フォトリーフつれづれ

連れ合いとの気ままな写真日記
第22回土門拳文化賞奨励賞受賞 m 
第26回土門拳文化賞奨励賞受賞」Y

激突死

2014-04-21 | 日記




土曜日の夕方、実家の軒先に一羽の鳥が
落ちていた。たぶんガラス窓に激突したのだろう。
首の骨が折れて、すでに死んでいた。
腹だけが純白で、あとは息をのむような群青色。
初めてみる美しい鳥だった。
そっと持ち上げてみると、まだ温かい。
柔らかくはかなげな温かさだった。
満開になったシデコブシの根元に埋めてやった。

翌日の午後、同じく満開になった白の辛夷や
八分咲きの紫モクレンの枝先を盛んに移動している
鳥がいた。腹は白く、頭は黒い。
しかしよく見ると体は青みがかっている。
昨日死んでいたのと同じ鳥だ。
数羽で絡み合うように、勢いよく地面に降りたかと思うと
また枝先に舞い上がり、あの、仰向けに静かに落ちていたのと
同じ鳥だとは思えないほど、生気に満ちていた。
mが瑠璃色だといったので、それをヒントに調べてみると、
どうやらオオルリらしい。
コルリ・ルリビタキとともに「青い鳥」御三家、
ウグイス・コマドリとともに日本三鳴鳥のひとつと
呼ばれているそうだ。
鳴き声はよくわからなかったが、
こんな美しい鳥がこのあたりにも生息していることは、
不思議な驚きだった。
               Y
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
自然 (J)
2014-04-21 20:55:31
1羽の鳥の死が、住んでおられる環境が実に自然豊かな地域であることを教えてくれたような出来事です。尊い命に祈。オオルリの名前は知っていましたが、実際に見たという話を聞いたのは初めててす。
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 (e.i.)
2014-04-21 22:27:28
この美しい鳥の突然死の写真は衝撃的です。先日の知り合いの写真家の訃報を聞いて、世の無常を身近に感じたのと同じような感覚で拝見しました。
返信する
オオルリ (Y)
2014-04-22 18:24:36
本当に衝撃的な出来事でした。次の日余りにも生気に満ちた動きを見ただけに、あの静かに美しいままに横たわっていた姿は、はかないものでした。生と死の落差を見せられた思いです。
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