はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

奥田民生ライブ行く。

2013年11月09日 10時58分36秒 | 音楽全般シリーズ
あれは確か僕が中学生の頃
アマチュアバンドが腕を競うイカ天(いかすバンド天国)という番組が大ブレイクしていた。
イカ天から出たイカ天バンドも大流行。
日本のロック&ポップスはごった煮のどんちゃん祭と化していた。

その頃僕は父親の影響で60年代70年代アイドルを聴き
母親の影響でビートルズやモンキーズを聴き
自分ではRCサクセションにはまり
なんだかやっぱりごった煮のどんちゃん祭と化していたのだった。

中学3年から高校1年くらいだろうか
レンタルショップでユニコーンのBOOMやPANIC ATTACKや服部といったアルバムを目にしたのは。
買うのはあれだが借りてみようなんて、ユニコーンに、そこからハマってゆく。

遊びと、心得、渋い暴力的実験と、おちゃめアレンジ
ユニコーンに僕は、なんとなくそんな勝手なイメージを描く。
解散し、復活したユニコーン。
そのただ中で、僕は奥田民生さんのソロにもハマる。
こちらは成熟したおっさんの楽しい遠足ってイメージ。大好きである。
成熟しすぎてついてゆけない曲も中にはあるが…無理やりついていって怪我をしてみたりしている。

先日、仕事をがんばって切り上げて、奥田民生のライブへでかけた。
楽しかったな~♪つかの間の贅沢な休息をとれたって気になれた。
聴きなれた曲でもアレンジがたまらなくかっこいい。
今月リリースされるNEWアルバムの中からも数曲やっていたが
こちらもズバーンと、どストレートにかっこいい。
めいっぱい遊びたいおっさんのギリギリラインのエンタテインメントを感じて
そのスレスレ感が不思議なかっこよさを醸し出している。
絶妙な渋さである。すごい。
ゆるゆる~っと内側から燃える何かを観客が掴まされた瞬間の盛り上がりをみて
奥田民生さんの凄さってやつをあらためて感じた。
なにはともあれ、ぐちぐち言わずに楽しかった!ってやつだ。

「考えるな、感じろ」つまりは「頭で考えるな、肌でつかめ」ってことを
だいぶ昔にブルース・リーが述べている。
それこそ全ての行いの根幹、楽しさへの理想であり、単純明快だが、すこぶる難解だ。
難解と感じてしまうことこそ、その域を達観できていない証なのかもしれないが
その落とし穴は、もしかしたら誰もが通るいばらの道で
誰もが既に感じる素晴らしさを知っているのかもしれない。
しかしみんな必ず道に迷う。
楽しい遠足の途中で暗雲がたちこめる。
無数の分かれ道。どちらへ進むかなんて分かっている筈なのに見失う。
つらい。苦しい。もがいてみせる。悪循環を放浪する頭。
再び楽しい遠足のルートへ戻るのは、意外や意外、しごく簡単なことなのかもしれない。
その簡単が、難しいから、人はまた彷徨うのである。
貫通して、また壁にぶつかり、貫通しての繰り返し。
でも、誰しも必ず1度は貫通を経験しているのだから
頭と肌の世界の境目を感じる楽しさは熟知しているはずで
仕組み図も、そこへ至るマップも持ち合わせているはずなのである。

ステージの向こう側の現実はさておいても、民生さんがみせてくれたライブでは
突き抜けた後の大草原が広がっていた。
どこまでも広く、うだうだできて、呑気だ。
よし、先を急ごう!と思えばすぐゆけるし、ごろごろしたけりゃとどまれる。
理屈なんて無意味に楽しめるライブを見られて満足である。そんなふうに思う。

また今日も事務所にこもってお仕事である。
寒さは日に日に増してゆく。ちゃんと地球が回っている証だ。
忙しくてたまらない。ちゃんとお仕事が回っている証。
朝が来て、夜が来る。ちゃんと時計が回っている証。
今ここには理屈などない。ただ自分がいるだけだ。

♪僕らの自由を 僕らの青春を
おおげさに言うのならば きっとそういうことなんだろう♪

ちょいと口ずさんでみる。
風が今日もおだやかに吹いている。
奥田民生 『イージュー★ライダー』


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