さよならウ゛ィウ゛ィアン。

「僕はVivienneのコート。ブラックビスケッツじゃないよ。今日、捨てられちった。13年前にザギンで買われたのさ。捨てられたけど。
僕らの仲間たちも昔は、かっちょEのがいっぱいあった。スゲー高かったんだぜ、マネーマネー。
今じゃ、オーブのマークが着いてなきゃやだとか、流行ってて可愛いけど安くなきゃ買えないよ、マネー、NANAだしとか言われて散々なもんさ。
以前、僕の主人ハゲ野郎がド貧乏だった頃、僕の仲間、靴やシャツやパンツや帽子達を古着屋に売りさばき酒代にかえちまったのさ。
ドナドナさ。
僕はかろうじて残ったが、今日捨てられちったよ。
だってカビカビになっちったし。
虫食いだし。
まあハゲももとはとったろう。
さよなら、ハゲ…。
このろくでなし。
さよなら…」

「うぴ。うぴぴぴ」

「だ、誰だ！」

「そんな事がないように、クリーニングはこまめにね」

「その声はっ！」

「クリーニングキャラのクリちゃんよ」

「ク…クリちゃん…？
エロい」

「この不景気な世の中だからこそ、大切な衣類はまめにクリーニングしてね。
ピカーッ」

「ピカチュウ…」

日本クリーニング組合。
(んなものあるんかい！)