吉原裏同心39 ～晩節遍路～

吉原会所の裏同心
神守幹次郎にして
八代目頭取四郎兵衛は
九代目長吏頭に就任した
十五歳の浅草弾左衛門に面会した
そして
吉原乗っ取りを目論む
西郷三郎次忠継が
弾左衛門屋敷にも触手を伸ばしていることを知る
一方
切見世で起きた
虚無僧殺しの背後に
吉原を共に支えてきた
重要人物がいることに気づく幹次郎
覚悟を持ち
非情なる始末に突き進んでいく



今回
幹次郎が
京滞在中
代替わりした
矢野浅之助こと
長更頭九代目・浅草弾左衛門集林と
縁を結ぶことになりました
この方
十五歳にして
関八州・伊豆
駿河・甲斐・陸奥三国の一部を掌握する人物
幕府の「陰の部分」
闇の実力者
とは言え
八代目亡きあと
長更頭襲名に
二年もの歳月を要しています
その間
西郷一派から
仲間を殺されたり嫌がらせを受けたり
苦労してました

西郷…
そうなんです
吉原にチョッカイ出してる
十一代将軍
徳川家斉御台所
正室・近衛寔子（このえ ただこ）総用人
西郷三郎次郎忠継（さいごうさぶろうただつぐ）こと
市田常一郎です

共通の敵を倒す！
とは言え
世に影響力のある
神守幹次郎こと
吉原遊郭八代目頭取
四郎兵衛と
長更頭九代目・浅草弾左衛門こと
矢野弾左衛門が
公に仲良くなると
幕府から
確実に目を付けられる
と言うことで
あくまでも
プライベート？
神守幹次郎と矢野弾左衛門として
結託
もとい
手を結びました

西郷三郎次郎忠継の成敗は必定
そして
西郷三郎次郎忠継が放った
刺客も
成敗
これで
一安心と思いきや
隠居した
三浦屋の隠居・根郷（ねさと）が
道をあやまり…

今回も
色々ございました
まだまだ
終わりそうにございません