激突死
2014-04-21 | 日記
土曜日の夕方、実家の軒先に一羽の鳥が
落ちていた。たぶんガラス窓に激突したのだろう。
首の骨が折れて、すでに死んでいた。
腹だけが純白で、あとは息をのむような群青色。
初めてみる美しい鳥だった。
そっと持ち上げてみると、まだ温かい。
柔らかくはかなげな温かさだった。
満開になったシデコブシの根元に埋めてやった。
翌日の午後、同じく満開になった白の辛夷や
八分咲きの紫モクレンの枝先を盛んに移動している
鳥がいた。腹は白く、頭は黒い。
しかしよく見ると体は青みがかっている。
昨日死んでいたのと同じ鳥だ。
数羽で絡み合うように、勢いよく地面に降りたかと思うと
また枝先に舞い上がり、あの、仰向けに静かに落ちていたのと
同じ鳥だとは思えないほど、生気に満ちていた。
mが瑠璃色だといったので、それをヒントに調べてみると、
どうやらオオルリらしい。
コルリ・ルリビタキとともに「青い鳥」御三家、
ウグイス・コマドリとともに日本三鳴鳥のひとつと
呼ばれているそうだ。
鳴き声はよくわからなかったが、
こんな美しい鳥がこのあたりにも生息していることは、
不思議な驚きだった。
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