はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

北海道中膝栗毛。

2011年10月14日 18時12分46秒 | 出張中の日常シリーズ
北海道は良い天気である。
暑いっ!
今日いた帯広は日中気温23度くらいにまで達した。
「この時期23度はありがたい」
と、タクシー運転手が言っていた。
極寒の北海道ならではなご意見である。

北海道の主要な町中は、流しているタクシー車両が目立つ。
もちろん、箇所箇所待機している車両もわんさかあるが
それと同じくらいの勢いで空車タクシーがブンブン走り回っている。

釧路、北見、帯広、旭川、札幌、小樽、苫小牧、室蘭、紋別、函館
営業で回る道内の町で、タクシーをよく路上で拾ったものだ。
空車で走り回っているので
わざわざ呼ばずとも、駅等まで出向く必要もなく
結構簡単にタクシーが拾えて便利である。

そもそも北海道はタクシー自体の台数が多い気がする。
北海道だけでなく、どの地域もタクシードライバーは多いとは思う。
不況だとタクシー運転手の成り手が増える
人生最後の職のトリデか
なんて聞いた事がある。
職業を転々とし、タクシーの運転手にいきつく方も少なくない。
日本全国そんな感じなのだろうが
でも気のせいか、やっぱり北海道はその中でも
とりわけタクシーが目立って仕方ない。
流れ流れて北海道でタクシー乗ってます
みたいなワケありチックなおっさんもいそう。
不思議と女性ドライバーも多い。
つまりはやっぱりタクシーうじゃうじゃな訳だ。

北海道は観光が盛んという事もあろう。
お年寄りも多いし
それなりに需要があるって事だろうと思う。

路上でタクシーを拾うという行為
東京では当たり前なのだが
地方ではなかなか無いらしい。
「ここらじゃタクシー呼ばんとつかまんないよ」
全国各地営業回りで頻繁にタクシーを利用していて
「拾おうと思って探したけど、全然走ってないんすね」
っちゅう僕に
運転手がよく返す言葉である。

「今ちょうど駅から○○までお客さんを乗せて行ってさ
待機所へ帰る所だったんだよね。
路上で拾ってもらうなんて本当珍しい。
何年ぶりだろう」
なんて言われた事もある。

北海道では、結構つかまる。
昨日も、商談後
路上でタクシー拾って釧路駅へと向かったし。

だから今日も帯広の郊外で商談を終え
「タクシーは適当にそこらで拾います」
なんて余裕ぶっこいて店を後にし
タクシー探してウロウロしたが
こういう時に限ってタクシーが全く走っていない。
散々歩いてもタクシーは全く見つからない。
呼べば良いのを
僕の悪い癖で意地張って探し続けてしまった。

もう、自分がどこを歩いているのかすらわからない。
キョロキョロせども、タクシーの「タ」の字も見当たらない。
イライラしてガードレールを蹴ったら
変に小指をぶつけ、痛い思いをしてまたより一層イライラ。
タクシー、何であんなにいっぱい走っていたのに
こんなにまったく走ってないんじゃい!

暑いし、汗かくし
もう、もう嫌だーっ!

結局やっぱり見つからず
もういい加減意地に妥協をし
乗って来たタクシーのレシート記載の番号へ電話。
タクシーを呼んだのだった。

無駄に疲れて
無駄に時間を費やした。
はじめから呼べば良かったよ、もう!

で、タクシーで次のお取引先さんに向かう途中
幾台もの空車タクシーとすれ違う。
ったくよー。
人生なんてそんなもんか。

北海道のタクシー運転手は優しい。
過去、乗っていて嫌な気分になった事などほとんど無い。
皆さんやたらと話しかけてくる。
ひじょーにフレンドリーで、ひじょーに親切だ。
うるせーなーと思う事はあっても嫌じゃない。
人なつっこく、サービス精神旺盛だ。
とにかく過去の話をしてくる。
そして自分の体験談も。
皆さん、ここまで背負ってきた自分の人生を
語りたくて仕方ないのかもしれない。

そんな話を聞いてくれる客を求めて
道内のタクシードライバーは
今日も町中を空車で流すのだ。

そう思えば
北海道という地の旅も
非常にドラマチックさを増すだろう。

めけめけ~。

写真。帯広のタクシー運転手が大概「食べた?」と言ってくる帯広名物。