彩無き世界のノスタルジア

マコトの
プロポーズ大作戦から5年
過去を捨て
裏社会で生きる「交渉屋」のキダ
キダに仕事を発注
交渉時に使用する
銃器や爆発物を調達するなど
表向きの輸入代行業とは別に
裏稼業を営む会社「川端洋行」に
ある日
両親を殺されたという少女
彩葉（いろは）が訪れる
その子の世話を
押し付けられたキダは
彩葉を匿うことになり
奇妙な共同生活がスタートする
彩葉と暮らすうち
孤独に暮らしていた
キダの世界に
鮮やかな色が満ちていく
しかし
その裏で蠢く影が
次第に
キダを飲み込もうとしていた
やがて明らかになる
彩葉の真実とは…
切なく忘れがたい「企み」の物語

『名も無き世界のエンドロール』の結末から五年後の物語。

キダこと
城田は
澤田マコトとして
生きています
が
史上最大の
「プロポーズ大作戦」を決行すべく
ヨッチを
ひき殺したリサに近ずくべく
当時
リサの恋人？だったから
交渉屋として
キダが接近し
強引に
別れさせた男が
彩葉のDNA上の父親
佐々木と言う設定で
再登場です

川畑洋行は
表向き
輸入代行業を生業としていて
一般人は
裏稼業については
知らないわけです
所が
そんな川場tのもとに
両親が殺された
自分も殺される！
ここに行くよう
父親に言われた
と言って
小学生の彩葉が
来ること自体
怪しいわけです
しかも
自分の名前しか
名乗らない
これは
何かありますわなぁ～
川畑のおいちゃん
そのあたりは
的確に見抜いて
彩葉の素性やら
背後にいる人物も
辺りを付けます

当然
キダにも
話が通っている訳ですよ
カラクリ分かってるわけです
彩葉が
内通者だってことも
誰に情報
流しているかも
全部知ってて
それでも
突っ走るんですよ
彩葉と指切りげんまんしたから…

「プロポーズ大作戦」の後
城田と言う人物は
佐々木の策略で
ひき逃げされ死亡　　…　実際は佐々木の策略を察知していた為
キダは　　　　　　　　　赤の他人に城田のIDを取得させ身代わりとなってます
亡き友
マコトの本名である
澤田マコトとして
この5年
彩無き世界で生きてきました
が
彩葉と出会い
短い期間ではありましたが
共に暮らしたことで
彩ある世界があることを
意識するようになります

今回
依頼とは異なる
交渉をしたこと
雇い主である
川畑の指示を守らず
しかも騙した行為は
許されハズもなく
川畑の秘書兼殺し屋の氷室によって
交渉屋❛澤田マコト❜は
闇の社会から
形式上
抹殺されます

はい！
氷室から
受け取った封筒の中には
新たらしいIDが…

お城の城に、田んぼの田　「城田」

名前は違うものの
再び
「城田」に戻りました
で
名前なんですけど
こんな都合のいい名前があってたまるかよ
明らかには
されていませんが
流れ的に
「マコト」でしょうね

キダちゃんは
「城田マコト」として
マコトとヨッチと過ごした
町を出ていきます
彩なき世界からの旅立ちです

川畑は
氷室がキダを
殺さず逃がしたことを
知っているし
氷室も
それが
バレてると承知の上で
黙っている
もしかしたら
新しいID用意するのに
川畑が
手をまわした可能性すらある

いやぁ～
なんて
洒落た
素敵な終わり方なのでしょう
キダが
この後
どんな世界を生きていくのか
是非とも知りたい
気持ちはありますが
キダ・ヨッチ・マコトの物語は
これで
完結するのが
最良の形だと思います

ヤクザをクビになった
井戸茂人の復活劇とか
彩葉のその後は
別の作品として
読めればと思います
ただ
この作品は
願わくば
キャスティングそのままで
映画化して欲しいです
キダ　→　岩田剛典
マコト　→　 新田真剣佑
これは
譲れない！

そうそう
最初から最後まで
しょ～もない男
佐々木は
最終的に
彩葉の母（内縁関係）にも
捨てられました