといった具合だ。
ちゃんと遊べている。

子役は、子供はみんな元々いわゆる天才なのかもしれない。
昔の演出家やプロデューサーは大概それに気付けず
子役に“ただそこにいて、元気に叫ぶ”だけを要求してきたのかも。
決めつけた子供らしさの演技をさせて
ブラウン管の前にいる僕らに媚を売らせていたのかもしれない。

子役はズルいと言うが
そんな大人の思惑に
昔の子役がもし気付いて演技をしていたとすれば
ある意味、まさにズルいはハマり文句である。

と、するならば
子供も大人もそんな面倒な駆け引きをやめた状態が
今の子役の演技なのかもしれない。
勝手ながら、そう思ったりしている。

自由なようで不自由な現代で
解き放たれた演技を魅せる子供たちは
各々『マルモ』『ハガネ』それぞれを
どう解釈して演じているのだろう。
ちょいとキレものの今の世代の大人たちが
賢い子供たちに全てを投げ掛け
それをきちんと受け止め理解しているカタチ
あの演技が、その答えなのだろう。

理屈抜き!童心に帰るような、母性本能をくすぐるような
そんな遊び心満載のドラマ『マルモのおきて』

わざとか否か、摩訶不思議な感覚の演出と
エキストラを駆使した奇妙なリアリティの追求。
どこまでも前向きなドラマ
『ハガネの女』

2つのドラマは既に終盤にさしかかっている。
それぞれの幸せに対する答えは
果たして透明で前向きなものであろうか。
きっと最後まで元気に突っ走ってくれるだろう。
楽しみで仕方ない。

家族みんなで楽しんで
家族みんなで元気になれる
明るくぶっ飛んだ
そんなホームコメディドラマがあれば
これから何があろうとも
僕らは全てを受け入れて
元気にすくすく育ってゆける。

これからも
そんなドラマを大いに期待!

めけめけ~。

写真。これはマルモ。


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2 コメント

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マルモ! (みぃ)
2011-06-13 21:20:47
なぜかうちの息子のクラスでも
話題になっているようで、
「今夜はマルモぜ~ったいに観る!」と
言いながら、野球観戦疲れで
15分くらいみてzzzzzz.....でした(笑)

実は私も昨日初めて見ました。
初めてだったけど、最後はマルモと一緒に
しっかり涙ぐんでいました(笑)

阿部サダヲ、はまり役じゃないっすか?
愛犬ムックもかわいい♪
最後、みんなで床拭きしてて
絡み合ってこけるとこなんか、
微笑ましくて超笑えました

しかし、カナさんが言ってた
「家族は一から作るもの」というセリフには
ちょっとひっかかりが…
縁があれば、十からでも二十からでも
家族になれるんじゃないかって思いました。

ま、マルモんとこの今後の展開は見え見えですがね(笑)
みぃさん。 (ばんぱく。)
2011-06-15 09:49:04
カナさんのあのセリフ
マルモを通じて
家族みんなで様々考えるのも
ホームドラマの醍醐味です!

そう
大人も子供も
たっぷり楽しめる
良いドラマです!

でもやっぱし
眠くなっちゃいますよね(笑)
是非DVDを!
あらゆる立場からの
家族のあり方の考えが
のぞけます!

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